不明解日本語辞典 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2018年5月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784101335575

作品紹介・あらすじ

「普通」って何? 「ちょっと」って何? 「っていうか」って何?……。毎日何気なく使っている日本語の意味を深くマジメに掘り進むと、摩訶不思議な言葉の作用に行き当たる。あまたの辞典類の頁をめくり、日本語の持つあいまいさ、難解さに真正面から果敢に挑む著者――時に茫然と立ち尽くしながらも、自ら選んだ32語を手掛かりに、言葉の海へと漕ぎ出して行く。ユニークな辞典風エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 各言葉毎の、各章のアプローチ部分は、私の心を掴むのですが、読み進めると、言語学やら哲学やら、私には難しく理詰めにされて、読んでて疲れる章が多かった。
    でも私たちが感覚で話し、感覚で理解している日本語。外国語として日本語を学ぶ人には、きっと難しいであろう、この感覚がおもしろいと思います。

  • 最近、見かけると手にとってしまう言葉の本。
    辞典の体裁をとった言葉に関するエッセイ集。ちょっと難しい話も多く、著者の本としては、ちょっと読みにくかった。

  • う~ん。本書、理屈をこねくり回し過ぎ。言葉遊びに走っているきらいもあって、読みにくい。なるほど、と思う点も幾つかあったのだけれど、ちょっと残念。

    著者は「おわりに」で、「「言葉には意味がある」のではなく、「言葉は意味をなす」のだと言っている。言葉を発すると、その後に受けて(及び発し手)によって意味が形付けられていくのだと。また、言葉は不明確にして不明解だからこそ「話す」(放す)のだとも。

    面白かったのは、日本語の言い回しや用語のある部分は、明治になって西洋文化が入ってきたときに意図的に作られたものだという話。例えば、「明治の頃、外国文学を翻訳する際にその外国語には「過去形」というものがあったので、それに照応させて「た」を流用したらしい」とのこと。

  •  このタイトルは無論、新明解~のパロディだろう。氏独特の感覚で、日本語32種について述べた本。とにかく、「論理的」と「才能」のところが気に入ってしまった。その通り!と。

  • 辞典とは名乗っているが、辞典風エッセイともいうべきユニークな日本語論。
    著者の論理に絡めとられ、摩訶不思議な言葉の森に迷い込まされた。
    「あ」とか「えー」とか、「ちょっと」や「っていうか」など、日頃何気なく使う言葉に、そのあいまいさ難解さを、ひとつひとつ検証している。
    それにしても、巻末の参考・引用文献の数の多いこと!
    古今の辞典から最近の新書文庫と、はたまた明治時代刊行の書籍まで、著者の探求心は計り知れない。

  • 筆者が日常に使う日本語について深く真面目に掘り下げるエッセイ。
    あ/えー/いま/ちょっと/っていうか/なに/リスト/出世/秘密 などの項に分かれる。

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著者プロフィール

髙橋 秀実(たかはし・ひでみね):1961年横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒業。テレビ番組制作会社を経て、ノンフィクション作家に。『ご先祖様はどちら様』で第10回小林秀雄賞、『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』で第23回ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。他の著書に『TOKYO外国人裁判』『素晴らしきラジオ体操』『からくり民主主義』『はい、泳げません』『趣味は何ですか?』『男は邪魔!』『不明解日本語辞典』『パワースポットはここですね』『定年入門 イキイキしなくちゃダメですか』『道徳教室 いい人じゃなきゃダメですか』など。2024年没。

「2025年 『人生はマナーでできている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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