ラスト ワン マイル (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101335742

作品紹介・あらすじ

本当に客を掴んでいるのは誰か-。暁星運輸の広域営業部課長・横沢哲夫は、草創期から応援してきたネット通販の「蚤の市」に、裏切りとも言える取引条件の変更を求められていた。急速に業績を伸ばし、テレビ局買収にまで乗り出す新興企業が相手では、要求は呑むしかないのか。だが、横沢たちは新しい通販のビジネスモデルを苦心して考案。これを武器に蚤の市と闘うことを決意する。

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    楡周平は、相変わらずカッコイイおっさん達を描かせたら一流だ。
    こんなにも頭をフル回転させてビジネスを考えているおっさん達。
    感動ではなく連動。読んでいて幾度となく心が震えてしまった。

    現実はどうだろうか?
    考えてみれば、ウチの会社でも部長などの上役たちは、途方もないくらいエゲツないノルマに対しても、決して怖じ気づかずに何とか突破しようと頭をフル回転させていると思う。
    上に行けば行くほど過酷になる数字と終始向き合って、決して逃げず、そして最終的にはいつもしっかりと結果を残していると思う。

    だが、課長以下のいわゆる末端構成員達ともなると、どうだろう?
    途方のないノルマに対して尻込みするだけではなく、不平不満を口にし、若い者は転職という名の「鞍替え」を行ない、おっさん連中は現状維持のまま会社にしがみついている人が多い。
    勿論それぞれ今まで歩んできた人生や経験があるので、一概にそれが悪い事だと断定できないが、要するに会社を発展させていこうという責任感が少し欠けているんだろうなぁ。
    要するに目の前の数字を如何にして突破するかという「覚悟」が、末端までには充分行き届いていないんだろうなと、自分の会社の人たちを見てて思ってしまう。
    (かくいう自分も、会社と己の立場に甘えてしまっている人間の一人である。。。)

    この本の登場人物たちは、そういった人たちではない。
    自分の今いる極限状況からも誰一人逃げ出そうとせず、「どうすればこの困難を突破できるのか?」「どうすれば楽園にたどり着けるのか」という事に対し、悪戦苦闘を繰り返しつつも日々試行錯誤を重ね、非常にバイタリティに満ち溢れた毎日を送っている風に見えた。
    既存のビジネスを根底から覆すなど、余程の度胸や緻密な計算がないと出来ないだろう。
    なのに、現状打破の為にそういった戦略を立て、実行する。
    そうした数々の苦労の末に手に入れた「果実」は、間違いなくとてつもないくらい美味しいモノなんだろうなぁ。
    「どうせフィクションなんだから…」と甘えた事も少々感じはしたが、これこそプロフェッショナルとして目指すべき姿だなと読んでいてとても胸が熱くなった。

    同著者の「再生巨流」でもあったが、「頭に錐を刺して、血が噴き出るくらいに考えろ」という言葉は、こういった物語を読むたびにパワーワードとなって自分の頭の中を駆け巡る。
    自分にも、もう少し改善の余地があるのではないか??そういう気持ちにさせてくれる1冊でした。

    最後に・・・
    寺島の上司の苦労を語る台詞が心に刺さった。
    「横沢よ、ノルマを課せられてんのは、何もお前ら最前線で汗水垂らして客先を回ってる人間たちばかりじゃない。
    お前が課員のケツを叩くように、俺もまた本部長から、本部長は社長から、社長は株主から、常に厳しいノルマを課され監視され続けてるんだ。
    お前らにしてみれば、俺たち管理職は下の奴等のケツをひっぱたくばっかで、でかい椅子に腰掛けてさぞやいい身分だと愚痴の一つも言いたいだろうが、現実はそんな甘いもんじゃねえ。」

    はい。
    自分ひとりの小さなノルマだけを取り上げて、あーだこーだ文句を言うのはやめにして、とことん数字と向き合おう。
    そして、凄まじいくらいの実績を残して、勝利の美酒に酔いしれることの出来る人間になろう。


    【あらすじ】
    本当に客を掴んでいるのは誰か──。
    暁星運輸の広域営業部課長・横沢哲夫は、草創期から応援してきたネット通販の「蚤の市」に、裏切りとも言える取引条件の変更を求められていた。
    急速に業績を伸ばし、テレビ局買収にまで乗り出す新興企業が相手では、要求は呑むしかないのか。
    だが、横沢たちは新しい通販のビジネスモデルを苦心して考案。これを武器に蚤の市と闘うことを決意する。



