きらきらひかる (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 15577
レビュー : 2187
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339115

感想・レビュー・書評

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  • 静かに痛い感じ。

  • うーん、純愛。
    こじれてるけど、人と人が不器用なりに向き合ってる感じがとっても良い。
    瑞々しい。読んだあとちょっと切ないけどあったかい。

  • 何度となく読み直している大好きな本。
    愛すると言うことは形のないもの。
    純愛としか言えない夫婦の物語。

    相手を愛すれば愛するほど
    他の人では埋める事の出来ない場所が心の中に出来る。
    せつない。

  • もう何回読んだかわからない

  • ちょうど昨日、この本が課題図書の読書会に参加した。
    色々話し合った結果、実験小説というのが一番しっくり来ると思った。
    実験小説、というと何やら冷たい響きがあるけれど、決してこの小説に血が通っていないということではない。
    以前にも書いたけれど、江國香織が描く人物にも物語にも現実味がない、しかし描かれている感情は非常に現実的だ。
    この本を最初に読んだのは中高生の時で、それから学生時代まではずいぶんと読み返したものだけど、ふわふわと何だか珍しくておされな関係に憧れて好んでいた気がする。
    社会人になって色々荒んでいた時期は、こんなことあり得るか!と苛立って敬遠した。
    そして今、実際に結婚もして読み返すと、話や人物はやはりファンタジーだと思うけれど、細かい部分に込められている感情がとてもとてもリアルで胸に刺さった。
    私が一番好きで一番辛い場面が、笑子ちゃんがシーツのアイロンがけを睦月に要らないと言われる場面。
    与えられる一方の笑子が、唯一睦月に与えられることを奪ってしまう、それがどんなに苦しいか、睦月はわかっていない。
    与える一方で求めない、それは愛情だろうか。
    睦月はきっと笑子を愛しているとは思うけれど(恋愛ではないにしても)、与えることの出来ない笑子が不安定になるのは当然だと思う。
    そのように、あちこち非常にリアルなところがあり、小説が生きていないということでは決してない。
    しかし、江國香織は「ゲイの夫と情緒不安定な妻」というなかなか扇情的な設定を書きたくてこうしたわけではない気がする。
    こんな人間関係はどうだろう、というのをわかりやすく提示するためにこの設定にしたのではないだろうか。
    江國香織の作品には、不倫も多く登場するけれど、それも彼女は不倫を書きたくてそうしているわけではなくて、書きたいものを最も明確に示せそうだから不倫というツールを使っているように感じる。
    以前、江國香織の作品は寓話だと思う、と言ったことと通じるのだけど、上記の意味での実験小説ではないかと私は思った。

    しかしこの作品は本当に、登場人物が魅力的。
    江國作品の女性で、笑子ちゃんが一番好きかもしれないなぁ。
    そして、改めて読み返したらやっぱり紺君が可愛くて可愛くて、「ホリー・ガーデン」の中野君に並びそう。
    紺君も中野君同様、好きだというのは自分の卑怯さを露呈することでもあるとは思うけど。

  • ホモとアル中が結婚⁉︎

    アル中の笑子が痛々しい。
    そんなに苦しむなら、
    なんで結婚したんだよう!
    って思いながら読んでました。

  • 言葉にできない。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「言葉にできない。 」
      江國香織って、タイトルが素晴しい(けど読んだコトがありません)。言葉の選び方が上手いのでしょうね、、、
      「言葉にできない。 」
      江國香織って、タイトルが素晴しい(けど読んだコトがありません)。言葉の選び方が上手いのでしょうね、、、
      2013/09/10
  • 10数年前に読んだ、初の江國作品。
    当時は、起伏が乏しく、緩慢として、よくわからない恋愛物語だと思った。
    その後何冊か続けて読んで、江國香織は合わないな、と思い、ずっと遠ざかっていた。
    肌に合わない感じ、けだるくて、面白くない。江國香織の小説についてずっとそういう感覚があり、どんなに話題になっても手を伸ばすことはなかった。

    しかし2年ほど前、とある人から『ホテルカクタス』がすごくいいよ、と勧められ、ちょうど読みたい本もなかったから読み始めた。
    それは特別、感動はしなかった。
    でもなんだか、昔読んだときには感じなかったじんわり何かが染みてくる感覚があった。
    大きな衝動ではなく、ただなんとなく今江國香織を読んでみるべきだ、というインスピレーション。

    それから一冊一冊読み始め、気がついた時にはもうどっぷりと私は江國香織に囚われてしまった。


    あえて再読していなかった『きらきらひかる』をゆっくり読み返した。
    映画も観て、そっちもあんまりよくわからなかった。

    そもそも大して感動しなかったんだから印象も薄かったのだろう。
    新鮮な気持ちで読み進め、私の脳内に残っているよりも笑子はずっと病んでいて、脆くて、そして健気で可愛い女性だった。
    睦月はずっとズルい男だった。

    紺くんはやっぱり好きになれない。


    この作品が生み出されてもう20年以上経っているのに、まったく古びた感じがしない。
    色褪せない、という表現とは少し違う、ずっと水分を含み続けているイメージ。
    今でも人は病んでいて、愛されたくて、とてもやさしい。

  • この人はセンスの塊だなと。
    何気無い文句を書いているようで、どうしてこんなにもリズムと色が調和するのだろう。

  • 何度も何度も読み返している大好きな作品のうちの1つ。
    でも読む度に泣きたくなる。
    別に何に悲しいわけじゃないんだけどなぁ。

    銀のライオンの話が好き。

    この世界では純粋に生きることが難しい。
    周りが放っておいてくれないから。
    笑子も睦月も紺くんも真っ直ぐで、ちゃんと自分自身を生きている気がする。
    お互いが想い合えるなら、不安定でいびつな形であっても、
    こんな結婚もあり。

    笑子に恐ろしく感情移入出来るのは何でだろう…。
    あんまり登場人物に感情移入することはないんだけど。


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著者プロフィール

江國 香織(えくに かおり)
1964年、東京生まれの小説家。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。2004年、『号泣する準備はできていた』 で、第130回直木賞を受賞。他、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞など受賞歴多数。代表作として、映画化もされた『きらきらひかる』や『冷静と情熱のあいだ』など。女性のみずみずしい感覚を描く作家として、多くの読者を魅了している。また、小説から絵本から童話、エッセイまで幅広く活躍中。翻訳も手がけている。2019年5月2日、2年ぶりの長編小説『彼女たちの場合は』を刊行。

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