- Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101339221
感想・レビュー・書評
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日曜日の午後に読みたくなる、ちょっと喪失感の強すぎる短編集。すごく好き。
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あとがきに書かれているように、色とりどりのドロップのような作品集でした。こころがすうすうするお話です。私にとって江國香織は、これから続く重い読書生活に向けてのウォーミングアップ用作家です。自分の心を正しい位置に置いてくれる文章世界。よんでよかった。
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中学生の時に図書館で予約が100件くらいあったからいつか読んで見たいと思っていてついに。
最後の方になってようやく乗ってきたのか、後ろ3作品はわりと好きかなぁと思えた。
もうちょっと恋愛を知ってから読むとぐっとくるのかな。でもこれに溺れてしまうのはどうも視野が狭そうで。
あってもいいのか分からない素直が散りばめられているなと思う。
にしてもよく犬が出てくる。 -
とても女性らしい短編集だった。女性らしいと言っても、ここに出てくる登場人物たちは小賢しく計算し、駆け引きをするような女たちではない。痛々しいくらい、真っ直ぐで、力強く、そして脆い。「孤独」と「喪失」を改めて突きつけられた気がした。相手がいるからこそ孤独が際立ち、得たものがあるから、いつか失うのだ。
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基本的につよい女性、なのか。
自分自身強い人とは思わないし、思い込もうとしたことはあっても自覚があってのことで
あんまり共感できなかったなあ。 -
江國香織はタイトルがいつも秀逸。しかし短編の中身はよく頭から抜け落ちてしまう。(これは私が悪い)
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12作から成る短篇集。はじめの3作は大分前に読んだもので忘れてしまったが、読み返す気にはなれない。
『どこでもない場所』、すき。けっこう。女口調の男の人がいるからかな。お姫さま、内緒、鎖、揺らめくキャンドルの焔、なつかしい、スパイス、甘く味つけ、ドラキュラの血、白黒映画、部分的、彩色、お城、あやしい、エレガント、不気味、リキュール。 -
130202*読了
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食事の描写は圧巻。
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私には少し難しかったかもしれません。あまり共感が出来なかったし、登場人物の平均年齢は私より一回りは上だったのもあるかも。全部読み終わって、何が言いたかったのか私にはよくわかりませんでした。印象に残るものもあまりありませんでした。初めて江國さんの本を読んで、書き方も少し癖があるような好き嫌いが別れるかもとか思いました。でもとても丁寧に言葉を書く人だなと思いました。
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私はたぶん泣きだすべきだったのだ。身も心もみちたりていた恋が終わり、淋しさのあまりねじ切れてしまいそうだったのだから。
濃密な恋がそこなわれていく悲しみを描く表題作のほか、17歳のほろ苦い初デートの思い出を綴った「じゃこじゃこのビスケット」など全12篇。号泣するほどの悲しみが不意におとずれても、きっと大丈夫、切り抜けられる…。
そう囁いてくれる直木賞受賞短編集。 -
短編の中では一番好き
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いつものえくにかおり、いつもの共感
素晴らしい安定感 -
直木賞とったの知らなかった
登場する女性と同世代になったからか
心に残る言葉も多かったな
色は違うけど どこが共通する短編集 -
短編集。
ちょっと期待しすぎたかなー。
自分よりターゲットが上なのか感情が理解しにくいから共感もしにくいってのもあるんだけど。
江國サンの描く女性は繊細で心許ない、途方に暮れる人が多かったりするんだけど
短編集だからなのかなー
登場するヒロインにそんなに差がないというか、、、
様々な女性が出てきた!って印象に残らないのは残念。 -
えくに香織さんの短編集。
色々なかたちで、愛が終わる瞬間。
