虚空の冠〈上〉―覇者たちの電子書籍戦争 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101335759

作品紹介・あらすじ

俺の夢は、メディアの制覇だ-。終戦直後の日本。若き新聞記者、渋沢はある船舶事故に遭遇。一人生き延びた彼は、事故をめぐる重大な秘密と引き換えに、出世の階段を登り始める。時は移り、現代。IT企業の社長、芦野は電子書籍ビジネスに目を付けた。そのコンテンツ獲得のために、今や極東グループの会長となった渋沢に接触を試みる。時代を予言する衝撃のエンタテインメント。

感想・レビュー・書評

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  • しかし出世するな。

  • 今の問題意識にぴったりの本である。

    新聞がはじめにあり、そして ラジオ、テレビ。
    新聞は 確かにクオリティペーパーである必要があるが
    しかし、読む人のニーズにあわせなければならない。

    ラジオ、テレビが 戦後やって来る。
    それを 財界が中心になって ラジオ局をつくる。
    さらに テレビ局も。
    その野望を もつ 若杉。
    それをサポートする 澁沢。
    アメリカのドラマを 日本にもってくる。

    東京帝大、海軍経理学校という経歴を持つ澁沢。
    アメリカの船にぶつけられた船に乗っていて 生きのびる。
    『活かされているのではないか?』
    という事で、新聞記者として スター記者になる。
    極東新聞が 大きく飛躍していく。

    一方で、携帯電話の急成長をしている会社 芦野と亮輔。
    電子書籍をめぐって、新しいビジネス 
    プラットフォームをとろうとする。
    そのために リーダーを無料で100万台 配布することで
    携帯のシェアーも拡げようとする。

    プラットフォームをめぐる 争奪戦。

  • 下巻に続く。

  • 最初が、昭和の初め頃の話だったからあまり興味がなく(笑)読み進められるかなー?と思っていたけど、時代が交差する組み立てになっていたので、大丈夫。下巻もいっきに読んでしまおう〜!

  • 電子書籍戦争という言葉に惹きつけられ手にしました。
    予想を裏切り冒頭は終戦直後のGHQ支配下における日本が舞台。
    その後時代を経て現代へ。
    新規ビジネスモデルをアメリカより輸入し展開しようとする男たち。
    孫さんがモデルとも思える電子書籍端末を無料でばら撒いてでも採算が取れるという絵を描く。

    実際には日本においてまだまだ普及しているとは言い難い状況ではあるが、新聞購読者が激減している、ハードディスクレコーダーの普及によりCM飛ばしが横行してTVもビジネスとしては厳しい状況になっているなど旧来のビジネスモデルでは通用しなくなってきているので、書かれているような世界はすぐそこに来ているのかもしれない。

    それを打破して新たな価値を創造すればいいと思うが、それにより既得権益を失う人がたくさんいる場合はどうなんだろうと思ってしまう。
    特に新聞については各社が電子版に取り組むも有料化出来ず、且つ販売店を息永らえさせないといけないと英断できず今に至る。

    フィルムの例があったがわかりやすい。
    確かにDPEなどはニーズが激減した。
    しかし何とか新しいモデルを見つけようと取り組んでいる。
    それなのに書籍の再販制度なども含め、文化を平等に手にできる環境をなどという国家レベルでの考えなどもあり電子書籍は広まってこない。

    身近な題材なので非常に面白い。
    早く下巻を読み進めよう。

  • 面白かった!!
    今度は電子書籍でのビジネスについての物語です。
    楡さんのビジネス系の小説にははずれがありませんね!!

    でも、いきなり、戦後のGHQ管理下の時代から話が始まります。このときの海難事故の秘密を引き換えに後のメディア王となる渋沢の出世の物語?
    っと思いきや、一気に現代の情報通信企業での電子書籍ビジネスの話に話が振られます。
    昭和の時代からの新聞、ラジオ、テレビの総合メディアが立ち上がるまでの話しと、現代IT企業が電子書籍ビジネスを立ち上げていこうとする話がうまくリンクしていきます。
    あっという間に上巻をよみきってしまいます。

    上巻では、電子書籍ビジネスを牛耳るのはプラットフォームを握った会社。リーダ端末を無料で配ったとしても回線使用料でビジネスをもくろむIT企業側の強みを生かしたビジネスモデルが光ります。

    そして下巻では...下巻のほうにコメントします。

  • 【作品紹介】
    俺の夢は、メディアの制覇だ――。終戦直後の日本。若き新聞記者、渋沢はある船舶事故に遭遇。一人生き延びた彼は、事故をめぐる重大な秘密と引き換えに、出世の階段を登り始める。時は移り、現代。IT企業の社長、芦野は、電子書籍ビジネスに目を付けた。そのコンテンツ獲得のために、今や極東グループの会長となった渋沢に接触を試みる。時代を予言する衝撃のエンタテインメント。

    ※感想は下巻読了後。

  • 130502

  • 2013.06.25読了。
    今年27冊目。

    レビューは下巻に。

  • キャラがたってる。余韻のあるエンディングも良い。

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著者プロフィール

1957年生まれ。米国企業在職中に『Cの福音』で衝撃デビューし、一躍脚光を浴びる。著書に『Cの福音』『クーデター』『猛禽の宴』『クラッシュ』『ターゲット』『朝倉恭介』の6巻からなる「朝倉恭介シリーズ」のほか、『フェイク』『クレイジーボーイズ』『プラチナタウン』『修羅の宴』『ミッション建国』『砂の王宮』『和僑』など多数。

「2021年 『ヘルメースの審判』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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