ご先祖様はどちら様 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.31
  • (3)
  • (9)
  • (16)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 93
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101335568

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • タイトルそのもの。
    高橋秀実氏が自分のルーツ・先祖を辿って東奔西走する。
    本書では度々「佇む」というキーワードが登場するが、著者の作品は肩肘張らないまさしく「佇んだ」視線から語られていて妙に心地いい。

    「彼の対応は『日本書紀』のようだった。」(p.75)なんて比喩は著者くらいしか思いつかないと思う。

    それでいて「家系図とは、血筋というより意志の積み重ねを描いた線なのだ。」(p.198)「先祖探しは思い出せない夢のようなものかもしれない。-以下略-」(p.217)というような、ピシャリと膝を打ちたくなる言葉も散りばめられている。

  • <目次>
    序章   俺たち縄文人
    第1章  ご近所の古代
    第2章  爆発する家系図
    第3章  もやもやする神様
    第4章  ご先祖はどちら様?
    第5章  多すぎる「高橋」
    第6章  たぎる血潮
    第7章  家紋のお導き
    第8章  とても遠い親戚
    第9章  天皇家への道
    終章   またね、元気でね

    <内容>
    高橋家のいや奥様の市川家の家系を追いつつ(高橋家は3世代前で潰えた)、苗字、家系図の話や家紋の話、ついにはお墓の前で、どう拝むかまで。関係ない人の家の話かと思いきや、われわれの先祖への関わり方の指南で終わるという見事な着地をした作品となった。
    自分的には、清和天皇陵の在り処や、「諱と実名(じつみょう)」の関係を、網野善彦の言で理解できた辺りが参考になった。

全12件中 11 - 12件を表示

著者プロフィール

ノンフィクション作家。1961年、横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒。テレビ番組制作会社勤務を経て、作家に。開成高校野球部の奮闘を描いた近著『弱くても勝てます』がベストセラーに。
『ご先祖様はどちら様』で小林秀雄賞受賞。

「2015年 『損したくないニッポン人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ご先祖様はどちら様 (新潮文庫)のその他の作品

高橋秀実の作品

ツイートする