ホリー・ガーデン (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 6314
レビュー : 617
  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339146

感想・レビュー・書評

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  • 髪何回かきあげんるんじゃ。
    江國香織の文章の美しさめっちゃいいんだけど、
    なんかこの作品はこうトレンディドラマ感が、ある。
    しずえはワンレンロングなんだろーか。
    津久井はただのだめなやつだけど芹沢はキモいおっさんにしか見えんかった。
    江國香織のほかの作品では不倫もなんとも思わないけど、この作品ではしずえに「そのオッサンまじでやめといたほういいよ絶対」と言いたくなった。
    時代のせいなのか、江國香織でも全てが普遍的ではないということなんだろうか。

  • 細かく区切られていることもあってか、淡々とさらさらと読み終えてしまった。きれいな水に浸ったような、瑞々しさのようなものを感じた。何となくばかりで具体的な部分は上手く受け取れなかったけれど、叔母のかほちゃんの伊達眼鏡に憧れて目が悪くなったふりをした姪っ子幼稚園児のエピソードは可愛かった。

  • タイプの違う果歩と静枝、
    どちらの女性も、自分にも似た部分があって
    イヤな女だなと思うw

    そしてどちらの女性にも共感よりも、
    心配してつっこみたくなってしまいます。

    静枝が、果歩の過去の男・津久井について
    さんざん、どうしてあんな男と付き合っていたのかと
    不満に思っていた描写が多いけれども、
    静枝の不倫相手芹沢に会った果歩が、
    気障な古い笑顔だと思うところが面白かった。
    (そうそう、女友達のカレって、
    恋愛の渦中にある本人は素敵だと思ってても
    友達から見ればあんまり大したことないものだもん。)

    私は、津久井なんかよりも
    芹沢のほうがずるくて卑劣な人だと思う。

    芹沢と付き合うことで、
    どんどん自分を向上させて
    どれだけ変わったかを楽しむ静枝は
    前向きだと思うけれど、
    向上させ続ける恋愛なんて、
    無理して言い聞かせてるようで、
    恋愛感情がなくても寝てしまう果歩よりも、
    静枝のほうが痛々しく感じました。

    静枝は、果歩の中野を保健室呼ばわりするけれど
    静枝の元カレの祥之介の存在も同じようなものだから、
    果歩がいう、「精神的なお友達はいやらしい」は尤もだと思うし、
    芹沢同様、静枝もずるさを持っている。

    今は静枝も20代で若いけれど、
    30代、40代になったときにも関係は続いているのだろうか。
    芹沢は静枝と同じように
    結婚はしなくても別荘で人生のパートナーとして
    過ごすつもりはあるのだろうか。

    芹沢にはおそらくないだろうな、
    なんて、余計な心配をしてしまうのは
    自分がもう(家庭に入って子どもがいて)恋愛現役世代じゃなく、
    恋が遠ざかってしまってるせいかも。
    既におばちゃん目線だな。

    中野くんも、果歩のワガママを全て受け入れてくれそうだけれど、
    果歩はこども好きだと思ってたり、
    本質を全くみえてないところが心配だ。
    象足のほうがよっぽど果歩を理解しているのかもしれない。

    二人ともこれからまたどうなるのかは分からない
    渦中を描いた小説ですが、

    ラスト、
    (さんざん静枝は果歩の心配をして
    おせっかいをしようとしてきたけれど)
    果歩自らが秘蔵のティーカップを出して
    津久井との過去を乗り越えたのは、
    とてもよかったと思えました。

  • 前々から少しずつ読んできましたが、もうギブです「ホリー・ガーデン」。無理。だるい。作者は「無駄なことを大切にした」くてこれ書いたらしいけど無理。だらだらしすぎ。去年の春頃に読んだときは半分もいかなかったから、今年は少し進歩。四分の三くらい読めた。高校のときクラスの女の子に「江國さんの本は好き嫌い分かれるもんねー」と言われたけど俺は明らかに後者。あんなだらだらしたわけのわからん本の何処がよいのだと主張したら、女心をわかっておらんと一蹴されました。知るか。司馬遼太郎をオジン臭いとか言うし。わかっておらんのはどっちだ?あー、懐かしいなあ。「竜馬がゆく」を読んで日本史受験しようとか決めたんだよなあ。あの頃からたんじゅ「竜馬がゆく」についてあれこれ言うのは恐れ多いから一言だけ。10代のうちに読んでおくといいかも。特に野郎!