    【引用】
    1.もちろん営業マンにとってノルマの達成が絶対的なものであることは十分に承知している。
    ノルマは達成して当たり前、未達の営業マンは責任を厳しく追及される。
    「横沢、お前新規の客をものにするために、これまでどんだけの努力をしたってんだ」
    寺島の容赦ない言葉が胸を抉る。自分の営業スタイルに、油断や慢心がなかったと言えば嘘になる。

    2.「確かに郵政は強敵だ。だがな横沢、やつらの行なっているサービスには一貫したパターンがある」
    「何ですそれは?」
    「オリジナリティがないってことだよ。つまり俺たち民間がやっているサービスをそのまま踏襲しているってことだ」
    肯いた横沢に向かって寺島は続けた。
    「要するに、連中には新規ビジネスを考える頭なんかありゃしねえんだ。ここに俺たちが生き残るチャンスがある」

    3.「私が狙っているのは蚤の市でもなければ、ガレージ広場でもありません。我が社が独自でネット上にショッピングモールを開発するんです!」
    「部長。もしも、もしもですよ。ウチが新たに開発した出店者に加えて、蚤の市、ガレージ広場の既存顧客を一気に総取りできるとしたらどうでしょうか?」

    4.金か・・・そんなことしか思いつかない人間は、一生かかっても大金を手にすることはできないな。
    金は女と同じだ。追い求めれば逃げる。能力のある人間が力をフルに発揮すれば黙っていてもついてくるものさ。
    走ることをやめた創業者などただの豚だ。
    人の一生はあまりにも短い。その中でも、全力疾走できる期間はわずかだ。
    限りある時間をどう生きるか。それが人間の価値を決めるんだ。

    5.横沢よ、今更話して聞かせるまでもねえことだが、業績にノルマを課せられてんのは、何もお前ら最前線で汗水垂らして客先を回ってる人間たちばかりじゃない。
    お前が課員のケツを叩くように、俺もまた本部長から常に業績を監視されてる。本部長にしたって同じで、あの人は社長から、そして社長は株主から、常に厳しいノルマを課され監視され続けてるんだ。
    お前らにしてみれば、俺たち管理職は下の奴等のケツをひっぱたくばっかで、でかい椅子に腰掛けてさぞやいい身分だと愚痴の一つも言いたいだろうが、現実はそんな甘いもんじゃねえ。

    6.「安定は情熱を殺し、緊張・苦悩こそが情熱を生む。私の座右の銘は変わっちゃいませんよ」

    7.武村vs寺島
    はっきり申し上げて、宅配業者のサービスは行き着くところまできている。
    どこの会社を使っても、差なんてありはしない。そういうビジネスの行き着く先は決まってます。
    最後はどこの会社が安い料金を提示できるか?その一点にかかってかます。これがどれだけ惨めなことか分かりますか?

    もう、我々はこりごりなんです。頭を使わないビジネスに汲々とし、ノルマ達成のためにどこよりも安い料金を提示するための稟議書を書くだけの日々を送ることにね。



    【メモ】
    ラストワンマイル


    p27
    もちろん営業マンにとってノルマの達成が絶対的なものであることは十分に承知している。
    ノルマは達成して当たり前、未達の営業マンは責任を厳しく追及される。

    「そんな先があるならとっくに営業をかけてるって言うがな。横沢、お前新規の客をものにするために、これまでどんだけの努力をしたってんだ」
    寺島の容赦ない言葉が胸を抉る。
    自分の営業スタイルに、油断や慢心がなかったと言えば嘘になる。


    p29
    「確かに郵政は強敵だ。だがな横沢、やつらの行なっているサービスには一貫したパターンがある」
    「何ですそれは?」
    「オリジナリティがないってことだよ。つまり俺たち民間がやっているサービスをそのまま踏襲しているってことだ」
    肯いた横沢に向かって寺島は続けた。
    「要するに、連中には新規ビジネスを考える頭なんかありゃしねえんだ。ここに俺たちが生き残るチャンスがある」


    p53
    なるほどそれが資本主義の原理そのものだと言ってしまえばそれまでだ。ビジネスの世界は食うか食われるか、そこに一切の甘えも許されないというのも紛れもない事実というものだろう。

    だが、ビジネスは健全な社会があって初めて成立するものだ。真っ当に働いている人間たちの生活基盤までを奪うようなものであってはならない。
    規模が大きくなればなったで、そこに連なる企業には正当な利益をもたらす義務が生じるものだ。
    自分の夢を実現するためなら、もぎ取れる果実はすべて自分のものにするようではならない。


    p67
    寺島は小首を傾げ、少し考えているようだったが、
    「お前が言いたいことはこういうことか。我が社が全国に持つ支店網、営業力を駆使してまだ一般には流通していない地方の食材や名産品を発掘し、それをネット上のショッピングモール、つまり蚤の市に出店させる。その開発実績と引き換えに、蚤の市との現行取引条件を維持しようってわけか」
    些かの失望の色を浮かべながら、考えは読めたと言わんばかりの口調で言った。
    「私が狙っているのは蚤の市でもなければ、ガレージ広場でもありません。我が社が独自でネット上にショッピングモールを開発するんです!」

