- Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101339245
感想・レビュー・書評
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愛犬の雨との何気ない日常と音楽のエッセイ。
雨のおかげで音楽の知識が薄い私も楽しく読むことができた。
その日の気分で音楽を選んで雨と一緒に聴く。
いくつか調べて聴いてみたけど、どれもカッコイイ曲だった。
雨に語りかける江國さんの口調はとても優しい。ほんとに雨のことが大好きで、大切にしているのが伝わってくる。
雨との日常はいつも穏やかで楽しそうだった。
そんな何気ない日々こそ宝物なんだね。
いいものを読ませてもらったなぁって気分です。
教えてくださったまことさん、ありがとうございました! -
江國香織さんの雨という犬と音楽に関するエッセイ。
思ったよりも音楽に関する部分が多い。しかも洋楽がほとんどだったので、詳しくない俺には残念ながら良くわからなかった。洋楽以外で出てきた人は尾崎紀世彦さんと世良公則さんくらいしか知らない。
洋楽に詳しい人ならもっと楽しめただろう。
江國香織さんはなんとなくすべてにおいて超然としている印象があった。
著作を読んだこともないのになぜかそんなイメージでした。
しかし、愛犬(雨)のこととなると少々違うようでおもしろい。特に預けるときなど。
【――私はほとんど狼狽する。お気に入りのものはみんな持たせたはずなのに、赤い玩具を忘れるなんて。
私はすぐに母に電話した。
「雨は元気?」
「元気よ、いま見たでしょう? ママが元気かどうかたまには訊いてよ」
「だっていま会ったじゃないの。それより雨何か探してない?」
「何かって何?」
「赤い玩具。持っていくのを忘れちゃったの」
母は軽蔑したように「はん」という声を出す。
「大丈夫よ。雨は、ハリネズミだのゾウだのしましまのものだの、ゴマンと持ってきてるんだから」
しましまのものは燈台だ、と母に説明し、私は電話を切ったのだった。】
ペットホテルに預けるときも
【私はほとんど後悔し、想像し得る最悪の事態――走り回って店じゅうを混乱させ、机の脚とか椅子の脚とかをがびがびに噛みくだき、散々叱られたあげく、よその犬と喧嘩をして致命傷を負うか負わせるかする――が、そうなるに違いない、という確信にまで高まってしまって、恐怖のあまり、実際に震えた。(中略)私はもう一度ホテルに電話した。
「ごめんなさい、やっぱり無理かもしれない。御迷惑おかけするかも。でも雨は悪くないんです。ただ、わからなくて、びっくりして、興奮しちゃったんだと思う」
まだ雨は何もしていないのに、そんなことを言った。】
雨と音楽との生活はなんとなくスタイリッシュな感があるのに、預けるときはたいへんなようだ^^
意味深なタイトルだが、特に意味はなさそう。本文でも
【雨はコーラはのめないが、白ワインならのめる。しかも、水とはちがうことがわかっていて、ちゃんと少しずつのむ。】
これだけだった。
最後に江國香織さんと雨の写真が載っていたが、小さくて良く分からなかったのが残念。もふもふのモップのような、ぬいぐるみのような。
エッセイは、やはり俺には合わんかな~。-
どんちゃん、合わなかったですか~(๑´ロ`๑)
雨を預けるときの気持ちは、昔ペットホテルに犬を預けたことがあるのでわかるな~と思いながら読...どんちゃん、合わなかったですか~(๑´ロ`๑)
雨を預けるときの気持ちは、昔ペットホテルに犬を預けたことがあるのでわかるな~と思いながら読みました♪
迎えに行くと、スタッフさんに尻尾を振りまくって帰るのが名残惜しいみたいな感じでしたけどね(笑)
江國さんの意外な一面?でしたね(*^^*)2023/07/21 -
土瓶さん、おはようございます♪
たくさんの引用がされているので、気に入ってくださったのかな~と、ドキドキしながら、最後まで、拝見したら、ガ...土瓶さん、おはようございます♪
