ぬるい眠り (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4447
レビュー : 500
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339238

感想・レビュー・書評

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  • 江國さんの作品は、回りくどい感じがして、あまり得意ではないのですが、『きらきらひかる』の続編が読みたくて手にしてみました。
    物語の主人公は彼ら3人ではないのだけれど、チョロチョロと登場する3人は元気そうで、なんだか笑みがこぼれてしまいました。
    睦月と笑子と紺、10年の月日が3人の関係を、ほんのすこ~し変えたようです。
    またいつか、どこかで、あの3人に出会えることを願ってます♪ 

  • 人生は愉しむためにあるのだし、相手が男であれ女であれ、会いたいと思ったときに会いたいし、そのときにしか行かれない場所、見られないもの、のめない酒、起こらないこと、がある。(本文より)

  • 江國 香織ファンならとりあえず読むか感覚の短編集。
    他人には特にお薦めないかな。。
    まとまってなかった単作を単にまとめてもらったそう。
    だいたいは20代前半に書かれたもので、そうでもしないと広く読まれない作品があるわけなので仕方ないですが。
    この中では恋愛ものじゃないのが面白かった。
    葬式に行くのが趣味の「清水夫妻」と中年母娘のおかしな会話がツボの「奇妙な場所」と大学時代の友だちとの会食に小さな幸せを感じる「放物線」が好きかな。
    恋愛ものは相変わらず少々うっとうしかった。
    このうっとうしさに今は食傷気味。
    恋愛小説を読みたくない気分だったらしい。
    じゃあ江國香織を読むなと突っ込まれそうですが。上手だし安心だし、サクッと入り込めるので、つい。

  • ノミの話の最後が、なるほどって思えた。
    きらきらひかるの続編はもう一回読んで理解したい。
    短編集も好きだけど、やっぱ江國さんの作品は長編の方が好きかも。

  •  全部で9篇からなる短編集、総じて恋愛を扱ったものより、日常の一コマを切り取ったような「ラブ・ミー・テンダー」や「夜と妻と洗剤」「奇妙な場所」の方が好み。
     「災難の顛末」は江國さんってこういう話も書くのね、ちょっと意外な気がしました。 

  • 江國さんの書く文章、やっぱり好きだなぁと思った。読みやすくて、どろどろしている物語でも登場人物がなぜか憎めない。

    (以下ネタバレ注意)


    「ラブ・ミー・テンダー」
    ほっこりするような切ないようなお話。
    お父さんの心情が気になる。

    「ぬるい眠り」
    関係はどろどろしてるんだけど、梨花ちゃんや管理人のおばさん、細かく描かれる情景によって清々しい印象を受けた。雛子ちゃんも一歩間違えたら狂気の方にいってただろうから、切ない終わりではあるけどホッとした。

    「災害の顛末」
    ノミによって本当の自分に気付く(と主人公は言っているけど変わってしまったんだと思う)話。滑らかな肌に戻った後が気になる。ウイスキーかわいい。

    「とろとろ」
    恋人のことが好きすぎて、バランスをとるために複数の男性と浮気する女性の話。他の誰が傷つこうと構わないけど、恋人だけには傷ついてほしくない、と恋人は本当に別格なんだなと思ったけど、共感は出来なかった。

    「奇妙な場所」
    こういうさくっと読めて爽やかな物語、好きだと思った。一緒に帰るんじゃなくて、それぞれ別のタクシーで別の場所に帰るというのがなんかいい。

  • 9つの話から成る短篇集。
    話の長さは短かったり、長めだったりでバラバラなんだけど、どの話にも共通していえるのが”奇妙”という点だと思う。

    好きな話は「ラブミーテンダー」「放物線」「清水夫妻」「奇妙な場所」。
    「ケイトウの赤、やなぎの緑」は、最初?だったけど、今回読み返してみて「きらきらひかる」を読んでみたいと思った。

  • 『ラブミー・テンダー』老年期の母がプレスリーに恋をした。それを見守る父。振り回される娘。でもすごく、ハートフル。
    『ぬるい眠り』印象的だったのは出だしのかりんとうを食べるところ。だけ^^;
    『放物線』質の良い男女の友情の話。中華料理がすっごく美味しそうに描かれている。
    『災難の顛末』猫が欲しかったけど、考え物…ノミが怖い~(>_<)

    つづく

  • 印象に残ったのは「清水夫妻」と「災難の顛末」。
    「きらきらひかる」のその後は、すでにストーリーを忘れていたのもあって、最後は斜め読みになりました。

  • 『ぬるい眠り』
    逝ってしまった夏

著者プロフィール

江國 香織(えくに かおり)
1964年、東京生まれの小説家。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。2004年、『号泣する準備はできていた』 で、第130回直木賞を受賞。他、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞など受賞歴多数。代表作として、映画化もされた『きらきらひかる』や『冷静と情熱のあいだ』など。女性のみずみずしい感覚を描く作家として、多くの読者を魅了している。また、小説から絵本から童話、エッセイまで幅広く活躍中。翻訳も手がけている。2019年5月2日、2年ぶりの長編小説『彼女たちの場合は』を刊行。

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