すみれの花の砂糖づけ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 3515
レビュー : 270
  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339207

感想・レビュー・書評

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  • 短い言葉の中に、恋することの切なさ、リアルな愛、
    が詰められているように感じた
    辛いことがあった時読むと特に、
    心にそっと寄り添ってくれるような作品
    江國さんはやはり天才です

  • 場面思い出せる詩が少なく、30分で読んだ 江國さんはすきだけど小説の人だなと思った

  • 江國香織の詩集。
    ずっと手を出さずにきたのはなんとなく想像できる内容に怯んだから。

    江國香織の小説を読むたびに感想に書いてきたので繰り返しになるけど、私はこの人の小説の登場人物たちの倫理観のなさというか奔放さという「のびやかすぎる」生き方が苦手。

    「浮気や不倫はよくない。まちがってる」などと正論を言いたいわけではなく、するすると浮気してしまう、その「するする」感がどうも苦手なのである。

    この詩集でも『夫に』という詩と恋人に向けて書かれた詩が並んでいて、その不道徳さにどうしていいのかよくわからなくなる。
    (もちろん小説だからフィクションでエッセイや詩集は事実を書いているなんて思ってないです。とくにこの人の場合、どこまで本当のことでどこから創作かとか意味がない。)

    「あたしはリップクリームになって
    あなたのくちびるをまもりたい
    日ざしからも寒さからも乾燥からも
    あなたのつまのくちびるからも」

    なんていうのを読むと解説の町田多加次さん同様に「少し困ったような気持ち」になる。

    私が今、35歳で不倫の恋をしていたら、もっと共感できるのでしょうか。いや、たぶんできないな。

    むしろ彼女の中にいる永遠の少女、きっとかわいげのない顔で世界に向かっている孤独な女の子のほうに共感を覚えます。

    「すみれの花の砂糖づけをたべると
    私はたちまち少女にもどる
    だれのものでもなかったあたし」

    「私をうしないたくない

    あなたはいうけれど
    私をうしなえるのは
    あなただけだよ」

    「せかいぜんぶをむこうにまわし
    ひとりぼっちだった
    あの日。
    しじみちょうと とかげだけは
    すこし
    仲間だった。」

    「どっちみち
    百年たてば
    誰もいない
    あたしもあなたも
    あのひとも」

  • 人間味があった

  • 江國さんの詩集を読んだらこちらも読んでみたくなり、再読してみました。
    タイトルからして素敵ですよね。
    実はこの本、あまりに装丁が可愛らしいので、単行本と文庫の両方持っています。

    私は、精神がまだお子さまなのか、よいと思った詩は、
    「遊園地」
    「錯覚だ、と、思おうとするのに」
    「アメリカンバーのさくらんぼ」
    「五時の鐘」
    「ぐわりとさびしくなるでしょう」
    「あたしにお説教をするのはやめて」
    などで、大人の女性の詩がないですね。

    江國さんは童話や小説も素敵ですが、詩が一番天才的に上手いと思います。

  • ひとつひとつの言葉が素敵

  • 今の私に響きまくり。
    「また」「道が一本ありました」「無題」「時間」が好き。
    好きな詩は時間を経て変わるだろう。
    今とても感傷的になっているので、少し涙がでた。
    代弁してもらえているようなフレーズがたくさんあって、とても安心して、励ましてもらったような気になった。包み込まれる感覚。この詩集を読むのはかなり久しぶりだったが、持っていて良かった。助けられた。
    言葉はすごい。
    詩が好き。江國さんの言葉も好きだ。

  • 江國香織さんの世界観、選ぶ言葉、すべてに引き込まれた。手元に置いてたびたび読み返したい言葉が詰まった一冊だった。

  • 江國さんの初詩集。
    とてもよい。何度も読んじゃう

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著者プロフィール

江國 香織(えくに かおり)
1964年、東京生まれの小説家。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。2004年、『号泣する準備はできていた』 で、第130回直木賞を受賞。他、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞など受賞歴多数。代表作として、映画化もされた『きらきらひかる』や『冷静と情熱のあいだ』など。女性のみずみずしい感覚を描く作家として、多くの読者を魅了している。また、小説から絵本から童話、エッセイまで幅広く活躍中。翻訳も手がけている。2019年5月2日、2年ぶりの長編小説『彼女たちの場合は』を刊行。

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