東京タワー (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 8822
感想 : 781
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339214

感想・レビュー・書評

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  • すごーく前に読んだ小説。
    江國香織さんは、ちょっとわたしとは遠い世界のお話だけど。

    この度、永瀬廉くんがドラマ出演と聞いて、本棚から探し出して再読…
    うーむ…
    どうなんだろう…
    でも、ドラマは楽しみ❤️

  • 2人の対象的な19歳の大学生、透と耕二の恋愛がメインのストーリー。と言っても2人共不倫をしている話ではあるけれど。2024年4月から永瀬廉が透役の主演で連続ドラマが始まると知ったので読み始めた。正直に言うと読み進めるのに時間がかかった。何となくダラダラとした流れだなと思ったので。こんな生活をしていた大学生もバブル当時居たかもしれないなとは思ったがただそれだけしか感想が浮かばない。

  • 江國香織だから読んだようなもので、ストーリーは好みじゃない。江國香織の文才と纏う空気で読めたけど、登場人物は好きじゃない。破滅をみなまでみせないラストが江國香織らしいと思った。私は破滅までみたかった。この青い青年たちが、こてんぱんになるところをみたかった。

  • p.35
    「だって忙しいんだろう、バイトだの何だのでさ」
    高校時代から、耕二の忙しさは変わらない。
    「忙しいさ」
    耕二は胸をはった。
    「でも時間はつくるよ。必要なものには時間をつくる」

    p.69
     幸福かどうかは重要なことじゃない。それがどういう意味なのか、そのときの透にはわからなかったが、いまはわかるような気がする。詩史さんに与えられる不幸なら、他の幸福よりずっと価値がある。

  • 不思議な世界。

  • 淡々とした雰囲気は好きだったけど、特に誰にも共感できず、結末もさっぱり分からなかった。
    ただ、内容的には夜の東京のイメージなのに、表紙が昼間の東京タワーというところが、何かいいなって思った。

  • やっぱりあんまり好きじゃない。おばさんの妄想(しかもかっこつけの)っぽくて痛痛しいと感じた。


  • ドラマ化するからとせっせと予約して読んだがあまり面白くなかった。結末がぼんやりしてるのであまり好みでない

  • 少年目線やったから共感とかはなかったけど、同じくらいの男の子ってこんなこと考えてんねんやあって感じ。
    自分が30とかになってこの人らの相手になるかもしれんって考えてらなんかいややなあ

  • 四季の真反対の季節にいても、リアルに空気やにおいを感じる
    清新に五感を揺さぶることができてしまうのは、さすが。

    耕二と喜美子のわき上がる愛欲、離れ難いほど激しくぶつかり合う様は同感できるし現実的。
    それに対し、透と詩史に関しては透の視点からの描写だからなのか、稚拙で面白くない。
    詩史が透を本気で好きなのか、
    単に現実から少し離れて御伽噺をみているだけなのかがわからない。
    夫、仕事、金、若い可愛い男、全てのものを手に入れて、
    羨ましいことこのうえない だけ の人物にしか見えず
    魅力的で無いことこのうえない人物にしか見えなかった。
    喜美子の方が泥臭くてよっぽど可愛げがある女性だと思う。
    しかして結局のところ、詩史と同じくあざとい女ではあったが。


    「恋はするものではなくて、落ちるものだ」
    という言葉にやられた読者が相当数いたらしいが、本文において影響力のある言葉だとは思えなかった。
    それよりも、あとがきにあった

    「恋の前で、人はたぶん勇敢にならざるを得ない。」

    という作者の言葉に、勢いだけでは片付けられない大人の現実を感じ
    そして映画『東京タワー』のクランクイン前に作者が監督に贈った


    「恋愛の持つ甘やかさ、残酷さは、人生と相容れない。」

    最巻末にあった言葉。
    これが一番頷けた。

著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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