「さよなら」が知ってるたくさんのこと (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.22
  • (63)
  • (127)
  • (405)
  • (57)
  • (23)
本棚登録 : 2240
感想 : 166
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101334240

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2001年文庫化から、すでに20年経たエッセイ。
    人間関係や恋愛の悩みに、等身大の小説の書き手唯川さんが、答える。
    エッセイとしては、賞味期限切れ感があります。男性以上に女性の社会的位置の変化が大きかった様に思います。そう、この頃まで、結婚必須、寿退社必然という風潮でしたよ。
    その中で、時代が変われど、原則変わらず。
    藁をも掴む思いで掴んだものは、絶対に藁だ。笑!
    全く、経験上からも、同意。
    あとは、照れてはいけない、恥ずかしがるのはいいけど。が、気になりましたね。その微妙な違いが、モテ度にかかわるようです。
    藁は、藁。

  • 20年以上昔の本なので、内容としては古い印象は拭えないけれどその20年以上前に今の私と同世代だった唯川さんとカフェであんなこともあったね、こんなこともあったね、と話しているような、そんな内容でした。
    恐らく20代から30代の恋愛に悩む女性たちに向けたエール。
    なのでこれと言って参考になることも新たに気づくこともひとつもないんだけど、あとがきを読んで、このエッセイを書いていた時期の唯川さんが、実はボロボロだったということや、このようなエッセイを書くことに対して、おこがましいと感じられているということを知りました。
    よく「等身大」と言われる唯川さんの著書やエッセイに多少なりとも共感できる女性は、どの年代にも一定数いると思うし、私もそう。
    そんな風にきっと今も涼しい顔をし、実のところじたばたしながら、あの時こうしていれば今は違っていたのかな、などと思ったりしながら生きているんだろうといつまでたっても大人になりきれない(世間から見れば十分に大人な)私たちは生きてるのね、と微笑ましい気持ちになれました。

  • あんまりエッセイを読んだ事がないけど
    チャレンジしてみた。
    恋に生きとる人が読んだら
    共感する事があったり
    なるほどなって納得する部分とかがあるんやないかと思う。

    私は人を好きになるっていう気持ちすら
    まだ分かってないし、
    そんな状態で結婚もしたけ
    あんまりハマらんかった

  • 大好きな恋愛本。特にアラサー女性に響くことがあると思う。友達と恋バナしてるような感覚にハマってしまいました。

  • 『心に残りすぎるフレーズが』

    本を見つけた時の自身の状況も相まって
    題名に惹かれて購入そして買って正解
    同時に普段エッセイはあまり読まないが、
    その良さにも気づけた本

    恋愛に関することが多くを占めるが、
    生きていく中で経験するような多様な場面に
    対応し述べられている印象

    最も印象に残り未だに頭から離れないフレーズがあり、影響されすぎて困っている程

  • 失恋した人、これからの恋に中々進めない人にオススメ。このエッセイが何かしらヒントを与えてくれると思う。

  • 恋愛、男、について悶々としてる20代前半としては、胸にくるものがありました
    また年が経ったら読みたいかも

  • 2021.03.13
    小説だと思って手にとるがエッセイだった
    さよならは様々な物事で経験してきた
    『はじめまして』と『さよなら』はセット
    『さよなら』からまたなにかがはじまる
    P192 彼に尽くしたのではなく、自分に尽くしたのです。彼を愛したのではなく、彼を愛した自分を愛したのです。

  • 「寂しさ、このやっかいなもの」
    ”自分で自分を楽しませることができる” オイラもこれを大切にしている。やりたいこともなく、時間が通り過ぎてゆくのを待つような人生は嫌だし、そんな人生の主人公になるのはもっと嫌だ。

    「輝きたいの」
    ”強い願望” がキーワードかな。いくつになっても人は輝いていることができると思う。老け込んでしまうのは年齢的なものもあるけど、どこかそうした自分を自分で選んでいるような気がする。

    「それでも優しい男が好きですか」
    ”それは私にとって都合にいい相手だからです。気持ちよく付き合えるからです。いい気分になれるからです”
    だよね。男子はそれを薄々感じながらも女子に優しくしてる。ただのスケベだけどこれがないと男女は寒々したものだと思う。オイラなんて女性を見る時、ほぼ容姿だけだもの。だから逆に「それでもきれい(かわいい)な女が好きですか」って問われたら、迷わず「はい!」なのだ。

    「いい人であることが自分を追い詰めてゆく」
    相手にとって都合のいい人になるなら見返りは期待しない方がいい。だって、都合がいいだけだものね。オイラはいい人とか優しい人って、弱い人って意味に感じちゃう。

    「自分のことが好きになれないあなたへ」
    そもそも自分のことが嫌いっていう謙虚な人がどれくらいいるのかなあ。人ってみんな自分は正しいって思ってるんじゃないかな。自分のことが好きになれない人はすでに自分を客観視できているから、ダメなところを修正するだけだけでしょ。でも、人ってそういう自分のダメなところにも肯定的だと思う。オイラなんて自分のこと大好きだからどうしようもない。

    「私が決める、さよなら」
    ”愛の反対は憎しみではありません。無関心です”
    女性ってほんと怖いと思う。

  • うなずきすぎて
    首が鍛えられて太くなるところでしたよ、、

    そのくらい共感できるエッセイがあった!

    唯川さんの小説もぜひ読んでみたいな

全166件中 1 - 10件を表示

唯川恵の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
江國 香織
綿矢 りさ
ヘルマン ヘッセ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×