流しのしたの骨 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 6715
レビュー : 734
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339153

感想・レビュー・書評

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  • 高校の時、皆で回し読みした。笑 私たち女子校の高校生には、深町直人という存在が素敵すぎて理想の彼氏像でした。名前からして、いい!でも実際社会に出てみたら深町直人はどこにもいませんでした。 ほんと、空気感が素敵なお話です。江國香織にしては健康的な小説だと思う。

  • 江國作品デビューの一冊。
    難しい表現、細かい描写が一切なく、何でもない家族の日常を淡々と静かに語っている文章なのに、まるで自分が体験しているかのような実感を持てる描写が非常に衝撃的であった。
    ストーリー全体を通しても、ところどころ語られない謎があるのだが、自然と気にならず受け入れてしまう感覚は非常に新鮮であった。
    とにかく絶賛の一冊。

  • 何回読んでもほっとする。

  • かわいい。穏やか。
    コーヒーをいれて飲むくらいの、余裕をもって生活したいと思う。

  • この小説好きだなあ。
    お嫁に行ってしまって、戻ってきたそよちゃんを含めた家族の日々がすてきで、
    季節を大切にするお母さんがすてきで、
    日々がゆっくり流れるような、そんな気配がある話。
    洋服や食事の描写もすき。冬の日の缶のミルクティーとか、いろんなシュウマイとか。

  • 家族のゆるやかな連帯感に癒された。
    窓の外をみる場面が繰り返されるとこが好き。

  • 父と母、そよちゃんとしま子ちゃん、私、律の6人家族の日常を切り取った物語。常人が変な家族を見て驚く物語ではなく、自身が普通とちょっと違う主人公が、本人にとっての当たり前である日常を当たり前に語る物語なので、あらゆることに常識的な説明はされないし、ちょっとした事件もそれほど大きく騒ぎ立てられることなくゆるやかに通り過ぎていく。深町直人と律の二人の男性陣がとても魅力的。そしてそよちゃんの、離婚を「半殺しにされたままの状態で旅に出るような気持ち」「私たち、お互いに本当に半分殺しあったのよ」という表現が心に残った。

  • 性格の違いや考え方の違う姉弟の話。
    ゆったりと流れる時間に癒しも含まれている。
    姉の離婚、風変わりな性格の姉、フィギュアを作るのが好きな弟、そして高校を卒業後成人まで親に養ってもらう家訓に甘えてぷらぷらしている主人公、
    全て批判せずにお互いを尊重、仲の良いのが伝わり
    他人の悪口や批判、どろどろした話じゃないので読んだあとほっこりするんだなぁ

  • 家族のそれぞれが、自分の世界や価値観をたいせつにし、相手の感性も尊重している感じ。
    ベタつかず、おだやかでとても居心地よさそうである。読んでるこちらも心地いい。
    そこへ紛れ込んでいるのが「半殺し」だの「流しのしたの骨」だのの言葉、そして「律の人形」をはじめとするエピソード。
    拾ったガラスのかけらのようで危ないんだか危なくないんだか。
    この家族のもつ空気感との入り混じり方がサラッとしていて、なんともニクイ!
    私にはそこがまた魅力的だった。

    「繊細だけど強い糸」―そんな絆を感じる家族だった。

  • 父母、娘3末息子1の少し変わった家族の生活を切り取ったお話
    何回目かの再読

    これは江國香織の書く家族話の原型みたいなものじゃないか?
    「思いわずらうことなく愉しく生きよ」「抱擁、あるいはライスには塩を」につながっていくのね
    ただ、視点が各登場人物に切り替わることなく、基本的にことちゃん目線で描かれているというのも初期作品っぽい

    律のキャラクターが好き
    家族のマスコット的存在なのかね
    行動のイメージ的には小中学生くらいなんだよなぁ
    ってか、読んでて気づいたんだけど、律と同い年だった(笑)
    そっかー、律ももうおっさんかー
    他の家族はどうしてるのかなー?なんて妄想が膨らむ
    そんな妄想が膨らむのは、この作品が完結してる感がないからだね
    家族のワンシーンを切り取ったものなので、当然その後というのも存在すると自然に感じてしまっている

    そう言えば、前に娘(小学校中学年くらい?)に低い声で「流しの下の骨を見ろ!」みたいなセリフを言ったら「怖いからやめて」って言われたなぁ

    私の実家にしても、今の家庭にしても世間の一般的とイメージする家庭とは少し変わったところがあって
    でも、他の家庭の事をよく知らないだけで、他の家庭もどこか変わったところがあるのかもなぁと思うと少し救われる気がする

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著者プロフィール

江國 香織(えくに かおり)
1964年、東京生まれの小説家。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。2004年、『号泣する準備はできていた』 で、第130回直木賞を受賞。他、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞など受賞歴多数。代表作として、映画化もされた『きらきらひかる』や『冷静と情熱のあいだ』など。女性のみずみずしい感覚を描く作家として、多くの読者を魅了している。また、小説から絵本から童話、エッセイまで幅広く活躍中。翻訳も手がけている。2019年5月2日、2年ぶりの長編小説『彼女たちの場合は』を刊行。

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