「弱くても勝てます」: 開成高校野球部のセオリー (新潮文庫)

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  • 新潮社
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レビュー : 121
  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101335551

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず著者の視点/細かなツッコミ論調と、とりあげる題材が面白い。真剣だから笑える、真っ直ぐな題材に、幸せな味付けをする著者はイイ仕事していると思う。

  • ○コラムニスト等の高橋氏の著作。
    ○開成高校野球部における独自の野球理論や野球への取り組み方を取材したもの。
    ○いろいろ不思議な部分も多かったが、全体を通じてなんだか面白かった。

  • 週一回しか練習しないわけではない
    週一回しかグラウンドが使えないのだ
    朝練や自主トレなどやれることはやっている
    監督の指示がおもしろい
    コーンの意味とか打撃ポイントの細かい設定とか

  • 上から目線な高校生ってのが面白い

  • 東大合格者日本一の進学校の野球部を追ったノンフィクション。下手がゆえに独自の理論で野球に取り組む姿勢が驚きの発想に繋がる。滑稽でありながらその純粋さに野球の面白さを改めて感じる。野球の常識を考え直す。

  • 楽しみにしているドラマに原作本がある時は、なるべく読んでみたいなぁと思う方なので購入。
    ノンフィクションのルポ形式のものは初めてだったので、なかなか慣れず・・・。ドラマが進むに従って、あぁこのエピソードか~などと思ううちに読了しました。
    でも一番いいなと思ったのは桑田真澄氏のあとがきでした。

  • 常識を覆す野球の必勝法...仮説と実験... どんなスポーツにも通じる!?

  • 原作は面白いんじゃないかと思って読んでみたら、やはり面白かった。
    もちろん著者は開成に行って取材してきているので、「うん、開成って、そうだよね」っていうのがちょくちょくでてくる(男子校なので自分はかよっていないけれど。一番は親や同級生からのイメージか)。開成野球部員へのインタビューもよくあるけど、こういうこと言う開成生、いそうだし、彼らの発言もわかるというか。
    グラウンドでの練習は週1回、試験期間はそれもなし、限られた練習時間の中で、どう最大効率化するか。
    自分が東大の硬式野球部をずっと応援していて、ある程度深く関わらせてもらった時期もあったっていうことで、東大野球部と通じるものも多くあるとも思ったり。
    プロ野球みてると、フライはキャッチするのが当たり前、ゴロも捕ってすぐ送球するのが当たり前、ダブルプレーも処理するのが当たり前、と簡単にやってるようにみえるけど、実際どれもすごく難しい。バッティングだってたいへんだ。
    ドラマだとフィクション混じってて「こんな作戦で勝てるの?フィクションじゃ?」みたくなってしまうけれど、ノンフィクションだからこそ、「えっ、開成がこの高校相手に15点取れたの?!」って面白いというか。

  • 今(2014.5)ドラマ化されていて放送されているようですが、この本はその原作となったものです。週1度しか練習をしない、定期考査前は部活動禁止の私立で一番賢いを言われている開成高校の野球部の実話です。

    練習量も少なく競合校がひしめき合っている東東京地区で、勝ち進んだこともあるという野球部の練習方法、監督のお話に加えて、野球部員とのインタビューが本の内容になっています。

    特に面白かったのは、部員とのインタビューで、皆さんの答える内容が「流石、開成高校生!」とも言うべきか、客観的に自分を分析してどのようにすべきかを明確に持っています。

    練習時間が週1日、専用のグランドもないなかで、各自が練習と試合を結びつけるために最も効率的な練習方法を自分で考えて行っているようです。

    彼らを率いている先生も面白い考え方の持ち主で、「開成のチームにしかできないやり方で競合校であっても勝ちを目指す」という姿勢は素晴らしいです。いつの日か、彼らが甲子園に出場して欲しいものですね。

    以下は気になったポイントです。

    ・苦手と下手は異なる、苦手は自分でそう思っていること、下手は客観的に見てそうだということ(p16)

    ・普通の高校が異常な世界で勝つには、普通のセオリーではダメである(p19)

    ・ギャンブルとして解釈すると、リスクとは失点、リターンは得点、通常はリスクを減らすために守備を固めるが、彼らは大量のリターンによってコールドゲームに持ち込み、リスクを生み出す回そのものをなくとうとしている(p23)

    ・1試合で各ポジションの選手が処理する打球は大体3-8個、そのうち猛烈な守備練習の成果が生かされるような打球は1つあるかないか、そのために練習時間を割くわけにいかない(p23)

    ・一般の野手に対する評価は上手い下手のみ、でもピッチャーには、オーバースロー・アンダースロー・技工派・速球派などの個性がある(p26)

    ・バッターボックスは一人で立つので、周りに注目される、そして自分の時間を与えられる(p51)

    ・プロで活躍している人の多くは野球のエリートコース出身ではない、プロは自己管理が大切(p63)

    ・文系科目は暗記の積み重ねが必要で守備に似ている、理系は公式などのコツをつかめば一気に伸びるので打撃に似ている(p78)

    ・開成の攻撃が特異なのは、サインプレイがない。すべて自分で判断する、サインを出してその通りに動くというのは練習が必要。そんな時間はない(p106

    ・フラウンドを練習ではなく、実験の場、として考える。あらかじめ各自が仮説を立て、それぞれが検証する。結果が出たらそれをフィードバックして次の仮説を立てることに利用する。このサイクルを繰り返していくうちに、それぞれがコツを掴み、それが見つかれば今度は繰り返して体得する(p122)

    ・自習室に入ったら、まず帰る時間を決める、その日の疲れ具合・やるべき分量から、その時間を決める(p173)

    ・迷うこと自体は悪くない、迷ってもいいから決断しろ。適切なタイミングで決断するのがコーチの役目(p180)

    ・「が」を使った文章は「現象文」と呼ばれている、現象を客観的に描写した文なのだが、我が事に当てはめると強い意思に転じる。(p217)

    ・必要なのは、最短で振るのではなく、最速で振る。一番力の出るポイントで打つ(p239)

    ・野球には3つのことが大切、言葉・感覚・実際の動き、それぞれにはギャップがあることを知っておく(p240)

    2014年5月18日作成

  • 秀才君たちの頭を使う野球と、監督の斬新な野球論!ぷって、笑ってしまう場面もありました!最後の桑田真澄さんのあとがきも必見!

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著者プロフィール

ノンフィクション作家。1961年、横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒。テレビ番組制作会社勤務を経て、作家に。開成高校野球部の奮闘を描いた近著『弱くても勝てます』がベストセラーに。
『ご先祖様はどちら様』で小林秀雄賞受賞。

「2015年 『損したくないニッポン人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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