- Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101342917
作品紹介・あらすじ
ミュージシャン、役者、演出家、漫画家、映画監督-。雑誌『SWITCH』は創刊以来、様々な人物を特集してきた。観察、邂逅、一問一答、筆答など、スタイルを変え、常にその定義を更新しながら掲載されたインタビューは、対象の心に鋭く迫り、他では決して語られない創造者たちの本音を浮かび上がらせる。恐れることを知らない冒険者たちの記録、13本を収録。
感想・レビュー・書評
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インタビューされる人の、プライヴェートな、家族の話とかがけっこう読めて面白い。
やけに九州が故郷の人が多いのは偶然?
北海道と沖縄、南北両極出身の歌姫に共通する天真爛漫さ。桑田佳祐や福山雅治の思いがけないセンシティブさ。勝新太郎の破天荒(この人の妻をできる玉緒さんすごい。) 等々。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
雑誌「SWITCH」を創刊した元編集長が、「本当に大好きな人たち」へのインタビューをまとめた一冊。その内容はインタビューというより、情熱大陸・書籍版。
たとえば吉田美和へのインタビューは、彼女の「一緒に北海道に行けたらいいですね」という手紙から始まります。彼女の実家に一緒に帰省し、丸一日散歩をし、帰ってきて弟や両親とご飯を食べ、コンサートツアーにも同行し…。散歩の中で彼女がこぼす話や、家族や中村正人が口にする物語で、こんなに素敵な、こんなに愛される人がいるんだなと思わされてしまいます。
と、いうような内容で、桑田圭祐、Cocco、井上雄彦、野田秀樹、井上陽水、浅野忠信、深津絵里などそうそうたる面々が登場。彼ら、そしてインタビューそのものに対する概念が変わること間違いなしの、永久保存版です! -
単行本で持っているのに電車に乗る前に読む本が無かったのでつい購入
何度読んでもドリカム吉田美和さんへの生まれ故郷の同行インタビューには胸洗われる
その他単行本では読めなかった緒形拳さん、笠智衆さんの言葉が染みる... -
雑誌SWITCHのインタビューをまとめたもの。前半は編集長のロマンチストっぷりにあてられるが、後半のインタビューはよい意味で力が抜けていて、インタビューイの人物像が鮮明になっていくようだ。秀逸なのは、文庫本用のあとがき。緒形拳にも笠智衆にも荒木経惟にもヤラれる。
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この筆者、自分の文章に酔いすぎなんじゃないかと。吉田美和や深津絵里相手の章なんかもうキモチワルイレベル。Coyoteは結構好きな雑誌なんだけどねえ。。。とはいえ後半の勝新や笠智衆へのインタビューは非常に興味深い。後半の調子で統一されていたらよかったのにと思うが、個人の嗜好によるだろう。
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インタビューというか、秀逸な対話だと思う。相手の目を見て話す様子が思い浮かぶようだった。あと作家のエッセイみたいに美しい文章。素晴らしかった。
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ほしいなあ・・・
京極堂読んだら買います。 -
文芸誌『SWITCH』を手に取ったことは、残念ながらほとんどありません。でも、歌・演劇・映画界で人気を博す人たちを、どのように浮かび上がらせるインタビューなのか気になって、手に取りました。個人的には、登場する人のうち、純粋に興味があったのは1/3くらいだったんですが。インタビューする人に合わせて、簡単なQ&Aや同行など、いくつかの形式がセレクトされています。それが功を奏していたり、空振りに終わっていたり…人の神経を逆なでするような質問を仕掛けて本音を言わせるというテクニックもあると聞きますが、それとは違って、「当たってるなー/外してるなー」というのが正直にわかってしまうような印象を受けます。福山雅治さん、野田秀樹さんなどはうまくシンクロしたインタビューのように思うけど、井上陽水さん、勝新といった面々に対しては、返り討ちにあったりして、明らかにしんどそう(苦笑)。最初は気付かなかったのですが、読んでいくうちに「この書きようには覚えが…」と感じる場所が多々ありました。良くも悪くも、インタビュアー・新井さんが下敷きにした、「その人」の影響がものすごく大きいインタビュー集なのかもしれません。意識していてもいなくても、おのずと似てしまう。でも、そうなってしまうと、よっぽどのことでないと、アラばかりが見えてくるような気がします…「その人」が持っている、深さとシャープさには少し遠かったり。でも、これは上手・下手の問題じゃなくて、自分の好みに合う・合わないの問題だとも思います。個人的には、「文庫のあとがき」が一編のインタビュー+エッセイとして、すごく素敵に感じたから。華やかな旬の人、ということだけでなく、何か別の「えっ」と思うものがあれば…とぜいたくにも思ってしまったところが多かったので、この☆の数です。ごめんなさい。-----[2011.3.17 未読リストアップ時のコメント]-----書店で見たら、意外と分厚かった本。大変な地域の外にいる私でも、さすがにここ何日か、小説に手が伸びない。でも、どこからでも読めそう…「梨園のプリンス」で通っていた、あのヒトとか。