  • インドの日本食レストランの本棚から、読み終わった本と交換した。ホーリーガーデンというタイトルだが、これは日常の物語だ。女友達二人の人生を、クロスさせる作品は以前角田光代さんのくらーい文書をよんだなーと思ったが、これはとても緩い作品だった。
    あとがきに江國さんが、「余分なものが好き」ときしているが、本当に余分をゆったり楽しむ作品だった。

  • ただただ、中野くんみたいな人に出会えたらいいなと思う。そして果歩のつくるご飯がとても美味しそう。

  • 五年前の恋人との恋愛から抜け出せない果歩を見守る、小学生からの付き合いの友人静枝との友情と、果歩に想いを寄せる中野の恋の物語。
    江國さんらしい文体で、ゆっくりと丁寧に描かれていて満足。そこまで深入りはしなかった。

  • 単行本版を登録して、レビューを書き続けていましたが、文字数オーバーのため書き込めなかったので、文庫本ーだいぶ前に友人に進呈して手元にはありませんがーを登録してレビューを書くことにしました。どれだけホリーガーデンに固執しているのやら。

    さて!今日のトピック。ホリーガーデンのほぼ最後の部分で、姪の今日子ちゃんが果歩に読んで欲しいといった本のこと。

    さむいくらいよるでした。きがかぜでひゅうひゅうほえているよ。

    今日子ちゃんによる引用部分はこの部分で、引用元の作品が判明!それはアーノルドローベルのかえる君シリーズの「ふたりはきょうも」の「がたがた」でした!いやー、かえる君シリーズだったとは!丁度小1の三男が学校で借りてきてまして。見覚えのあるフレーズに、即座にホリーガーデンと見比べましたよ。さすが、しっかり者の今日子ちゃん、5歳でかえるくんシリーズを読んでいるとは^o^。

  • 学生の時読んだ本、再読。
    果歩の姉の今日子姉さんが気になって仕方ない。「昔から何でも上手く出来る優等生」なのに「バツイチ子持ちでしかも親と同居」という超超超地雷物件と結婚って・・・すごいブス?実家が酷すぎて居たくなかったの?しかも眼科医の柴原に「この男は何だってこんなにすかしているのだろう」とか考える辺り結構鋭い気がする。果歩と中野と津久井どうでもいい。静江と芹沢どうでもいい。今日子姉さん、気になります。

  • 果歩の日々を送る生活(と幼なじみである静枝との関わり)を描いているのだけれど、とてもゆるやかな物語だった。

    おかしな例えだけど、蛇口から水がポタッポタッと流れているけれど、それをそのままにしたままみたいな。
    それでも許されているような。
    江國さんのストーリーはとてもゆったりしている。

  • ずっと同じ女子校に通っていたふたり、眼鏡屋で働く果歩は過去の失恋から動けず復讐みたいに誰かと寝てばかりいる。美術教師をしている静枝は年配の男性芹沢と良好な不倫関係にある。
    果歩に思いをよせる中野(丁寧な運転でドライブをしいつもバックパックを背負っている)、静枝の元恋人の祥太郎、みんな不器用でまっすぐではない。

