虫眼とアニ眼 (新潮文庫)

  • 新潮社
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本棚登録 : 1918
レビュー : 228
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101340517

作品紹介・あらすじ

小さな虫の動きも逃さず捉えて感動できる「虫眼の人」養老孟司と、日本を代表する「アニメ(眼)の人」宮崎駿が、宮崎作品を通して自然と人間のことを考え、若者や子供への思いを語る。自分を好きになろう、人間を好きになろう、自然と生きるものすべてを好きになろうという前向きで感動的な言葉の数々は、時代に流されがちな私たちの胸に真摯に響く。カラーイラスト多数掲載。

感想・レビュー・書評

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  • この二人の対談はオモシロい!
    こういう考えもあるのかと感じて生きやすくなる!
    イラスト集だけでも読む価値あり!

  • 人生の大先輩な二人であり、その一人はクリエイターとして雲の上にいる存在。そんな二人の対談が面白くないわけがない。最初から最後まで好奇心を刺激される内容だった。
    これから先の人生、こういう素敵な本を一冊、また一冊と本棚に並べていく喜びを味わいたいものです。

  • 対談が好き。好きな人同士ならもっと好き。

  • なんか変な題名だと思いましたが、解剖学者養老孟司と、アニメーション作家宮崎駿の3度にわたる対談集で、それぞれの持つ目を表現した意味になっています。
    自然との共存、未来ある子どもたちについて、お互いがそれぞれの目線から必要性を解き、現在への警鐘を鳴らしています。

    「トトロ」を何十回も観るのは危険だという宮崎氏。
    外で遊んでいないで、TVを観ているだけなのは、実際の経験値が上がらないからだとのこと。
    ビデオの箱に「見るのは年1回にして」と書きたいとまで言っていました。
    ハッとしました。確かに、アニメで夢を膨らませるのは必要ですが、やはり実際に外に飛び出していかないと、豊かな感性の子供には育たないのでしょうね。

    養老氏の話では、蝶は好きな場所を飛んでいるわけではなくて「蝶道」と呼ばれるルートにそってひらひら飛んでいる、という話が印象的でした。
    以前、家を増築したら、それだけで蝶の飛ぶ場所が変わったそうです。
    つまり、蝶は周囲の環境を把握しているとのこと。すごい能力ですね。

    ほかに、筑波の学園都市に、19cのイギリスの田園風景を再現していこうという計画が持ち上がったそうですが、そもそも19cのイギリスの田園風景は、山形県の農村を手本にしたものなんだそうです。
    つまり100年たって、ぐるっと回ったとのこと。おもしろいですね。

    薄い本ですが、学ぶところの多い、いろいろと考えさせられる一冊です。

  • とても良かった。
    養老孟司の解剖学から一歩進んだ考察というのが宮崎駿との対談の中からポロポロこぼれ落ちてくるところが、とても自然な感じで良かった。
    すべてのものは自然と人の中にあるのだなぁと、三浦梅園のことを思い出したりしつつ考えて読んでいた。

  • 養老孟司さんと宮崎駿監督の対談本。

    何かこう、ものすごいことが語られていて興奮しちゃうって本ではありません。
    戦前に生まれ、戦後の日本社会の変化を体感してきた二人の老人(この本が出されたころはまだお若いですけれども)が、軒下に出された縁台の上で団扇片手に世間話しているのを、横で黙って聞いているような感覚。
    つまりなんだか「懐かしい」のです(懐かしさは本書で語られるテーマの一つです)。

    誰しも経験ありませんか?
    あるいは本当に経験したかどうかは怪しいけれど原風景として刻まれていませんか?

    大人たちの話を訳も分からないままにぼんやりと聞いていた記憶。
    何を話しているのかはよく分からないのだけれど、なぜだか安心感だけはあって、ずっと聞き続けていられる、そんな風景。

    そういう感覚で僕はこの本を読んでいました。
    こんなおじいちゃんたちが娘の側にいてほしい。
    親戚付き合いするのは少し面倒臭そうな気がしないでもないですけれど(笑)

  • 同年代のこのお二方の対談集、実に興味深く読めました。
    共通しているのは現代の世の中や子育て環境への憂慮。何かが違う、何かが変だ、と感じる感性が失われつつあることへの警鐘。
    しかしけして深刻ではなく、むしろ淡々と飄々と語られている。

    読めば、感じるものの多い本だと思いました。

    それぞれによる後書きがなんとも良いです。

  • 2017.2.23 読了

  • 20170213読了
    2008年発行。虫好きな養老さんとアニメ作りの宮崎さん、3回にわたる対談を収めたもの。●表紙に続き巻頭20ページほどにわたって宮崎さんが理想とする街のイラストを掲載。生活が変わって街や家を変えるならこんな感じならのびのび暮らせそう、というイメージ。●P159 千と千尋、電車のシーンについて。暴れるカオナシをハクと千が鎮めて大団円だったら、たしかにただのエンターテイメントになりそう。電車に乗るシーンがあってこその奥行き。

  • 本を読むとは、他人の視界を通して物事を観ることだ。
    昔から言われてることなのかもしれないけど、初めて自分の中で言語化できた気がする。

    地球の裏側に住んでる人の視界を通したり、存在しない空想の世界の住人の視界を通したりすることができるという意味でもあるし、同じ景色を観ていても、他人の視界を通したら違うものに観える、という意味でもある。

    「虫眼とアニ眼」というタイトルはまさにそれ。
    二人とも面白い視界を持ってるなと思いました。

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著者プロフィール

解剖学者

「2019年 『世間とズレながら、生きていく。(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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