茜色の戦記 (新潮文庫 つ 10-6)

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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101341064

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  • 昭和18年から昭和20年8月末までの女学生の「私」、育子の日常と青春が、大本営発表の記録や新聞記事と共に差し挟まれている自伝的な小説。右にも左にも思想的に傾いていなく、時系列順に当時の状況、起こった事、「私」の経験が綴られている。「私」は「日本の戦争は、大東亜共栄圏建設のためであり、侵略戦争である筈がない。…米英蘭こそ、亜細亜の国々を戦略して、植民地にしてきた侵略国である。」と思うのだが、これはきっと市井の人々の共通した考えだったのだと思う。東京の大空襲が2回あったなんて。ワタシは戦争を知らなさすぎる。

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著者プロフィール

津村節子(つむら せつこ)
1928年 福井市生まれ。
学習院短期大学国文科卒。
1953年 吉村昭と結婚。
1964年 「さい果て」新潮社同人雑誌賞受賞。
1965年 「玩具」芥川賞受賞。
1990年 『流星雨』女流文学賞受賞。
1998年 『智恵子飛ぶ』芸術選奨文部大臣賞受賞。
2003年 恩賜賞・日本芸術院賞受賞。
2011年 「異郷」川端康成文学賞、『紅梅』菊池寛賞受賞。
日本芸術院会員。
主な作品
『重い歳月』『冬の虹』『海鳴』『炎の舞い』『黒い潮』『星祭りの町』『土恋』『三陸の海』等。
2005年『津村節子自選作品集』(全6巻)刊行。

「2022年 『紅色のあじさい 津村節子 自選作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

津村節子の作品

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