長生きする食 早死にする食 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101343914

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  • 配置場所:2F文庫書架
    請求記号:498.5||Ta 28
    資料ID:C0032240

    食事制限はほどほどに。(スタッフ)

  • 特におかしなことは書いてないかなあ。
    うつとトリプトファン摂取の関係は深堀したい。

  •  ぼくは意外と健康オタクである。やれ一日断食だの、やれ温冷浴だの、『日経ヘルス』を見ては、いろいろな健康法を試していた。

     最近は、石原結實さんの健康法を取り入れ、なるべく体を冷やさないようにしている。料理にショウガを取り入れることも多い。

     それにしても、食事療法や健康法って、どうしてこうも正反対のものが多いのだろう。肉や乳製品を摂取しない方が健康にいいという人もいれば、この本の著者・高田さんのように、肉や乳製品をたっぷり食べて、良質なタンパク質を取ることが、血管を丈夫にし、健康にはいいと唱える人もいるし…水一つとっても、体内浄化のためには、一日最低2リットルは水を飲んだ方がいいという説と、石原さんのように、水の飲み過ぎはからだを冷やすから、必要以上に飲まない方がいいという説もあって、どれを信じたらいいのか分からない。

     一月ほど前だったか、篠原涼子さんが、一日2リットル水を飲むと言っていた。彼女の美しさの秘訣が、水にあるのなら、やっぱり水を飲んだ方がいいのかなと思ってしまう。

     この本はぼくのように、肉食系で、甘いものも好きというに人間には、願ったり、かなったりの内容だ。

     例えば、ぼくは卵が大好きで、かつてはおでんともなると、卵を6個食べていた。ところが、コレステロールが多いからという理由で、妻は今、おでんに一人分2個しか卵を入れてくれない。

     この本を読んで知ったのだが、卵を食べるとコレステロールが上がるという説は、十九世紀にロシアで行われた実験の結果を根拠にしているらしい。何でも、ウサギに卵のコレステロールを与えると、血中コレステロール値がすぐに大きくはね上がったのだという。ちょっと、待て。そもそも、ウサギは草食動物だから卵なんて食べないだろうと思っていたら、やはり、雑食動物のラットでの実験では、コレステロールは上がらなかったそうである。

     つまり、卵を食べるとコレステロールが上がるという説には、根拠がないと言ってもいい訳だ。

     塩分についてはこんなことが書かれている。

     醤油や味噌が調味料の主役である日本において、必要以上に塩分を敵視することは、「味」という生活の質を落とすことにつながりかねないと著者は懸念している。

     よく耳にする図式に、東北地方は塩分摂取量が多い→だから脳卒中が多いというものがある。ぼくもそれを信じていた。しかし、単に塩分の摂取量の多さが悪かった訳ではなく、タンパク質や脂肪の摂取量が少ないために脳血管が弱かったことが原因だったのではないかと著者は推測している。

     減塩自体は悪いことではないが、美味しい刺身や寿司を前にしたら、減塩を忘れ、醤油と共に、美味しく味わうといったゆとりとメリハリのある食生活が望ましいという著者の意見に、ぼくも全面的に賛成したい。

     あれは健康に悪いから食べてはだめだ、これは健康にいいからなるべく食べよう。そんな神経質な食生活を送って、ストレスを溜めることの方が、よほど体に悪い。

     ということで、早速妻にもこの本を読ませよう。

     普段バランスのよい食生活を送っていれば、たまにおでんの卵を6個食べたり、食後のデザートにケーキやプリンをどか食いしたりしても大丈夫だと、妻にも納得してもらおう。

  • おおよそのダイエット本とは反対に、著者は、「肉、脂肪、砂糖」が健康のために(特にストレス社会に生きる現代人の脳が正常に働くために)不可欠であると説く。、「肉、脂肪、砂糖」は生活習慣病を誘発すると避ける傾向があるが、生活習慣病を防ぐにはまず運動を取り入れよと。運動は脳を活性化し、自律神経の活動を調整し、交感神経の活動を抑え、血圧を下げる。そして運動をすると、悩みの神経の活動が低下し、気が晴れるようになる。

    肉食で甘いものも大好きな私の健康法を支持してくれる本です。おいしいものを食べて、運動もする。そしてくよくよしない。

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著者プロフィール

1935年、静岡県生まれ。慶應義塾大学医学部卒、同大学院修了。医学博士。ニューヨーク州立大学助教授、浜松医科大学教授を経て、同大名誉教授。専攻は生理学。日本生理学会、日本臨床血液学会などの評議員も勤める。
89年、中国科学院より国際凝固線溶シンポジウム特別賞を受賞。
91年、ポーランドのビアリストク医科大学より名誉博士号を受ける。
血液学と生理学の分野で国際的な活躍をする一方、最新科学の成果を実生活に生かす具体的な方法を説いて幅広い読者をもつ。
著書には「40歳を過ぎても記憶力は伸ばせる」(講談社)「ウツな気分が消える本」(光文社)など多数。

「2004年 『定年後は「いきいき脳」を鍛えよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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