    最後に少しだけ進歩がある、そこまではゆったりと行ったり来たりを繰り返す。
    なかなか話に没頭出来ず感情移入出来なかった。のんびりと読むのが良い。

  • 久しぶりに読み返してみました。がやはり、中野くんの良さはあまりわからないw
    たぶん私は男性に善良であることを求めていないんだろうな。。。

    そして、果歩に対してイライラしてしまう静枝の気持ちが分かりすぎて辛い。
    果歩みたいに、同じところに滞留しようとする人を見ているのは苦手。
    津久井は、「ウエハースの椅子」だかに出て来た、丸顔の巨人ファンを思い出します。

  • 22年前に書かれた物語。
    スッゴク江國っぽいけど、スッゴクとんがってて、誰にも共感できなくて、読み進めるのに時間がかかった。作者とほぼ同時代を生きている者として年の流れを感じる。
    ところどころほんのスーっと心を触っていくのだけれど、やっぱり30手前の女とは同じ感覚ではいない自分を面白く感じたり。
    きっともう読み返すことはないだろうなぁと思うけど、もちろん江國シリーズはきちんと手元に置いておくよ。

  • 10年ぶりくらいに読んだ江國さんの作品。
    女流作家さんの中では断トツで人気の江國さんですが、わたしはこの女女した文章がどうにも苦手でもう読むことはないだろうなーと思っていました。
    同僚さんがたまたま貸してくださって読んだんですが、やっぱりあまり好きではないかなー・・・。
    無駄なことが多いっていうのは嫌いじゃないです。
    でも無駄なことが多くて、ここは掘り下げてくれないの?と思ってしまったり。
    そんな雰囲気を楽しむ内容だったとは思うんですが、うーん・・・さらっとしすぎというか。
    あと静江があまり好きじゃなく・・・。
    中野も女が書く男の子って感じがするのが逆に好感度が下がってしまって。
    やっぱりあまり合わないのかなーと思いました。
    でも、一つの章が短く区切ってあったのは読みやすかったです。

  • 誰に感情移入するでもなく、誰の味方もできない、そんな作品でした。
    登場人物のそれぞれに何度も「それってどうなの?」と思ってしまう、けれど彼らは当たり前のようにそれが幸せであり日常であるわけで。
    読んでいて妙に悲しくなります。

  • 2回目、読了。
    実は1回目はあまり好きではなくて何の印象も残ってなかったのだけれど、もう1度読み返したら前よりは好きになりました。
    静枝と果歩の関係がリアルすぎて、読んでて痛々しかったのです。 いつまで昔の恋をひきずってるの、っていう。
    私も今の恋がなんらかの形で終わってしまったら果歩のように何年も引きずるんじゃないかと思うと怖いと同時にありなんだな、と少し安心した……ようなしないような。
    とにかく1回目より読んでいて違和感とか疎外感とか感じませんでした。
    最後の中野が鍵を返すところの、二人のやりとりが好きです。

  • 少女漫画の絵柄が凄い頭に浮かぶ。果歩と静枝の二項対立が抜群。全体を通して、水が底までじっくり浸透するように、キャラがわかってくる書き方は凄いと思った。

  • 再読。読めば読むほど感想がいい方向に変わっていく本。1冊の本を通して劇的に変化したものはこれと言ってないし、確信的なものには結局触れずふわふわと煙に巻かれているのに、読後感がモヤモヤしないのは江國さんだからだとおもった。
    過去を異常なまでに引きずり不規則に生きる果歩と、どこまでも規則的なのに恋愛はイレギュラーな静枝。対象的のようでどちらも同じように感じた。
    個人的には中野のひたむきな愛が好きでした。最初は常識人なのかなぁと思っていたけれど、果歩が誰と寝ても気にしないのに津久井との写真には異常に固執したり、彼もまたイレギュラーな人間だなぁと物語が進むに連れ一番印象が変わった人物でした。

  • うーん、あるある、な女友達ならではのたわいも無いやりとり。
    その繰り返し、そこからたまに生まれるちょっとした進展みたいなものをうまくストーリーにしたものだなあって思った。

