ホリー・ガーデン (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 6294
レビュー : 617
  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339146

感想・レビュー・書評

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  • 綺麗な話。読んだあとすごく心が洗われた感じがする。非常識を非常識に感じさせない果歩の人物像がすごいなぁと思った。そしてこの本を読んだ女性なら誰しも中野を好きになってしまうんじゃないかなぁ。裏切らない美しい小説。

  • 江國さんのお話の登場人物たちに感情移入するのが毎回へたでできなくて、でもついつい手にとってしまいます。笑

    主要人物の二人ともが不倫をしているのですが、でもすごく幸せそう。
    不倫相手の奥さんが書かれていないからでしょうか…?
    ドキドキドロドロな感じが全然なくって、安心して読めました。

    あと、わたし自身岡山住みなので、倉敷美観地区の描写にわーってなりました。

  • (俺のブログ2005-09-15投稿より)
    相変わらずの江國ワールドでした。取り扱っている題材が一人は不倫、一人は過去を引きずり男を弄ぶ、とこれだけ聞くと火曜サスペンス系ドロドロ愛憎劇な感じがするのだけどなぜかかわいい雰囲気。江國香織が書くとなんか全編ひらがなで書いてあるような子供向け物語な感じがしてくる(一方村上龍は全編漢字な感じ)。なーんか不思議。

  • 正直、私にはちょっと理解し難いストーリーだった。
    既婚者との恋愛というのを体験していないせいかもしれない。

  • 再読。
    伏線ではない、素敵なたくさんの恋愛模様の描写が好き。
    江國さんの世界にまどろんだ。

  • 果歩と静枝。わたしは果歩のエピソードのほうが安心した。特に中野に鍵を返されて、こんなはずではなかった、所有していないのに、失うはずがない、というところ。

  • どの登場人物の生き方にも、じっと考えた(ある意味閉じこもった)信念のようなものがあり、それゆえに切なくて、でも素晴らしいと思った。
    それぞれの人が、それぞれの方向からの鋭さと鈍さを持っていて、
    生活する中で発生する、間のようなものが、心地よく感じられた。

    登場人物の詳しい紹介があるわけでもないのに、
    その設定の細かなところに人柄がにじみ出ているところなど
    毎度すばらしいなと思う。

  • 江國さんの本はずっしりしている。長いんじゃなくてずっしりしていて、ひとつの例えや、描写もこの人特有のなにかがあるような気がする。なんだか静かで優雅。
    読んでいて飽きない。何度読んでも新しい発見があったりするから、読み終わっても読み終わった気がしない。なんというか、長風呂したいときにおすすめ。

    眼鏡屋さんの果歩と学校で美術の先生をしている静枝はずっと友達。通り過ぎて壊れた恋も、現在進行形な不倫な恋もお互い知っている。
    そんな二人がゆっくり少しずつ変わっていく話。

    そしてなにより、あとがきが好きです。

  • 江國香織の作品で最も好き、最も読み返している作品。
    女性主人公が二人、等分に存在しているのがいいのかも知れない。
    江國香織の女性主人公は、容易いように見えてどこか侵入を拒んでいるよう、探ろうとするほどはぐらかされるように感じられるけれど、果歩と静枝は適度に入り込むことが出来、同時にもう一人の側に立って批判的に見ることも出来る。
    その距離が、私にとってちょうどいいのかも知れない。
    この作品が好きなもう一つの理由は可愛すぎる中野君にある。
    江國作品の男性で、ダントツで好き。
    中野君を好きだというのは自分の卑怯さを露呈することでもあるとは思う。
    でも誰だってあるでしょ。多分。
    それに、中野君が愛しいのは彼の甘さだけでなく、彼の真っ当さ、清潔さからでもあるのだ。

    視点が変わることもあって、少々乱雑な気もするのだけど、それがかえって心地好い。
    印象的な場面が、まさに陶器の破片のように目の前に投げ出され、それぞれがちかっと輝いているような作品だ。
    決着がつくこととつかないことがあるので、読み終わった後であれはどうなるんだろう、と思うこともあるけれど、読後感はいつもとても爽やか。

  • 静枝と果歩の日常が描かれている。誰にでも普通の生活の中に物語があって、それぞれ悩みながらも暮らしているんだ。

    ただ私は女子高とは程遠い環境で育っているから、女同士の「距離」というよりも「時間」が密である感じが想像できなくて、この話を理解しきれてないかもしれない。

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著者プロフィール

江國 香織(えくに かおり)
1964年、東京生まれの小説家。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。2004年、『号泣する準備はできていた』 で、第130回直木賞を受賞。他、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞など受賞歴多数。代表作として、映画化もされた『きらきらひかる』や『冷静と情熱のあいだ』など。女性のみずみずしい感覚を描く作家として、多くの読者を魅了している。また、小説から絵本から童話、エッセイまで幅広く活躍中。翻訳も手がけている。2019年5月2日、2年ぶりの長編小説『彼女たちの場合は』を刊行。

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