こうばしい日々 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4341
レビュー : 319
  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339122

感想・レビュー・書評

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  • ウィルミントンの町に秋がきて、僕は11歳になった。映画も野球も好きだけど、一番気になるのはガールフレンドのジルのことなんだ…。アメリカ育ちの大介の日常を鮮やかに綴った代表作「こうばしい日々」。結婚した姉のかつてのボーイフレンドに恋するみのりの、甘く切ない恋物語「綿菓子」。大人が失くした純粋な心を教えてくれる、素敵なボーイズ&ガールズを描く中編二編。

    江國さんの本ってなんか何回も読まないと題名と中身がつながんなかったり、読み込まないとするっと抜けてく感じがすごくある。
    息を吸うみたいに自然と読めるからそうなるんだと思うんだけど。
    これは中でもその傾向が強い本だと思う。たしか読んだはずなんだけど、どんな内容だったっけ?っていう本。
    あらすじを読んでも読む前から何度も目にしてきた文章だから、発想につながんないし。
    お姉ちゃんとそのアメリカ人のボーイフレンドと主人公の友達のアメリカ人の年上(大学生くらい)の男のがいい感じだった。
    先生の話した一言が印象的。
    ひとつのことを、はじめから知っている人もいるし、途中で気がつく人もいる。最後までわからない人もいるのよ。

  • おませな子供の心理描写。少女漫画チック。両作品のリンク。かわいらしい。

  • とても丁寧に描かれた本で、ふんわりと読めました。

  •  十代はじめの若者が恋を経験し始める2つの物語。「こうばしい日々」はダイという少年がクラスメートの女の子と恋をして、「綿菓子」は姉の元ボーイフレンドに恋をして。若い頃はこんな風に恋いに憧れ素敵な気持ちでいられたよね、というのが素直な感想だと思う、実際。ちなみに僕は現在20代、この本が出版された年から考えると、おそらく著者がこの作品を書いたのも20代ではないだろうか。こう考えてみると、これは20代くらいの人間の恋に対する見方の一つなのではないだろうかと思う。若い頃は恋にもっと必死になれたと、ちょっと醒めた感じで回想する。その見方を代表するように「こうばしい日々」には、ちょっと醒めた感じのダイの姉があらわれる(大学生なので10代後半かもしれないけど)。
     そんな風に素敵な気持ちだったと回想できるのも、20代くらいの人間の特権かもしれない。その当事者(といっても10数年前の自分なんだけど)は素敵だなんて思えなくて、単純にいっぱいいっぱいなだけなんじゃないかなと思う。実際には歳をとって、それが素敵なことだったと回想できる余裕ができただけの話で。もっと歳をとったら、恋についてどんな見方になるんだろうか。そんなことを考えてみるのも面白い。

  • 1999年6月読了。

  • 読み返しの本。

    これ、江國さん20代の作品だなんてステキすぎます。


    この2作。共通点があっておもしろい。

  • タイトル通り、香ばしい。

  • 9/70

  • 「こうばしい日々」は思春期以前の男の子の幼い恋愛と日常の話で「綿菓子」は思春期真っ只中の女の子の恋愛の話。
    「綿菓子」の女の子とその姉の元彼のやり取りが甘苦くてすごく良いと思った。

  • 再読。江國さんの男の子視点すきだー
    同時収録の短編もすごく好き。

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著者プロフィール

江國 香織(えくに かおり)
1964年、東京生まれの小説家。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。2004年、『号泣する準備はできていた』 で、第130回直木賞を受賞。他、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞など受賞歴多数。代表作として、映画化もされた『きらきらひかる』や『冷静と情熱のあいだ』など。女性のみずみずしい感覚を描く作家として、多くの読者を魅了している。また、小説から絵本から童話、エッセイまで幅広く活躍中。翻訳も手がけている。2019年5月2日、2年ぶりの長編小説『彼女たちの場合は』を刊行。

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