    男と女は分かり合えない、とかそういうステレオタイプあまり好きではないけれど、これきっと男の人には分からないだろうなあ、と思わされる場面のオンパレードでした。


    でもわたしにも分からない場面、結構あったけど

  • 2013/11/12

  • 江國は若干読みにくい。

  • すごく単調で淡々としていて、いつもさらっと読めてしまう江国さんなのに、今回はなんだか少し忍耐と格闘する感じになってしまった。

    それでいてなんだけど、不倫という恋愛と割り切りの形だったり、誰かを自分の人生にやがて再度受け入れることだったり、昔の恋人とのかかわりあい方だったり、女性のいろんなステージをちゃんと描いていると思う。

    あまりにも日常に近づいているがゆえに、逆に物語性がなく感じられたのかもしれない。

  • 最初に読んだときはあまり・・・と思っていたこの不思議な世界観が、再読で好きだと思うようになった。なんだかフワフワしている。

  • 江國さんの作品にしては、好きになれない
    登場人物の誰にも魅力を感じないからか?
    他の女性恋愛小説家が書くような設定がダメなのか?
    日常の描写に好感の持てる奇妙さがないからか?

    これといった山場がないのは毎度のことだけど、だからこそ日常の雰囲気を味わいたい
    なのに、そこに良さがあまり感じられないので残念

    視点がころころ変わるのもかえって逆効果になっている気がする

  • 悪くはないんですけれども、よくもないというか…あんまし印象に残らない話でしたね。著者自身がそのような物語を書きたかったみたいだから、まあ、いいんですけれども…丸々一冊、特に意味のないエピソードが散りばめられていました! って感じですかね…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、元々江國氏の作品ってあんまし筋がない話が多かったんですけれども、今作は長編なのでして、長編で筋のない話を延々とやられると少々退屈するな、とは思いました。

    なんか健気なまでに主人公の女子を追いかけるメンズがご登場されましたけれども、なんというか、読み手の僕までもが健気すぎ! ってか馬鹿?? と思うほど、主人公の女子にまとわりついてて少々哀れ…相手にされてないのに…と思いましたけれども、当人が幸せそうなのでまあ、いいかな、と思いました。 ってこれどんな感想じゃ?? 社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 江國さんのお話の登場人物たちに感情移入するのが毎回へたでできなくて、でもついつい手にとってしまいます。笑

    主要人物の二人ともが不倫をしているのですが、でもすごく幸せそう。
    不倫相手の奥さんが書かれていないからでしょうか…?
    ドキドキドロドロな感じが全然なくって、安心して読めました。

    あと、わたし自身岡山住みなので、倉敷美観地区の描写にわーってなりました。

  • 正直、私にはちょっと理解し難いストーリーだった。
    既婚者との恋愛というのを体験していないせいかもしれない。

  • 果歩と静枝。わたしは果歩のエピソードのほうが安心した。特に中野に鍵を返されて、こんなはずではなかった、所有していないのに、失うはずがない、というところ。

  • 静枝と果歩の日常が描かれている。誰にでも普通の生活の中に物語があって、それぞれ悩みながらも暮らしているんだ。

    ただ私は女子高とは程遠い環境で育っているから、女同士の「距離」というよりも「時間」が密である感じが想像できなくて、この話を理解しきれてないかもしれない。

  • 友達の話を聞いてる感覚でサラサラと読めた。心配したり、応援してみたり。登場人物がみんなかわいい。

著者プロフィール

江國 香織(えくに かおり)
1964年、東京生まれの小説家。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。2004年、『号泣する準備はできていた』 で、第130回直木賞を受賞。他、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞など受賞歴多数。代表作として、映画化もされた『きらきらひかる』や『冷静と情熱のあいだ』など。女性のみずみずしい感覚を描く作家として、多くの読者を魅了している。また、小説から絵本から童話、エッセイまで幅広く活躍中。翻訳も手がけている。2019年5月2日、2年ぶりの長編小説『彼女たちの場合は』を刊行。

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