- Amazon.co.jp ・本 (687ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101341316
感想・レビュー・書評
-
香港変換の裏舞台!ロマンある!
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もう10年以上前に書かれた小説ですが、今読んでも楽しめます。
ストーリーは複雑だし、二転三転する展開に、ハラハラさせられる。
誰が何を狙って動いているのか…
でも、登場人物がくっきり描かれているので、混乱しない。
これはやはり作者の力量だなぁと思います。
まだ当分ウチの本棚にありつづける小説です。 -
うわ~驚きました!
もちろんジャンルに男女差はないものの、この手の冒険モノというかスパイモノを女性が書き、凄い!と思ったのは2人目ですね~。一人目は高村薫氏ですが・・・。
紛失した機密書類をめぐって英・中・米・日の秘密情報部が動き、そこへ複雑に絡み合っている人間関係あり~の、その機密文書はなんなのか~ということでワクワクして読むことができます。久々に楽しかったですよん。
香港返還に関することなのですが、その真相もおお~!となること必見!
気になっていたんです、服部作品。やっと読むことができ、はまりますね~これまた。
他の作品も早く読みたいと思っています。 -
文章が、硬くて読みつらかった。ストーリー展開はおもしろい。
香港の返還に関して、その歴史的背景を考える。
アヘン戦争から始まる、香港のイギリスの植民地化。
蒋介石、そして毛沢東による中国革命。
その間でも、香港の返還は、中国側から要求されなかった。
その歴史を探ることからはじまる。
沢木喬、私立大学から、ジャーナリスト、そして外交官へ。
外務省のすべき仕事が、意外とはっきりとわかるテーマである。
イギリスの諜報部、アメリカのCIA、外務省、
その力量、情報網、そして、ジャーナリス
劉日月 不思議な男である。
ハッカーとしての能力を発揮しながら、
シンジケートの若くしてのボス。
そして、ネットワークをうまく活用する。
模倣し、時を読み、しなやかに添う。東洋の呼吸。
アディール
オスカー賞を取るほどの女優。宗家の孫。
東洋人の血をひくことに対して、目覚めていく。
中国での映画産業を隆盛し、
東洋、中国に誇りを持たせたいと願う。
その考え方が、おもしろい。
ダナ・サマトーン
フリーのルポライター。そして、美しい女性。
上海香港銀行のマネーロンダリングを暴こうとする。
深く、密約にかかわっていく。
ハイパーソニック社長 西条
ライセンスをもち、行動的に動く。
危険に対しても、動じない。
「中国は、東洋の頭脳であり、
底知れぬ可能性を秘めた国だと、私は思う。
西洋的合理主義とは違う理があり、計があり、策がある。
東洋的な知恵の中から、常識を超えた製品が、
いくつも生まれるでしょう。
-東洋にアイデンティティをもつもののひとりとして、
私はそれを誇りたい。」
太極拳や、気功。
「風のような流れ、
動物の仕草をまねた自然な動作、
地球の持つパワーと自分を一体化しようとする気持ち」
中国とどうかかわるのか?
やはり、興味深いですね。
その中で、中国をどう見るかです。 -
だいぶ前に読んだ本ですが、かなり面白かったです。
香港返還という歴史上の一大イベントに絡めて、
大きな破綻もなくまとめあげたのは凄いと思う。 -
影響されやすい性格なのか・・・。
東洋人としてのアイデンティティー、誇りを意識しました。
香港返還をめぐっての謎についての仮説を物語にした壮大な作品。
次の作品にもっと期待します。 -
内容はよかったけど、読みにくかった。
-
香港返還の裏に本当にこんなことがあったのでは?と思えるくらいリアルで面白い。何度読んでも飽きない本の一つです。
-
国際スパイ小説。香港返還に関わる秘密文章を、英米中日が入り乱れて争奪戦を繰り広げる。コン・ゲーム的な要素があったりしてサービス満点、とにかく一気に読み切ることができるエンターテイメントである。おもしろい。
ちょっと気になるとすれば、なんというのかな、おそらくはソニーをモデルにしているであろう企業の社長(これがレーサー並みのドライバーで、ジェット機まで操縦したりする)とか、あるいは秘密組織とか、ちょっと設定が大仰で、ちょっとだけ笑ってしまいそうになるあたりだ。主人公が事件に巻き込まれるきっかけ(?)になる女性外交官の結婚の件など、これはもう声を上げて笑ってしまった。この作品が書かれたころには、彼女の人格が否定されて、なんて話になってくるとはとても想像できなかったに違いない。
それはともかく、虚実織り交ぜてそれらしい話を組み立て、読者をぐいぐい引っ張っていく迫力はたいしたもの。なかなか楽しかった
2005/1/1