ぬるい眠り (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4446
レビュー : 500
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339238

作品紹介・あらすじ

半年間同棲していた耕介と別れても、雛子は冷静でいられるはずだった。だが、高校生のトオルとつきあっていても、耕介への想いはじわじわと膨らんでゆく。雛子は、大学四年の夏、かけがえのない恋を葬った(表題作)。新聞の死亡欄を見て、見知らぬ人の葬式に参列する風変わりな夫妻を描く佳編、『きらきらひかる』の十年後を綴る好編など全九編。著者の魅力を凝縮した贅沢なオリジナル短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 江國さんの作品は、回りくどい感じがして、あまり得意ではないのですが、『きらきらひかる』の続編が読みたくて手にしてみました。
    物語の主人公は彼ら3人ではないのだけれど、チョロチョロと登場する3人は元気そうで、なんだか笑みがこぼれてしまいました。
    睦月と笑子と紺、10年の月日が3人の関係を、ほんのすこ~し変えたようです。
    またいつか、どこかで、あの3人に出会えることを願ってます♪ 

  • 人生は愉しむためにあるのだし、相手が男であれ女であれ、会いたいと思ったときに会いたいし、そのときにしか行かれない場所、見られないもの、のめない酒、起こらないこと、がある。(本文より)

  • 「ぬるい眠り」電車で目的地に着いた時にちょうど読み終えて、うるっとなった。

  • 江國 香織ファンならとりあえず読むか感覚の短編集。
    他人には特にお薦めないかな。。
    まとまってなかった単作を単にまとめてもらったそう。
    だいたいは20代前半に書かれたもので、そうでもしないと広く読まれない作品があるわけなので仕方ないですが。
    この中では恋愛ものじゃないのが面白かった。
    葬式に行くのが趣味の「清水夫妻」と中年母娘のおかしな会話がツボの「奇妙な場所」と大学時代の友だちとの会食に小さな幸せを感じる「放物線」が好きかな。
    恋愛ものは相変わらず少々うっとうしかった。
    このうっとうしさに今は食傷気味。
    恋愛小説を読みたくない気分だったらしい。
    じゃあ江國香織を読むなと突っ込まれそうですが。上手だし安心だし、サクッと入り込めるので、つい。

  • もう10回以上は読んだ
    「きらきらひかる」
    の10年後が描かれたという短編が読みたくて。


    江國香織さんの本を読むと、
    彼女みたいな文章が書きたくて仕方なくなります。

  • 読むの何度目だろう。お気に入りの短編集。
    江國さんの小説で好きな文章を抜粋しようと思ってもできない。多すぎて。

    『ラブ・ミー・テンダー』『災難の顛末』が好き。かなり好き。笑

  • 江國香織って中学のときよく読んでて、『つめたいよるに』とか好きだったんですけど、こんなだったっけ。なんか出会い方とか恋のしかたとか、こうゆうのもいいと思うけど、じゃなくて妄想っぽいというか、この地に足着かない感、ちょっと苦手。現実味が大事とは言い切れないとはおもうけど・・・ぬるいよね

  • 「嫉妬にしばられてがんじがらめになるのは自分なのだ。」
    「人間はみんな、そこに向かって生きているわけだから」

    そこ、は想像に難くないとは思う。
    この「ぬるい眠り」のいくつかある短篇の中でも「清水夫妻」に衝撃を受けた。

    私は知っている人でも知らない人でも、誰かが死んだということがすごく悲しくて。
    まだ20歳前半なのに、お葬式に行く回数が多くて。

    誰かが死ぬのはいやだ、と思ってしまう。
    朝のニュースや何かに敏感で、通勤電車の中で泣けてきてしまう。
    子どもだなぁ、ガキだなぁと思うけど、止められないんだ。
    大事な人を何人も亡くしたからだと思う。
    出来ればお葬式も行きたくない、のに、お葬式に行くのが趣味の夫婦って。。

    無理だ、理解できない。

    でも、衝撃だった。

    私の知らない世界、行き着くことの出来ない世界かもしれないけど。
    行き着きたくないのかもしれないけど、
    純粋にそんな世界がもしかしたらあるのかもしれない

    と思ってしまった。

    でもやっぱり、人が死ぬのはいやだ。
    殺人も事故も、病気もいやだ。

    知ってる人はもちろんいやだと思っていたけど、
    知らない人もいやです。
    人は、動物は死ぬんだって分かっているけど。死なない人はいないんだってことも、知っているはずなんだけど。
    純粋な死をまだ理解出来ていないのかな。。

  • ノミの話の最後が、なるほどって思えた。
    きらきらひかるの続編はもう一回読んで理解したい。
    短編集も好きだけど、やっぱ江國さんの作品は長編の方が好きかも。

  • いろいろなテイストの作品が混ざった短編集。
    普段の江國さん作品とは少し違うものも多いけれど、文章のリズムというか流れはやっぱり江國さん。
    個人的には、「きらきらひかる」が好きなので、続編の「ケイトウの赤、やなぎの緑」が好きです。

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著者プロフィール

江國 香織(えくに かおり)
1964年、東京生まれの小説家。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。2004年、『号泣する準備はできていた』 で、第130回直木賞を受賞。他、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞など受賞歴多数。代表作として、映画化もされた『きらきらひかる』や『冷静と情熱のあいだ』など。女性のみずみずしい感覚を描く作家として、多くの読者を魅了している。また、小説から絵本から童話、エッセイまで幅広く活躍中。翻訳も手がけている。2019年5月2日、2年ぶりの長編小説『彼女たちの場合は』を刊行。

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