    「部長。もしも、もしもですよ。ウチが新たに開発した出店者に加えて、蚤の市、ガレージ広場の既存顧客を一気に総取りできるとしたらどうでしょうか?」


    p78
    「一定の株式を握ったところで、株価を時価以上で極東テレビに買い取らせ、金を掴んで手じまいする。そう踏んでいるだろうな」
    「極東テレビの連中だってそう思っているだろうね。我々の目的は、金以外にないって」

    「金か・・・そんなことしか思いつかない人間は、一生かかっても大金を手にすることはできないな。金は女と同じだ。追い求めれば逃げる。能力のある人間が力をフルに発揮すれば黙っていてもついてくるものさ」

    「走ることをやめた創業者などただの豚だ。人の一生はあまりにも短い。その中でも、全力疾走できる期間はわずかだ。限りある時間をどう生きるか。それが人間の価値を決めるんだ」


    p162
    蚤の市が躍進を遂げるきっかけとなったオンラインショップはネット上での架空の商店街だし、相次ぐ買収で手に入れた証券や金融会社にしたところで、換金できる資産を持っているわけでもない。
    IT産業はアイデア一つ、後はサーバーさえあれば十分に成り立つ点が最大の強みであり、逆に規模が大きくなればなるほど弱みになる。

    ネットビジネスは、常に新しい技術によって駆逐される危険性を孕んでいるのだ。
    人間が開発した技術というものに、未来永劫に亘って使い続けられるものなど存在しない。


    p234
    「部長、よく考えてください。いま我々は大きなチャンスを掴もうとしているんです。下請けに過ぎないと思われていた物流業が、実は全ての産業の生命線を握っている。まさにラストワンマイルを握っている者こそが絶対的な力を発揮することを世に知らしめる絶好の機会を目の前にしてるんです!」


    p262
    「横沢よ、今更話して聞かせるまでもねえことだが、業績にノルマを課せられてんのは、何もお前ら最前線で汗水垂らして客先を回ってる人間たちばかりじゃない。お前が課員のケツを叩くように、俺もまた本部長から常に業績を監視されてる。本部長にしたって同じで、あの人は社長から、そして社長は株主から、常に厳しいノルマを課され監視され続けてるんだ。お前らにしてみれば、俺たち管理職は下の奴等のケツをひっぱたくばっかで、でかい椅子に腰掛けてさぞやいい身分だと愚痴の一つも言いたいだろうが、現実はそんな甘いもんじゃねえ。」


    p267
    「安定は情熱を殺し、緊張・苦悩こそが情熱を生む。私の座右の銘は変わっちゃいませんよ」
    「フランスの哲学者、アランの言葉やったな。お前あん時も同じことを言ったで」
    ついに真壁は白い歯を見せて明らかな笑みを堪えた。


    p338
    ・武村vs寺島
    「はっきり申し上げて、宅配業者のサービスは行き着くところまできている。どこの会社を使っても、差なんてありはしない。そういうビジネスの行き着く先は決まってます。最後はどこの会社が安い料金を提示できるか?その一点にかかってかます。これがどれだけ惨めなことか分かりますか?」

    「もう、我々はこりごりなんです。頭を使わないビジネスに汲々としぎら、ノルマ達成のためにどこよりも安い料金を提示するための稟議書を書くだけの日々を送ることにね」

  • 過日に読んだ「朝倉恭介」よりはピンと来る楡周平作品だった。宅配業界に通販業界やTV局 日本郵便まで絡めて展開するビジネス小説。話の発端は長年の取り引き先から誠意に反するビジネスライクな厳しい条件を突き付けられて苦境に陥る物流業者の逆襲案模索から。かなりスイスイと反撃策と逆襲劇が進行するので、ちょっと調子いい感が否めない。星3.5くらいかなぁ。

  • 私にとって久々の楡周平

    時代は今から10年以上前の日本!
    IT企業による企業買収問題、郵政民営化、下請け企業へのダンピングなどを題材とした作品!

    今現在、本作品を読む事で作者が今の時代を予見していたかのような予言書のような作品に仕上がっております。



    物流大手の暁星運輸はかつて無いほどの窮地に立たされていた、大手コンビニとの専属契約解消に近い契約変更と、ネット通販会社『蚤の市』からの事実上の値下げ指示の取引条件の変更!!!
    このままでは会社が・・・
    という状況下で主人公の広域営業部営業課長の横沢哲夫が立ち上がる!

