再生巨流 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 578
レビュー : 68
  • Amazon.co.jp ・本 (570ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101335711

作品紹介・あらすじ

組織というものを甘く見ていたのかも知れない…。抜群の営業成績を上げながら、スバル運輸の営業部次長・吉野公啓は左遷された。ピラニアと陰口される仕事ぶりが、社内に敵を作っていたのだ。だが、打ちのめされた吉野は、同じように挫折を味わっている男たちとともに、画期的な物流システムの実現に、自らの再生を賭ける。ビジネスの現場を抉り、経済小説に新次元を拓いた傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 会社の方のブクログとお勧めで選んだ本。
    読み終わった感想を一言で言えば、「気持ちが熱くなる」
    そんな経済小説でした。
    そして、すっきりとした爽快感。

    社主への直訴は、ドラマとしてはありがちなパターンですが、手に汗かくようなやり取りでした。さらに全体としてプロジェクトXを髣髴させるような熱い台詞とシーン。そして何よりも練りに練られたこのビジネスモデルと事業戦略。地方の電気屋さんの状態を考えると、この事業をどこかでやっていてもおかしくないと思います。

    一点だけ、ちょっと??なところ。蓬莱の奥さん!いくらなんでも、こんなすごい人はいないでしょう!!
    でも、この話の流れからなら許す(^^)

    この主人公吉野の熱さ、プレゼンスキル、プロジェクトマネージメント、ぜひ学びたいところです。

    読み進めていって、自分自身、失敗だったのが、あまり考えずに先へ先へと読み進めてしまったこと。吉野の考えるビジネスモデルやその先にあるものを自分自身で考えながら読み進めればよかった。
    特に、三瀬を一番最初に説得したときのシーンで
    「60億もの投資を補って余りある資産?」
    っとありますが、これを自分で具体的にイメージしないで読み進めてしまいました。その後、社主への直訴でプランの最大の狙いを話しています。
    ビジネスのケーススタディとして考えながら読み進めれれば、ビジネスの考え方の勉強にもなったのに...

    会社の方のお勧めはハズレがないのがいいですよね。
     

  • 今の自分には、こんなバイタリティが必要だ。

  • 熱いとても熱い男の話。
    楡周平。ラストワンマイルに匹敵する熱さ。

  • 2017/10/06

  • 内容紹介

    組織というものを甘く見ていたのかも知れない……。抜群の営業成績を上げながら、スバル運輸の営業部次長・吉野公啓は左遷された。ピラニアと陰口される仕事ぶりが、社内に敵を作っていたのだ。だが、打ちのめされた吉野は、同じように挫折を味わっている男たちとともに、画期的な物流システムの実現に、自らの再生を賭ける。ビジネスの現場を抉り、経済小説に新次元を拓いた傑作。

    内容(「BOOK」データベースより)

    組織というものを甘く見ていたのかも知れない…。抜群の営業成績を上げながら、スバル運輸の営業部次長・吉野公啓は左遷された。ピラニアと陰口される仕事ぶりが、社内に敵を作っていたのだ。だが、打ちのめされた吉野は、同じように挫折を味わっている男たちとともに、画期的な物流システムの実現に、自らの再生を賭ける。ビジネスの現場を抉り、経済小説に新次元を拓いた傑作。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    楡周平
    1957(昭和32)年生れ。慶應義塾大学大学院修了。’96(平成8)年、米国企業在職中に執筆した『Cの福音』が、いきなりベストセラーとなり、衝撃のデビューを飾る。翌年より執筆に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 運輸会社で左遷の憂き目に合いながらも、単なる物流の枠を超えた新規ビジネスを立案し、数々の苦難を突破して、事業化に成功する主人公の姿を描く経済小説。

    平成17年の本ということもあり、アスクル+Amazonのようなビジネスモデルの新規性は今読むと薄れつつあるものの、物流会社における倉庫~配送オペレーションの実態をストーリーの中で理解できる点が非常に面白い。物流が極めてロジカル・数学的に構築されたビジネスであるという点を理解できる。

