- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101336114
感想・レビュー・書評
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設計事務所を営む男森川36歳と、ビール会社企画開発部の女性社員萌子27歳。ひょんなことで映画館で出逢った二人。その後もふたりで映画を観て、食事をしお酒を飲みながら、一緒に観た映画について語り合う。ふたりは会うたびに魅かれあう自分に気付いてゆく。だが、萌子には、アメリカにフィアンセが居て…。
ふたりは出逢い、互いに思いを深めてゆく。そして萌子は玉の輿のフィアンセと森川への思いの狭間で揺れ始め思い悩む。恋するってどういうこと? 恋と愛の違いは? そんな様々なテーマを10章でつむいでゆく。各章はそれぞれ映画の表題。全て恋愛映画で著名な作品ばかり。
ほぼ恋人同士である森川と萌子ふたりの、お酒を飲みながらの恋愛映画談議を、いっしょに同席して楽しんでいる気分を味わえて楽しい。
森川は親戚の呑兵衛のオヤジから、結婚するならいっしょに食べて楽しい女、いっしょに飲んで楽しい女にしろ、と言われたという。この小説では、さらに、共に観た映画について楽しく語り合える女というのが加わっている。映画、お酒と食事。これを共有出来るふたりはなんとも幸せそうであることよ。
6章( SCENE#6 ) 愛がこわれるとき
にこんなやりとりがある。
「 どこへ行くの、今から?」
「 そのへんで一杯やって帰る 」
「 私も一緒に行こうかな 」
「 いいから、早く行けよ 」
なんともキュートなやりとりである。
10の恋愛映画が語られている。自分はそのうちまだ2つしか観て居ない。
これから、ちょっとずつ妻といっしょに観ていくことにしよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
言葉ひとつひとつが素敵で、こんなこと言われてみたい
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恋愛小説が読みたくて、とても久しぶりに再読。やっぱり鎌田敏夫さんだけに、記憶通り素敵な大人の恋愛小説で、大満足。
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大学時代に読んだけど、オトナってこういうものかと、やけに印象に残ったという記憶してる。