えくにさんと言えば幸福な不倫恋愛、というイメージですが
この短編集は悲しい物語たちです。
溝、こまつまの2つが印象的でした。 -
うーん。なんでこれが直木賞とったのか私には理解に苦しむ。。。。うーーん。
12編の短編から成ってるこの本は全体的に何が言いたかったのか分からない。。。
まぁ、よくあるようなどこにでもあるような「ふと」したことなどを書き綴ってるんだろうけど、私としてはすべてが中途半端で読み終わったあとに
「だから、何?」
って言いたくなっちゃったわ。
12編あって、状況や設定は違うのにみんななんだか似たり寄ったりで、なにが一番良かったのか決められない。
やっぱり短編ってちょっと苦手。。。。
息抜き程度に読む本だよね~。 -
ワンシーンごと、表現ごとに、好きだなぁと思える部分は多くあるものの、それぞれのお話で、手放しでこれが好き!と言えるものがなかった。
久しぶりに読んだ作家さんだったけど、そういえば以前読んだ時も苦手感があったなぁ。
まぁ、時間をおいてまた別の作品も試してみたいと思います。
前進、もしくは前進のように思われるもの/じゃこじゃこのビスケット/熱帯夜/煙草配りガール/溝/こまつま/洋一も来られればよかったのにね/住宅地/どこでもない場所/手/号泣する準備はできていた/そこなう -
電飾しかないツリーってもう破滅的な表現だと思った。
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読後に考えさせられたり、なんだったんだろー?ってモヤモヤする短編が多いです。短い間にのめりこませるのはさすが!だけどやっぱり長編が好き。
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何気ない日常が綴られている短編集。どの話も孤独な、「独り」を感じさせられる。江國さんの世界観は、この二冊目で何となく分かったが、残念ながら私には作品としての面白味を感じられない。
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女の一瞬を切り取った作品たち。
自分でも分からない心の動きに翻弄されたりする姿が印象的。女はもう1人の女を、自分の死角に飼っているのかしら。
*「こまつま」「そこなう」が好き。 -
大人の話だったのであんまりよくわからなかった。
自分がもっと大人になってちゃんと理解できるようになった時にまた読みたいです。 -
すべてのお話に漂う重たい雰囲気が独特。
読んだ後に辛くなったりもやもやしたりするけれど、決してそれは嫌な感じではなかった。
読む時の精神状態によって感じ方も大きく変わるんじゃないかなと思った。 -
初めて読んだ時は、それこそ号泣する準備をしすぎてしまい、泣けなかったことにただただがっかりしましたが、
4年程後にたまたま読み返した所やはり泣けはしなかったのですが、
感じ方が確実に変わっていました。
読んだ後のちょっとしたモヤモヤ感は独特。
また5年後10年後に読んでみたい一冊。 -
泣きだしてしまいそうな、重くて曇った空の下にいるみたいな空気感が、文章の一つ一つから立ち上り、行間や余白の隅々まで埋め尽くしている。
肌にまとわりつくじめじめした感触にもがきながら、喘ぐように息をして日々を送る主人公たちに、どうか、あなただけは、あなた自身のことを嫌いにならないで、と、呼びかけたくなる気持ちだった。
短編集ではあるが、途中で栞を挟まずに一気に読破した方が良い。そうして、この空気感に浸ってみてほしいと思った。 -
恋愛にまつわる短篇集。
一つ一つが私には難しかった。
でも最後の著者のあとがきにあった、
一袋のドロップのような感じという表現はとてもしっくりきた。
色や味は違っていても成分は同じで大きさもだいたい同じ。
この本を読むときはあとがきから読んでみると
またちゃんとした視点で見ることができそうである。
もう一回改めて読みたい。 -
これも素敵な短編達。ささいな日常も江國さんの言葉の表現でとびきり素敵な一瞬に変わる。じゃこじゃこのビスケットもそのひとつ。
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多分、読むの2度目。
全然覚えていないのだけれど。
江國さんって、どうもあまり印象に残らない。
私は、レイコとたけるみたいになれるだろうか。
それが正しいか、間違っているかはわからないけれど。 -
快適にするすると読めてそれなりに共感するところもあって読後感も悪くなく上手いなあと思うのですが、良くも悪くも「それだけ」だなあという印象。なんかこう、もっと目からウロコ的な感動やカタルシスが欲しいと思ってしまうのは贅沢もしくは我侭でしょうか。