    余談だが、主人公の言動は明らかに”昭和のサラリーマン”的であり、平成17年の発表というのが少し信じられない。

    ・気に入らない部下に対する暴力
    ・自席で平気で喫煙
    ・気に入らないことがあるとデスクを破壊

    等の言動は、現代の目で見ると隔世の感があり、昭和のサラリーマン(ごく一部だとは思うが)の姿を知れるという点では貴重かもしれない。

  • ふーむ。面白かった。
    『吉野』は いいなぁ。
    がむしゃら。走った後はぺんぺん草もはえない。
    こういうオトコが 主人公の物語は、
    実に 気持ちがいい。
    それいけどんどん。
    24時間闘えますか。という ビジネス戦士。
    部下に対しても 鉄拳をふるう。
    アサップ。ASAP;as soon as possible!
    そして、アイデア 発想力。ひらめく瞬間が面白い。
    それを事業にまで落とし込める企画力、突破力、実行力
    ちょっと、フライング気味が いいなぁ。憎めない。

    インベントリーコントロール。ジャストインタイム。
    PHS。それが、キーワード。
    そして、コンセプチュアルデザイン。

    お母さん、そして娘。
    リューマチでありながら、
    介護することにこだわりつづけるお母さん
    そして、佳奈子の 父親(吉野)に対する理解には、
    アタマが下がるなぁ。リッパだ。

    吉野のお父さんが死の間際にも関わらず、
    社主に 直訴に行く 吉野。
    その情熱が いいのだ。

    『成功を勝ち取った人たちは、問題のひとつひとつを潰して、困難な壁をぶち破った。その結果じゃない。』

    新しいビジネスを持ち出すと、最初に返ってくるのはネガティブな言葉。

    『ビジネスにおいて、最も大切なのは、クロージングである。』

    この本を読んで、ラストワンマイルをよんだ方がいい。
    再生巨流の 発展型である。
    つまり、必然性に向かうための困難が 社内が中心となっている。

    蓬莱が 意外と好青年。嫁も優れている。
    清涼剤だね。挫折こそが、飛躍のカギ。
    岡本さんが 出番がなかった。

  • 自分で枠を設けず発想を広げ、それを形にしていく姿は、下手なビジネス書より読み応えがある。
    一方で、一つ一つのビジネスアイディアはもう発行後何年も経っているせいか、古い。ただそれはしょうがないかな?

  • 抜群の成績を残してきた吉野は、
    新規事業とは名ばかりの閑職に異動させられる。
    自身の再生を果たすべく、新規ビジネスの構築に乗り出す。

    アスクルのビジネススキームを参考にしながらも、
    その更に上を行く新しいビジネスプラン。
    本当に実現できるのでは?という可能性を感じさせてくれるレベル感。

    社内政治に巻き込まれながらも、自身を貫く姿も爽快。
    経済小説として一級の作品に仕上がっている。

  • かなり強引な設定や、都合の良過ぎる出会いなどが気になるけど、仕事にかける情熱は伝わってきます。

    部下を育てることの大切さには、もっと若いうちに気付いてほしい。それに気づかない人だから、このポジションに飛ばされたのでしょうけど。

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著者プロフィール

楡 周平(にれ しゅうへい)
1957年生まれの作家。慶應義塾大学大学院修了。綿密な取材と圧倒的なスケールの作品で読者を魅了し続けている。米国企業在職中の1996年に発表した初の国際謀略小説『Cの福音』がベストセラーに。翌年から作家業に専念し、同作は「朝倉恭介」という人気シリーズになった。
主な著書にドラマ化された『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京』(「有川崇」シリーズ)に『プラチナタウン』(「山崎鉄郎」シリーズ)、『再生巨流』、『ドッグファイト』、『和僑』、『レイク・クローバー』など。

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