灰塵の暦: 満州国演義五 (新潮文庫)

著者 : 船戸与一
  • 新潮社 (2016年1月28日発売)
4.42
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  • 8レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (669ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101343242

作品紹介

満州国国務院へ出向した敷島太郎。抗日ゲリラの殲滅を続ける次郎。三郎は関東軍が細菌戦を準備していることを知り、四郎は謎めく麗人に心を乱される。岸信介ら新官僚の到来と大移民計画に沸く満州。その南、中国では軍人たちが功を急ぎ、兵を突き進ませてゆく。昭和十二年、日中は全面対決へ。戦火は上海から南京へ燃え広がる。敷島兄弟が目撃したこの世の地獄とは。戦慄の第五巻。

灰塵の暦: 満州国演義五 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 戦慄の南京事件。
    日本軍の鬼畜ぶりに驚愕と嫌悪。
    御大層な大義名分と実際にやっていることとの解離が凄まじ過ぎる。

    日本史知識は中学校教科書と小学校教科書との中間くらいしか無い身としては、目を背けたくなる描写のオンパレード。

    裏の世界から足を洗おうとしてる次兄の前に再び間垣徳蔵が現れ、さらにあちこちから「もう一度仕事をしないか」との声がかけられる・・彼の行く末が気になる一冊。

    ★4つ、8ポイント。
    2017.12.12.新。
    ※日本史知識は無いわりにここ数年の歴史小説プチマイブームによってその都度wikiってきたところによると、世間では(?)「京事件は無かったとする派」が一定数以上いるとのこと・・・

    ・・・南京事件を描いた小説家がネットで炎上したり、漫画の南京事件描写編が単行本から削除され、かつ連載中断に追い込まれたりした事例があるのだとか・・・

    そんな中でのこの描写とは・・・。
    船戸さん、強気だな。

    どちらの説が正しいかは知るよしも無いが・・・

    今までに見たいくつかのフィクション作品中の描写や、ルポ、無かった派の記事等からの現時点での感想は・・

    南京大虐殺30万人、とかはさすがにかの国の誇大主張かもしれないが、数の違いはともかく虐殺自体はあったのかも・・

    そして、程度の違いは大小あれども、指揮官の統率から外れた場での虐殺事件は、日中間だけでなく世のあらゆる“戦争”“紛争”“事変”と呼ばれる事象の中ではたくさん行われてきたのだろう、と。

  • 1928年~1945年の17年間の満州の歴史。登場人物4兄弟の視点で語られる。満州事変から第二次世界大戦終結までの流のなかで、南京事件、張鼓峰事件、ノモンハン事件、葛根廟事件、通化事件と有名な事件が次々と起こり、4兄弟それぞれの立場で事件と向き合う様子が描かれる。満州の歴史を詳しく知らなかったので、勉強になった。何が正しくてなにが正しくないのかなんてだれにもわからないと感じた。

  • 軍の論理。理想と現実の乖離

  • 関東軍の暴走により、戦火は、上海、南京に広がる。
    歴史を目撃する役目を負った敷島四兄弟は、それぞれに転機を迎えつつある。
    四兄弟の目は、これから満州の歴史に何を見るのだろう?満州を見つめる目がどの様に変わっていくのだろう?

  • 第五巻。船戸与一が最後に残した壮大な歴史冒険小説もついに折り返しを迎えた。

    立ち場の違う敷島四兄弟の眼を通して描かれる満州国の混乱と大日本帝国の悪鬼のような振る舞い。石井部隊、南京大虐殺も描かれる。侵略と建国…そこには欲望を満たすための人間の姿しか見えて来ない。

    残り四巻で船戸与一は我々に何を見せてくれるのだろうか。

  • 2016年5月17日読了

  • 満州国演義ももう五巻まで来ました。
    船戸与一のハードボイルドを読みながら歴史の勉強もできる、なんとも贅沢なシリーズです(笑)
    ついつい没頭して読み進めてしまいたくなるところを、じっくりゆっくり楽しんでます。
    満州国建国からわずか5年、日中はついに全面戦争に突入していく。
    時代が動く時のスピード感に驚きを覚えると同時に、現在の日本の情勢にあらためて危機感を強くした。

  • ついに日中戦争に突入。
    敷島兄弟に運命は?
    特に次郎の運命は

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