たくさんの引用がされているので、気に入ってくださったのかな~と、ドキドキしながら、最後まで、拝見したら、ガクッ。でした。
でも、最後まで、ちゃんと読んでくださり、ありがとうございました!2023/07/21
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アメリカン・コッカスパニエルの"雨"と、音楽についてのエッセイ集。雨と出逢ったときのエピソードがすき。
犬は、人間みたいに悩んだりせずにただ生きている、その様子が眩しく敬意と愛情を持ってしまいます。ペット飼いたいなぁ。
Carly SimonのI've got you under my skinが好きになりました。 -
すーと溶け込んでくる、空気みたいなエッセイです。
雨と音楽。音楽と雨。
何度読んでも、いつ読んでも、いいなーと思える一冊です。 -
全164頁
一遍4~6頁、全31編
江國香織さんの犬と音楽についてのエッセイです
一遍に1つずつ昔の名曲が取り上げられ、その音楽を聴いた感想が綴られています。読み始めは、名前は知ってるけどちゃんと聴いたことないんよなって少し残念な気持ちで読んでいました。
だけど、江國さんは音楽の解釈、愛おしさや感動といった気持ちの言語化を型にはまらず自由に、かつ綺麗にしっくりくる形で描き、30曲以上あるにもかかわらず、それぞれ違った読み応えを得ることができました。
特に印象に残ったところがこちらです。
“私はこのアルバムを、とても親しいもののように感じるのだけれど、それは具体的な親しさであって、たとえばひいおばあちゃんに会った感じ。会ったことのない人なので「なつかしい」と言うわけにはいかないけれど、でも「知ってる」という感じ、「つながっている」とわかる感じ。”
ここを読んだとき、似たような感覚を思い出しました。
1年ほど前、大橋トリオさんの音楽にこんなふうに感じ、わたしにピッタリの言葉を発見したと嬉しい気持ちになりました。また再読したときには、共感できることが増えてるかも?と早くも再読が楽しみです。
また、犬と江國さんが一緒に音楽を聴いたり、散歩したり、と読んでいると心が暖かくなる場面が多く、途中涙しそうになったり、勇気づけられるエピソードも入っていました。
最後に、本作は歌と生き物が好きな人は特に楽しめると思います。毎日がちょっと楽しくなるのでオススメです! -
愛犬と、音楽にまつわる、お話。
うらやましいなぁ。 -
雨はコーラがのめない(新潮社文庫)
著作者:江國香織
発行者:新潮社
タイムライン
http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
いつも一緒に音楽を聞いたり、散歩に行ったり、おもちゃで遊んでいる。甘えたがりの愛犬との特別な日常の物語。 -
単行本で。
短く綴られた、雨との日々。
雨はもういないことを知っている今、とっても切なくて大切な思い出のように読んだ。
雨と一緒に音楽を聴いている。
時に、好きな本のことを雨に話して聞かしてたりするの。江國さんのあの可愛らしい声で?
雨は幸せだったねぇ。
曲たちも少し懐かしい。
私はスザンヌ・ヴェガやステイシー・ケントが
江國さんらしいと思った。
わあ、って嬉しくなっちゃう、
スティングやシンプリー・レッド。
アイコン変わってたので一瞬????でしたw
ドラちゃんは子どもさんたちのお腹の中なんですねw
アイコン変わってたので一瞬????でしたw
ドラちゃんは子どもさんたちのお腹の中なんですねw
まことさんのいわさきちひろさんの絵のアイコンはとても癒されますし(*ˊᵕˋ*♡
1Qさんのアイコンはか...
まことさんのいわさきちひろさんの絵のアイコンはとても癒されますし(*ˊᵕˋ*♡
1Qさんのアイコンはかっこいいです!愛車なのかな?素敵です(*ˊᵕˋ*)੭
ありがとうございます!
大切な愛車です♡
カラーは違いますけどね…w
ありがとうございます!
大切な愛車です♡
カラーは違いますけどね…w