- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101341217
作品紹介・あらすじ
人皆直行、我独横行-「人のまねはするな」という祖父の言葉を胸に、著者は三十二歳で書壇を退き、「詩書画三絶」の境地へ独自の道を切り開く。「草庵」と呼ぶ緑濃い居宅で、「樹」や「土」など愛する字を書き続けて半世紀。市井の人の拙い文字に心揺さぶられ、洒脱な良寛や仙〓(がい)の書と絵に酔う。飄々とした中に揺るぎない自我と深い教養が滲む「莫山先生」最晩年の絶品エッセイ。
感想・レビュー・書評
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毎日新聞の日曜版に50回連載された文と写真 どれも味わい深い
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「わたしは、毛孔だらけの字をかきたい、とつねづね思って暮らしています。」
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書の大家は、文も上手い。かぎカッコの軽妙なやり取りが秀逸。
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やっぱいいね! 書画作品に見とれちゃうよね!
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心底自由闊達な生き方を実践しつつ、その道の大家でありながら常に一皮むけば裸の、素朴な人間としての視線を失わなかった莫山先生の魅力に触れられる。とらわれなく核心に迫る語り口には憧れすら感じる。
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2011年2月5日読み始め 2011年2月7日読了。
榊莫山さんが、日々の生活や思い出、そして書への愛を温かく語ったエッセイです。短いし写真もついてるので読みやすい。旅行で読むにはぴったりでした。
軽く読めるけど、内容は充実してます。榊莫山の美学も感じられるし、書とは何か、いい字とは何かを考えさせてくれます。
この文庫が出る前に榊先生はお亡くなりになってしまいました。ご冥福をお祈りします。