流しのしたの骨 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 6736
レビュー : 734
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339153

感想・レビュー・書評

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  • こういう静かな本が好きよね

  • 個人的に神様のボートの次に好きだった。変哲のありすぎる家族の日常が仔細に描かれているのだが、姉弟4人と両親含めた登場人物それぞれ面白いほどキャラが立っていて最後の方なんか「あーこのあとそよちゃん離婚するだろ」とかこの人ならこうしそうみたいなことまで浮かぶようになった。場面の変化に大きいものがない分ある意味安定しているので、こういうのってふと読み返したくなるやーつ。

  • ほっこりする6人家族の物語。まったりと進んでいくストーリーの中にも突如家族の問題が出てくる。
    だけど、みんな受け入れてくれる優しい家族たちで、心に余裕を持ちたい時に読むと染みる。

  • 読んでいると頭がふわふわしてくる。お話しに急展開はなくて小波みたいな本。

  • 何年かぶりに再読。
    私の家にはこれほど行事もエピソードもないけれど、忘れていた幼い頃の家族との思い出を思い出しました。
    自分でもよくわからない好みやクセはこの家で育まれたのかな。

  • P108「ボーイフレンドって素敵よね。いるあいだはたのしいし、いなくなると気持ちいい」
    P110「もう一度食べたら?」
    P171ちゃんとあたたかい格好をして、やあひさしぶりって言う言い方が自然で、ポケットから硬くて甘い袋菓子をだしてくれる男のひと。
    P285話ながら、私はもう淋しくなくなっていた。片手を深町直人の胯間にのせ、ほんの少しおわん形に指をまげて包むようにすると、「すーん」は不思議なほどすっとおさまる。大発見だった。

    よそのうちの独自的で閉鎖的なルールたち。それを盗み見るような小説。

  • 一癖ある一人一人が、暖かい一つの家族を形作っています。
    語り手(?)であること子は、愛すべき両親、姉達、弟、そして自らを赤裸々に描き出します。
    個人の偏向もまた良し、と思わせてくれる一冊です!

  • 江國さんの、家族の話がすきだ。
    そしてこの本は私が子供だった頃に母が読んでいた、きっとまだ実家のどこかにあるんだろう。

    主人公的な存在の女の子と、弟が一際仲が良いのは江國さんの書く物語の特徴なのか
    仲が良いのか途中までわからなかった家族は読みすすめるうちにお互いを理解しあっている家族だとわかった

    毎月の贈り物、姉の作るお菓子、母の季節を取り入れた食卓、夜の散歩、泣き腫らした姉、ハムスターのウィリアム、健康な恋愛、照明の多いダイニング、あたたかな家庭

  • 【本の内容】
    いまはなにもしていず、夜の散歩が習慣の19歳の私こと子、おっとりとして頑固な長姉そよちゃん、妙ちきりんで優しい次姉しま子ちゃん、笑顔が健やかで一番平らかな‘小さな弟’律の四人姉弟と、詩人で生活に様々なこだわりを持つ母、規律を重んじる家族想いの父、の六人家族。

    ちょっと変だけれど幸福な宮坂家の、晩秋から春までの出来事を静かに描いた、不思議で心地よくいとおしい物語。

    [ 目次 ]


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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ひとつの家族の風景を切り取った物語。語り部は、三女のこと子。
    お嫁に行った長女のそよちゃん、少し病んでる次女のしま子ちゃん、しっかり者の中学生の弟の律。そして両親。ボーイフレンドの深町直人。
    家族には小さな決まりごとがいくつかあって(誰か家族の誕生日には全員集まる、成人するまでは仕事をしなくてもいい等)、その秩序をおのおの守りながら暮らしている。
    大きな事件は何も起こらない一冊なのだけど(そよちゃんの離婚騒動や、律の停学騒動はあるけれど、みんなどこか冷めていて事件に見えない)江國香織独特のふんわりとした文章に乗せられて、こちらも淡々と読み進められます。
    個人的には弟の律とボーイフレンドの深町直人のキャラクターが好き。ちょっと変わり者の律と、とても健全で爽やかな深町直人。
    この先もこの家族は、たびたび起こる事件を淡々と受け止めながら温かに暮らしてゆくのだろうな、ということを想像してしまう。そんな穏やかな一冊です。

著者プロフィール

江國 香織(えくに かおり)
1964年、東京生まれの小説家。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。2004年、『号泣する準備はできていた』 で、第130回直木賞を受賞。他、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞など受賞歴多数。代表作として、映画化もされた『きらきらひかる』や『冷静と情熱のあいだ』など。女性のみずみずしい感覚を描く作家として、多くの読者を魅了している。また、小説から絵本から童話、エッセイまで幅広く活躍中。翻訳も手がけている。2019年5月2日、2年ぶりの長編小説『彼女たちの場合は』を刊行。

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