きらきらひかる (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 15581
レビュー : 2187
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339115

感想・レビュー・書評

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  • 一番の三文小説ホモはお前だよ!と言いたい。
    綺麗な雰囲気と詩的な文体で読みやすかった。けども、笑子の言う睦月の「優しい」は、笑子にとってあまりに都合のいい「優しい」なので、そこんとこがモヤッとするなあ。
    自分でも分からない不安や嘆きを叱咤でも激励でもなく包み込む、そーいう相手って一度は夢に見るよなー。笑子の思考というかなんというかは、ちょっと分かる。

    上手く言えないけど…とにかく笑子は友達とか身近にいてほしくない。
    「してあげたのに」じゃあないけどさ、「どうしよう」って言うから「こうしたら」って言ったら、「そうじゃない何も分かってない」とか言うようなタイプ。もしくは言わなくとも黙って「何も分かってない」とか思っちゃう。
    結局自分にとって耳障りのいい言葉しか受け取らないと言うか。
    まあそういうことは本人が一番知ってるんでしょうが。

    あといくら優しくても不誠実だよね。

    確かに水の檻のようなお話だった…どこまでも透明だけど浸かると窒息する。

  • これよむびに、ここに出てくる食べ物「コアントロー味のシュークリーム」「フライドチキン」「干しぶどう入りのドーナッツ」とかすんごく食べたくなる。

  • 銀のライオン。

  • 何度も呼んでいる、江國さんの中で1番好きな小説です。

    痛いくらい切なくて、悲しくて。

    でも、笑子も睦月も紺も、ものすごく人間臭くて、どうしようもなく愛しいんです。

    人を愛する優しくて底のない気持ちが溢れ出してるお話です。

  • それなりに昔に出た小説だと思うんですが、全然感覚が新しい…というか、とても現代にマッチしていると感じました。結婚や育児や、そういう世間的な最大公約数に入れない人たちのお話。かと思いきや、ただの叶わない片思いの側面も孕んでいて、何だかままならない感覚に、悶えながら読んでいました。

    アルコール依存の妻とゲイの夫。心地いいだけのはずだった二人の結婚生活は様々な問題に直面する。現実的な親族や子供の問題だけでなく、自身の微妙な恋心や情緒の不安定さに振り回されながら、互い(紺くんも含めて)の関係を必死に模索する笑子に、わたしも振り回されました。

    カタルシスに向かうかと心配していましたが、ラストに励まされた。愛情というものがもつ「幅」を感じさせてくれます。

  • これはけっこうな傑作だと思う。奇妙であやうい(ようにみえる)夫婦関係が、夫婦双方の側から時系列で語られ、かつ睦月のパートナー、紺の存在が前面に出てくることによって彼らの関係をより重層的にしている。

  • 周囲にこの人の作品を好きだと言う人が何人かいることもあって、初めて江國香織作品を読んでみた。まあ嫌いではないかな。
    人間関係の数だけ、感情や関係性のパターンがあるのだなあと当たり前のように普段から考えているので、何やらすんなりと読める話ではあった。

  • 笑子の痛々しさが他人事じゃなく思える。愛や恋には、モノサシなんてない。わかってるけど…理解を得るのは難しい

  • 何回読んでも面白い、
    大好きな作品。

  • 設定に疑問。1:両親にカミングアウト、そんなに容易く? 2偽装結婚をするのはなぜ? 世間体か? 3:職場の勤務医同志でカミングアウトしていることが当たり前に書かれるが、ありえるか? 「ホモ」への偏見だらけの世間で、男の職場で、そんなことしたらどれほどのリスクが絡んでいるか。ましてや昭和時代の設定。4「ようやく好きになった女性」という表記。男は皆そうであるべきという前提が感じられる。「ホモ」は「アル中」のように治ったり欠陥のせいで出てくる症状か?

    バブル時代に書かれたものだとすぐわかる。当時のおしゃれ小物がたくさん。でもそれは、時代の空気じゃなくて、この筆者がこういう物質が好きで、世間体や人の目を気にする人なのではないかと思ってしまう文があちこちにあった(具体事例省略)

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著者プロフィール

江國 香織(えくに かおり)
1964年、東京生まれの小説家。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。2004年、『号泣する準備はできていた』 で、第130回直木賞を受賞。他、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞など受賞歴多数。代表作として、映画化もされた『きらきらひかる』や『冷静と情熱のあいだ』など。女性のみずみずしい感覚を描く作家として、多くの読者を魅了している。また、小説から絵本から童話、エッセイまで幅広く活躍中。翻訳も手がけている。2019年5月2日、2年ぶりの長編小説『彼女たちの場合は』を刊行。

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