世界ぐるっとほろ酔い紀行 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101333526

作品紹介・あらすじ

世界には、国の数だけさまざまな酒、肴があるのだ!棚田のゴザの上で汲み交わすインドネシアの椰子酒。スウェーデンの世界一臭い缶詰とアクアビット。ポルトガルの海辺、鰯を肴に赤ワインをぐびり。西部劇を気取り一気飲みするアメリカのバーボン。産地でしか飲めない濃く甘い紹興酒。父の好きだった肴と日本酒が呼び起こす思い出-。写真と共に綴る40年に及ぶほろ酔い旅の記録。カラー写真満載。

感想・レビュー・書評

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  • 読書録「世界ぐるっとほろ酔い紀行」4

    著者 西川治
    出版 新潮社

    p258より引用
    “ さんざん酒を飲んできたが、酒の飲み方
    を説くつもりはない。かなりの失敗もした。
    頭をかかえて反省もした。そうすれば、自ず
    と酒の飲み方が分かってくると言いたいが、
    未だにスマートには飲めない。”

    目次より抜粋引用
    “バナナ林のセンミン屋(タイ*ラオ・カー
    オ)
     椰子酒を飲みながら(インドネシア*トゥ
    アック)
     スコッチの酔い(スコットランド*スコッ
    チ)
     カナダの鱒釣り(カナダ*ウイスキー)
     肴ありて酒”

     写真・文筆家・画家でありながら、料理研
    究家としても多くの著作を持つ著者による、
    世界のいろいろな人や場所での酒宴の話を綴っ
    た紀行エッセイ。文庫オリジナル。
     アジアの林の中から著者の父との思い出の
    中まで、人生の大半を過ごしたほろ酔いの記
    憶が、旅情に満ちた詩的な文章で描かれてい
    ます。

     上記の引用は、肴と酒について書かれた項
    での一節。
    どんなに失敗しても反省しても、次に酔って
    しまうと忘れていまうんでしょう。忘れたい
    から酔うというのもあるでしょうから、それ
    でいいなじゃないでしょうか。周りにイヤな
    思いをさせなければ、どんな風に酔っぱらっ
    てもいいのではないかと思います。
     p201にサラミのレシピがあります。その他
    にもつまみやカクテルのレシピも載せられて
    いるので、これから酒を嗜み始める人の気分
    を盛り上げる一冊ではないでしょうか。

    ーーーーー

  • とにかく色々載っていますから、好みのお酒を探してみるのもいいかも。一部には、個人的に開きたくないページもありましたが。

  • 100冊ビブリオバトル@オンライン第4ゲームで紹介された本です。オンライン開催。チャンプ本。
    2020.08.22〜23

  • 4歳から(!)お酒をたしなんできたカメラマンの著者が、世界の様々な国で飲み回ってきた旅の記録。「肴ありて、酒だ」という信念に則って、結構ギョッとするような肴にも果敢に挑戦していく様はなかなか凄いです。

    現地の人々との触れ合いもタダモノではない印象で、中国の紹興では船頭と飲んで漢詩をノートに書きつけ、ニュージーランドではマオリの青年のナンパに巻き込まれ、バリではおばあちゃんから密造酒を買い…。
    著者の酒の強さも日本人離れしてます。ミラノでは「住んでいた500日の間に、少なくとも1,400本はワインを飲んだ」って、1日3本ですか。。飲み方も格好良くて、アメリカでの映画のようなバーボンの飲み方なんかは真似してみたいけどできない!

    カメラマンでもある著者だけに、本文中にも素敵な写真が豊富に入っていて、旅情を感じます。
    スイッチがOFFになっている時、OFFにしたい時に、のんびりページをめくりたい本です。

  • 平成22年刊行。底なしの酒飲みによる世界各地の酒・酒の肴体験紀行。肴の説明が生き生きしているところの方が、酒もおいしそうに思える。また、自分では絶対に行けそうもないアジア各地のリポートは、著者の現場主義・体験主義が、特に光る。

  • 4歳から呑み始めた、とは。どうりで文章も面白い。写真家だけあって小さな写真だが、ポイントがはっきり分かる。楽しい随筆?

  • 世界ぐるっとシリーズで最後まで残しておいたヤツ。
    あかん、これ読んだら呑んだくれの生活したくなってしまうわぁ。少しずつ酒量減らして行こうと思ってる最中やのに。

    街中の路地裏の地域密着型のお店や、そこに住む市井の人々の家庭にこそ美味しいお酒がある。美味しいお酒を呑むには美味しい肴がいる。等々共感する言葉が多く、何よりも

    女にお酌させるような店に美味い酒はない

    ってのが、けだし名言。女性蔑視ではなく、色恋沙汰の酒を否定しているのでもなく、そういう種類の店や呑み方が苦手っての良く分かるねんなぁ。

    酒の失敗一筋で30年くらい過ごしてきた俺、そろそろそういう呑み方止めんとヤバいなぁとつくづく思う一方、こういう本を読むと、また美味い酒を求めて街をそぞろ歩いてしまいそうになる。

    ヤバいヤバい

  • 世界を旅して、飲んだ思い出。
    世界の酒と、それにまつわるエピソードを集めたエッセイ集。

    アジア地域は、ちょっと勇気いるような話が多め・・・。

  • 世界ぐるっとその2。酒。
    著者はかなりお酒を飲む方なんだなぁというのが伺える。自分自身も結構飲むほうだし、どこかに行くと必ず何か現地のものを飲んでみるクチなので楽しめた。

    欧州は一度しか行った事ないのであまり知らないけど、なんか種類が豊富そうで面白そうだなぁ。それにモンゴルも楽しそうだ。日本の焼酎やらも出てくるけど、他の国に負けないぐらいユニークな感じが出てた。

  • 羽田空港国際線ターミナル、¥680.

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著者プロフィール

1940年、和歌山県生まれ。写真家であり、料理研究家としても多数の著作がある。著書に『マリオのイタリア料理全六巻』『世界ぐるっと朝食紀行』『世界ぐるっとほろ酔い紀行』『世界ぐるっと肉食紀行』など。

「2014年 『マスタードをお取りねがえますか。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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