恋愛会話 (新潮文庫 か 29-2)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101336121

感想・レビュー・書評

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  • 会話のみでも小説は成立するんだと教えてくれた作品です。
    言葉にできない心だけの会話が絶妙に描かれています。

  • この本は、30編のショートストーリーを収める。色んなふたりが描かれている。
    若い恋人達。熟年の夫婦。ギクシャクしているようだけど呼吸が合いつつあるふたり。摩擦や模索が続きそうなふたり。

    平成8(96)年刊。 新刊文庫を平積みで見つけて買った記憶がある。四半世紀に及ぶ「積読」を経て読み始めた。

    購入当時「恋愛」への憧れや希望を密かに胸に秘めていて、ちょっと青い気持ちで本書を手にしたと思う。 当時は“おとなのおねえさん”の恋愛に学びたい… という感じの気分もあったと思う。

    その後月日が流れ、僕自身、いくつかの恋をして、結婚もした。そういうことを経て読み進めた今回の読書である。

    “そういうときもあるよね” とか “あんなことがあったな…“ なんて感じで、振り返り気分で読んでしまう自分が居るのであった。
    どうやら、僕はいつしか恋の季節のど真ん中をゆき過ぎてしまっていたらしい。

    25年前に読んでいたら…、何かが違っていただろうか…。

    恋に恋する季節に読むも良し。
    遠い日の季節をふりかえるように読むのもまた良し。
    なのである。

  • 大人の恋は会話から始まる。そこに自分に対する好きの気持ちはあるのか?自分の好きはどこまで入れて相手に伝えたらいいんだろう?

  • 大学時代に読んだけど、オトナってこういうものかと、やけに印象に残ったという記憶してる。

  • 短い会話から恋愛の世界のイメージ
    が広がって面白い。

  • この作家のを読んでみたい

  • 読始:2008,11,12
    読了:2008,11,12


    映画好きな僕が心底ほれた作品「恋愛映画」(レビュー参照)を思い出し、つい手にとって買ってしまった一冊

    恋愛映画同様ト書きは一切無く台詞だけで構成される
    違うのは一つの作品ではなく30編もの超短編があつまったものであること
    大きく六章(出逢い/恋と愛/結婚/男について/女について/幸福)があり、それぞれにいくつかの話がはいっている。

    一つ5分もあればに読めるので持ち歩いてちょっとした時間に適当な箇所から読んでみてもいいかもしれない

    またふと読み返したくなるかも

    個人的に気に入ったのは
    Scene 1 : LET'S TALK IN BED / ベッドの中で
    Scene 2 : KISS / キス
    Scene 6 : UNDER THE CHERRY BLOSSOM / 桜の樹の下で

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著者プロフィール

著書に
『恋時間』三笠書房
『職員室』日本文芸社
『変身願望』祥伝社
『恋愛会話』新潮社
『29歳のクリスマス 下』新潮社
『29歳のクリスマス 上』新潮社
『ない!』角川書店
『恋愛前夜』角川書店
『キス・フレンド』角川書店
『ジェラシー 恐怖を喚ぶ六人の女』角川書店
『殺人者K』双葉社
『恋愛映画』新潮社
『ルージュ 恐怖を運ぶ六人の女』角川書店
『世界で一番ロマンチックな海』角川書店
『恋愛前夜』角川書店
『Love(ラブ)』双葉社
『スローモーション』角川書店
『ハッピー・バースディ・トゥ・ユー』角川書店
『恋しても』角川書店
『夜も昼も』角川書店
『飛び出せ!青春』径書房
『恋愛ゲーム』角川書店
など

「1988年 『飛び出せ!青春』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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