- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101334233
感想・レビュー・書評
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姉が買って家にあった本。
まだタイトルは「天使たちの誤算」だった。
中高生の頃、何度も読んだ。
悔しくて悔しくて泣けた本は、後にも先にもこれだけだと思う。
34歳のいま読んだらどう思うか分からないけれど、当時はとにかく何度も読んだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
むなしい。流実子も侑理も自分の大切なものを捨てて幸せになろうとするのに結局すべてをなくす。侑理はステキな結婚相手と幸せな結婚生活。流実子はプライドと体。それでもこれからもがんばるぞという形で終わるのだけど、それでもむなしい。
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リアリストとロマンチスト。対照的な二人の女の子を描いた作品唯川恵はこういうのおおいよね。でもどっちが正解ってわけじゃない。
コレじゃ駄目だってわかってても行ってしまう。わかってても諦められない。
どろどろした恋愛劇の後に新しい明日が待ってる
頑張ろうって言ってくれてる本
朝日みたいだ。 -
唯川恵もとても好きな作家です。そして彼女の小説はこれまたたくさんある(*´∀`*)
2人の25歳の女たちがまさに誤算とも呼べる人生の選択をしてしまうその行く末の物語。
25歳は現実を生きる大人になるための最後のポイントがあるのかもしれない。
きっとそのポイントではどの道を選んでも後悔することになって、けれどもその後悔をバネに先へ進む術を身につけていくの…かもしれない。25になったばかりの私には何とも鬼気迫る、不安に踊らされる、重いお話。
10年くらいあとに読むと、「あの頃ってこんなもんよね」と頬杖付きながら半笑いできるような感じなのかな。
とりあえず最後の2人の新たな決意にも救われない、また転んで踏みつけられるんじゃないかと思わされるような、そんな作品でした。
勢いあって読みやすかった! -
胸糞悪い。
けど、そうなるように書かれているのだとしたら、作者の思惑通りってことになる。
作家としてはうまいということなのだろう。 -
ふたりの女性の話が同時進行で進み、其々の苦悩や葛藤が描かれています。私はどちらの立場にもなった事はないけれど、彼女達の気持ちが手に取るようにわかってしまい、しかも、わかるわかる、そうだよね…と同調してしまうところが、唯川さんのすごいところですよね。。唯川恵さんの作品、大好きです( ´ ▽ ` )
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2人の女性のがむしゃらで強い思い。それが強すぎてしまったとき、どうにもならなくなってしまう。そんな2人の様子にすごく胸が苦しくなった。女性にとってのしあわせって?正しい選択ってなんだろう。そんな風に考えさせられるほんだった。
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自分の幸せは、男につくってもらうもの。もしくは、自分でつくるもの。どっちも間違ってはないけど、登場人物二人は幸せになれるはずが、なれなかった。多分、過信しすぎないこと、幸せになるための努力をし続けること、が大切なのかなぁ。二人とも、人生を変える決断をして、違う道を選んでいれば…と考える場面があるけど、きっと後悔するかしないかじゃなくて、その後に後悔しないように精一杯頑張ることが大事なんだろうな。続きがきになってあっという間によんだー!
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25歳というのは、女の子にとって諦めの歳だ、と、解説に書いてありました。
夢に憧れる気持ちと、現実と向き合う気持ちの狭間の年齢。
うーん、確かに・・・。
そんな25歳、私と同い年の女の子たちのお話。
求めていたとおりのドロドロの展開で(笑)、とっても良かったです。
つくづく人生って上手くいかないものだな、と思いました。
さすがに、侑里や流実子の行動はちょっと行きすぎだし、見ていて
「それじゃだめだよー」
って言いたくなるけど、
何が正解で何が誤算かは、最後まで分からないものです。
ラストの流実子は逞しくてかっこいいです!
ぜひとも瑛子の鼻をあかしてやって。 -
主人公たちは25歳。私、26歳。
なんかいいときに読めたなーと思いました。
2人の女性は恋愛・仕事と岐路に悩んでる。
よく決断したなーと。
私だったら、安定を求めてしまうと思います。
最後はもうちょっと濃く終わってほしかったってのが個人的感想。
途中まではどんどん吸い込まれていくんだけど、
最後はちょっと失速気味。
でもドロドロが楽しく読めました。