ぼくの小鳥ちゃん

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4080
レビュー : 493
  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339184

作品紹介・あらすじ

雪の朝、ぼくの部屋に、小さな小鳥ちゃんが舞いこんだ。体長10センチ、まっしろで、くちばしときゃしゃな脚が濃いピンク色。「あたしはそのへんのひよわな小鳥とはちがうんだから」ときっぱりいい、一番いいたべものは、ラム酒のかかったアイスクリーム、とゆずらないしっかり者。でもぼくの彼女をちょっと意識しているみたい。小鳥ちゃんとぼくと彼女と。少し切なくて幸福な、冬の日々の物語。

感想・レビュー・書評

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  • ある日突然ぼくの窓辺にやってきた小鳥ちゃん。
    ときどきやってくるガールフレンドと、小鳥ちゃんとの穏やかでキラキラした日々。
    小鳥ちゃんの見せるちょっとした嫉妬や、わがままや、好奇心にどきどきしっぱなしで、私もこの小鳥ちゃんが、大好きになってしまいました。

  • ぼくと小鳥ちゃんとガールフレンドの奇妙な三角関係。
    ワガママでちょっぴり生意気なのに何故か憎めない小鳥ちゃん。
    こういう女(人間)いるいる!とツッコミを何度も入れてしまった。
    女性二人(?)の間を、優柔不断に行ったり来たりのぼく。こういう男もいるよね…。

    何かあると「あたしはあなたの小鳥ちゃんなんだから」とぼくに自己アピール。
    ガールフレンドがぼくの家に遊びに来ると、焼きもちを焼いてちょっと嫌がらせ。
    でもカワイイんだな。
    きっとぼくも同じように思っているに違いない。
    荒井良二さんのイラストがお洒落でステキな作品。

  • 優しい大人の絵本。
    僕と小鳥と彼女の三角関係。
    誰に感情移入するかで、きっと感想が違うんだろうな。
    子どもに読み聞かせるような語り口で、大人にならないと分からないような嫉妬を語る。
    小鳥ちゃんは、彼女に嫉妬しながらも、彼女を認めていて、僕も小鳥ちゃんの気持ちに気づいていながら、やっぱり彼女が好きで、そして小鳥ちゃんにも嫉妬をする。
    小鳥ちゃんは現実を受け止めることで、少しだけ寂しい気持ちになる。
    単純なようで複雑な、優しいようで残酷なお話。

  • なんだか絵本を読んでいる感覚だった。イラストも素敵だし。
    生意気な小鳥ちゃんが可愛かったー♪
    ぼくと小鳥ちゃんの日常にほんわかして、癒された。

  • ぼく。
    小鳥ちゃん。
    彼女。

    だれの立場で読みましたか?という角田光代さんの解説にうーん、考えさせられた。基本的にぼくの立場で読み進めていたけれど、彼女の立場になったらまた違う本として楽しめそう。

    出来過ぎな彼女も、ちょっと外国人風の生活も、おしゃれな窓辺やテラス付きのレストランの描写も、全体的に詩的な雰囲気を醸し出していて素敵だった。休日にゆったり読みたい本。

  • ”そこらへんのヤワな小鳥とは、ちがうのよ”
    という小鳥ちゃん
    挿絵に惹かれて買った小学生期にはわからなかったものが
    二十歳を越えた今、わかる気がした。
    強気な小鳥ちゃんの不安定さ、寂しさは
    実は結構多くの人が抱えているものだと思う。
    年を重ねるたびに読んでいきたい作品

  • 可愛いイラストと、可愛い小鳥ちゃん。でも、じっくり読んだら深そうなお話。

  • ほのぼの系は好きなのだが、あまりにも平凡な日常すぎて退屈だった。どこかにほっこりするわけでもなく、共感するわけでもない。小鳥ちゃんは可愛らしいのだが、それだけ。挿絵があるせいか、単なる絵本だとしか思えなかった。残念。

  • 絵本のような物語。さらりと読めた。ぼくとガールフレンドと小鳥ちゃんのスマートな三角関係を描いていた。恋愛未満なのか、恋愛以上なのか、ぼくと小鳥ちゃんの関係はちょっと憧れる。小鳥ちゃんになりたいし、小鳥ちゃんがうちにも来てくれないかな、と思った。

  • とても可愛らしく、少し切なく、優しいお話。
    どんな女の子の心の中にも、小鳥ちゃんが隠れています。

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著者プロフィール

江國 香織(えくに かおり)
1964年、東京生まれの小説家。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。2004年、『号泣する準備はできていた』 で、第130回直木賞を受賞。他、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞など受賞歴多数。代表作として、映画化もされた『きらきらひかる』や『冷静と情熱のあいだ』など。女性のみずみずしい感覚を描く作家として、多くの読者を魅了している。また、小説から絵本から童話、エッセイまで幅広く活躍中。翻訳も手がけている。2019年5月2日、2年ぶりの長編小説『彼女たちの場合は』を刊行。

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