    物語中の『ラストワンマイルを握っている我々が一番強い』という言葉に何故か込み上げてくるものがあります。

    ノルマをこなす為に働くサラリーマン必見です!

  • 本当に客を掴んでいるのは誰か──。暁星運輸の広域営業部課長・横沢哲夫は、草創期から応援してきたネット通販の「蚤の市」に、裏切りとも言える取引条件の変更を求められていた。急速に業績を伸ばし、テレビ局買収にまで乗り出す新興企業が相手では、要求は呑むしかないのか。だが、横沢たちは新しい通販のビジネスモデルを苦心して考案。これを武器に蚤の市と闘うことを決意する。

  • 書かれた当時とIT業界が置かれている環境は大きく異なっているが、虚業と実業というのは今も変わらないかも知れない。そういったことへの警鐘だったのかも知れない。
    しかし、現実の物流事業者の苦戦は続いている。ラストワンマイルを武器にした新たな展開、まだ何か隠れているかも知れない。

  • ラストワンマイルを握る会社が商流を握る!流通業でお願いサービスで荷受けをしてきた会社が、発想の転換により、新規事業に乗り出す話。
    テンポよく、感情移入もでき、素晴らしい作品。この作家を追い続けたい!

  • 面白かった。
    とてもわくわくして読めました。

    再生巨流、プラチナタウンとさまざまなビジネスプランを紹介してきた楡さんですが、本作では、流通企業と通販とのビジネスについての物語です。
    時の話題をベースに、よくも、こんなにビジネスモデルを考えることができるのだろうと思います。

    本作では、郵政民営化、楽天のTBS株取得などをベースとしたプロットとなっており、「蚤の市」から取引条件の変更を求められた暁星運輸の課長が新しい通販のビジネスモデルを考案し、蚤の市と戦うストーリ展開となっています。
    「ラストワンマイルを握っているものが支配権を持つ」
    うーん、すごい。
    ちなみにIT系のラストワンマイルとは違うので要注意(笑)

    当時よく言われていた「ネットとメディアの融合」について楡さんとしての具体的なイメージを「蚤の市」の社長や暁星運輸の課長に語らせているところもすばらしい。そしてネットの欠点をどう補うかもしっかりと語られている。すごい!!

    しかし、話がとんとん拍子に進んでしまうので、もうちょっと苦労があってもいいのかなとも思いました。んが、そのスピード感で逆に心地よく読みきることができます。
    ビジネスにこういったスピード感ってとても重要。

    再生巨流が楽しめた人であれば、本作はお勧め。
    ビジネス創造のストーリに熱くなれます!!

    安定は情熱を殺し、緊張、苦悩こそが情熱を産む!

    これまたお勧め!

  • 久々にキタ~って感じの衝撃が走った。
    真山さん以来の衝撃か!?
    こんなに面白い経済小説を書く人がまだ眠っていたなんて!

    運送会社vsネット企業。
    下請け企業の宿命か、お客さんにどんどん値切られていく運送会社が
    このままでは死んでしまうと起死回生の新規事業に取り掛かる。
    そのビジネスモデルを組み立てていく様が
    小説にリアルに書かれていて、自分も一緒になって、
    問題を解決すべくアタマを働かせることができるのです。

    悪役のネット企業(楽天とライブドアを足して2で割った感じ)も
    いい味出しています。
    三木谷さんモデルの社長のヴィジョンも素晴らしいと思った。
    悪役ながら、アッパレ!って感じ。

    最後の展開が完全に読めてしまうのところが、好き嫌い分かれるかも!?
    僕はわかりやすい展開、好きです(笑)

    他の著書にも手を伸ばしてみよう。。

  • 見習うべきは意思決定のスピード感。蚤の市社長があっさりと引き下がったけど、したたかなもうひと粘りがあっても良かったかと。
    ラストワンマイル、、、覚えておこう。

  • ラストワンマイルを握る会社が1番強い。
    10年前の作品とは思えないほど、今にも通じていて面白い。

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著者プロフィール

1957年生まれ。米国系企業に勤務中の96年、30万部を超えるベストセラーになった『Cの福音』で衝撃のデビューを飾る。翌年から作家業に専念、日本の地方創生の在り方を描き、政財界に多大な影響を及ぼした『プラチナタウン』をはじめ、経済小説、法廷ミステリーなど、綿密な取材に基づく作品で読者を魅了し続ける。著書に『介護退職』『国士』『和僑』『食王』(以上、祥伝社刊)他多数。

「2023年 『日本ゲートウェイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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