つめたいよるに (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 9789
レビュー : 987
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339139

感想・レビュー・書評

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  • 才能を感じる短編ばかりだった。特に、草の丞の話は大好き。さらっとしたタッチで、ありがちな設定なのに心にしみる文章なのは、児童文学から出発した江國さんならでは?

  • 久々にデュークが読みたくて再読。センター試験にも使わ れたみたいだけど、私だったら泣いて試験どころじゃない な。『晴れた空の下で』『藤島さんの来る日』『夜の子ど もたち』『南ヶ原団地A号棟』が好きで何回読んでもうっ とりする。うっとりを越えて視界が滲む。どれも甲乙つけ がたいので一番はないけど、私は気持ちが定まらない ときにキャベツを刻むのが習慣で。だからか『ねぎを刻 む』はいつも衝撃。。たまご料理とアイスクリームが好きでキス がうまいデュークにあたしも会いたい。出来れば人間の 方。

  • ますます江國香織さんが好きになった一冊。
    どの話もものすごく面白かった。
    「晴れた空の下で」は思わず涙が出ました。

  • 中学の国語の教科書に載っていた『デューク』がもう一度読みたくて、手に取った本です。
    この短編集が私を江國香織作品の虜にしました。

    だいぶ前に読破したきりで記憶も曖昧なので、もう一度読み返したいと思います。その際にまたレビューを書かせていただきます。

  • 読み終わって不思議な感覚になった。ファンタジーの世界なんだけど、なんというか、実際にありえそうな感覚。
    ごく身近であったり、自分自身にも起こりそうな感覚。
    リアルな話、というわけでもないんだけれど、現実味がすごくある。

    そして気付いた。これは普段自分の中でごく日常的に行う白昼夢であったり妄想であったりに近いんだと。
    妄想、というと聞こえは悪いかもしれないが、キレイな妄想というか。妄想と言うより、願望に近いのかもしれない。

    彼女の作品は初めて読んだのだけど、柔らかな陽射しを感じるような文章だった。

  • デュークは何回読んでも泣ける…

  • 2011/08/25
    とっても贅沢な短編集。ゆっくり噛みしめながら読んだ。
    「デューク」も好きだけど、「ねぎを刻む」も良い!

  • 短編集を読んだことはほとんどなかったので、1つの話がテンポよく出来上がっているものをポンポン読むのは気持ちが良かった。
    まるでセンター試験の大問2だなと感じていたら、デュークがセンターの有名な過去問であることを友達に聞き、親近感がすごく沸いた。
    どの話も江國さんの良さが詰まっており、心に訴えかけられるような面々が見られて、短いのに話が鋭く、読んでいて楽しかった。
    特に印象に残っているのは、デュークと鬼ばばあ。命の終わりに付き物である別れや悲しみ、そういったものが自分には染み込みやすく、心が動かされた。

  • お話の中にもアイスクリームはよく出てくるが、短編ひとつひとつが、アイスクリームのような味わいがあった。

    心地よい読み口で、満ち足りた気分でいたのに、溶けてしまったようにすっと話が閉じられる感覚。
    嬉しさ、楽しさのあとに残る悲しさ、さみしさ。

    すてきな短編集だった。
    さっぱりとした文体も気に入っている。

    「草之丞の話」「子供たちの晩餐」「ねぎを刻む」「とくべつな早朝」が特にお気に入りだ。
    特に「ねぎを刻む」での主人公の意識の変化が身につまされた。
    「私の孤独は私だけのものだ」…そうだね。

  • 自分が好きな雰囲気(と言っては曖昧だが)を持っていた。
    もう一度読んだ後、解説を読んで、腑に落ちた。
    多くを語らず、感情を感情として表現しない(それでも主人公たちの気持ちが分かる気がする)感じが、老成や達観と言えばいいのか、好きと感じられる。
    もう一度読んだ後、好きな人に読んでもらおう。

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著者プロフィール

江國 香織(えくに かおり)
1964年、東京生まれの小説家。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。2004年、『号泣する準備はできていた』 で、第130回直木賞を受賞。他、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞など受賞歴多数。代表作として、映画化もされた『きらきらひかる』や『冷静と情熱のあいだ』など。女性のみずみずしい感覚を描く作家として、多くの読者を魅了している。また、小説から絵本から童話、エッセイまで幅広く活躍中。翻訳も手がけている。2019年5月2日、2年ぶりの長編小説『彼女たちの場合は』を刊行。

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