巨額粉飾 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2011年3月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (544ページ) / ISBN・EAN: 9784101344379

みんなの感想まとめ

粉飾の実態とその背後にある人間の心理を描いた作品は、企業の倒産までの過程をリアルに描写しています。特に、社長の見栄心が粉飾に繋がる理由として浮き彫りにされ、登場人物たちの複雑な関係性が物語に深みを与え...

感想・レビュー・書評

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  • 粉飾の実態と倒産までの顛末がリアルに記された一冊
    何故一切得の無い粉飾は起こるのか、という謎をもって読んでみたが理由は非常に人間的なもので、社長の見栄に尽きるということが分かった。
    社長、銀行、会計士、検察、といった人や組織が出てくるが、もし本書が事実だとしたらまともな職業は検察のみということになる。
    大企業の業績はあてにならないし、会計士に至っては何をやっているのか全く意味不明で、社会の闇を見た気がする。

  • 当事者だったこともあり、リアルな感じはあった。

    ただ、恋人役は必要だったか…?という疑問は非常にある。なくても物語に影響ないと思った。

  • 主人公側に一辺倒過ぎる正義のような感はあるものの、連携債務超過を巡る駆け引きはスリリング。恋人のくだりはいらなかったと思うけど。

  • ダラダラとただただ長い。
    おっさんの恋愛なんて必要がないと思う。
    池井戸潤の企業小説とは比べ物にならない。

  • 筆者は、カネボウの元経理財務担当役員で粉飾事件の当事者。粉飾決算に興味があるので読んでみた。当事者が書いただけあって、内容が細かくてリアリティがあって面白かった。

    主人公は、部下を守り、粉飾に最後まで抵抗するのだが、美化され過ぎている感があった。

    不要なロマンスが入っていたり、過去の経営陣への恨みがしつこく書かれており、物語としてはいまひとつ。

  • カネボウ粉飾で逮捕された経理担当役員による小説。仕事も対女性も美化しすぎてることを割り引いても面白い。こんな本があるとは知らなかったし、復刊されて良かったが、需要ははたしてどの程度あるのだろうか。彼以外の立場の主張も読みたいし、カネボウの闇は粉飾だけではないのでそちらも読んで見たい。

  • カネボウの崩壊迄の奇跡

  • 2015/6/17読了。
    父親から譲ってもらった一冊で、硬そうな内容に読むのを躊躇っていたけれど、読み始めたら面白かった。
    カネボウのことだったのね。

    きっと自分が経営に携わる経験をしたことで理解できるからだろうなぁ。

    日本に健全な組織なんて、いくつあるんだろうか。
    結局粉飾などを行うのは自己保身と虚栄心からなんだろうな、と。

  • 231118

  • 限りなく5点に近い面白さ。

    途中までは、はやく続きが読みたくなるくらい面白いんだけど、検察の取り調べが長すぎて最後にトーンダウン。

    チョット残念です。

    内容はカネボウの粉飾事件をテーマにしたフィクションなんですが、なんと作者がその当事者(経理担当常務)なんですね。

    作家でもないのに文章もこなれているし、当事者にしか出せないリアリティでグイグイ読ませてくれます。

    本当は満点あげたいところですが、第三者が書いた話ではないので、どうしても穿った見方(本当に潔白なのか?)になってしまいました。

    そんなゲスな考えが邪魔をして、仕方なく減点です。

    予備知識が無ければ、もしくは第三者の作品なら満点でした。

    ただ、やっぱり実体験からくる迫力は読ませる力があります。

    カネボウ裏事情に興味があり、経済小説か好きな人にオススメです。

    是非!

  • 読み終わった。
    長年 粉飾決算をし続けた会社の 財務経理担当だった主人公
    番匠啓介 それは、作者自身の実体験を基礎に、物語を紡ぐ。
    作者にとって、かなり辛い作業だったと言える。
    まだ、客観的に見れない部分があり、
    経済的私小説と言っても良さそうだ。
    確かに、会計学とは、何とセコイ学問だろうとも思う。

    含み資産があるうちは、何とか、タコ足を食べて成り立つが、
    それがなくなった時に、現実を見据える勇気のある経営者が必要なのだが、
    自分で自分を首を締めることができない。
    粉飾という手法で生き延びることで、ますます、病巣は広がり、
    死に至る。そういう中で、会社を見捨てることなく、
    ささやかな抵抗を続ける。
    黙認し、消極的な協力をし続けた役員は、その責が問われない。

    まして、その背後にいた銀行は、追求の対象にもならない。
    銀行の保身性がよく暴かれている。
    熟成した純度が足りないが、いい作品である。

  • 本当におこったことが真実なのではない。明るみになったことが真実なのだ。

  • 名門トウボウは紡績から身を起こし、化粧品事業で世に知られる。だが長年にわたる粉飾決算のため、その屋台骨は蝕まれていた。常務取締役・番匠啓介の孤軍奮闘も虚しく、トウボウはその両翼をもがれてしまう。やがて、彼は東京地検特捜部にある疑惑を抱かれ―。経済界を揺るがせた企業崩壊、その渦中にいた者にしか描きえなかった、迫真の人間ドラマ。

  • 小説としては特段面白いわけでもないが、
    カネボウの粉飾事件の当事者が書いてるだけあって、リアリティがある。
    わかりやすく書いてあるのだろうが、随分と杜撰で安直な手口に感じてしまう。こんなものでも監査する側しだいで何とでもなるんだな。。
    ペンタゴン経営でカリスマ視された会長の扱いが「沈まぬ太陽」の時と真逆なのが面白い。まああちらはもっと作り話だろうが。
    ノンフィクションのドキュメンタリーで書けなかったものだろうか?
    エンロン事件のように。

  • 一応、小説(フィクション)という体は取っているが、元カネボウの経理担当役員が書いただけあって、やたらリアリティがある。ってか、ほとんど事実なんじゃないかってくらい現実のカネボウ事件をなぞらえている。グイグイ引き込まれて一気に読んでしまった。これが事実に近いとしたら、ほんと企業として終わってる。破綻するのも推して知るべし。

    経理とか決算に関わる人は、襟を正す意味でも読んでみるとおもしろいかも。

    まぁ、筆者がモデルと思われる正義感に満ち溢れた主人公がカッコ良すぎるのは鼻につくけど。

  • カネボウの粉飾決算事件を題材にしたフィクション。
    主人公の番匠啓介はトウボウの経理担当常務。自らの保身から粉飾決算を常とする社長と副社長を相手に孤軍奮闘する番匠の苦労を描く。
    今でこそ監査法人が粉飾決算を指南する事はなくなったが、経理も甘くなぁなぁの時代には、経理担当もやりたくない事を多々やっていたのだろう…読んでいて胸が痛くなった。
    粉飾決算の過程や苦悩、東京地検特捜部の取調べあたりはかなり感情移入できた。
    途中やや中弛みもあるが、会計に興味のある人なら楽しく読める作品。ただ、会計とはあまり関係のないロマンスはいらないかな。島耕作じゃあるまいしw

  • カネボウの粉飾決算を元に、当事者でもあった元常務の著者がフィクションとして綴った。辞任までの数年の話が半分と、検察とのやり取りを記した話が半分くらい。経理担当の常務を主人公(著者がモデル)が粉飾に孤軍奮闘する。
    主人公は一貫して素晴らしい人物として書かれているが、平成14年度決算の記憶が都合良く(悪く)記憶に全く残っていないというのは調子が良すぎる感がどうしてもある。事実を基にしている話だけに、主人公をいいように書きすぎていることに抵抗を感じてしまう。それはそれとして、決算がらみの話しはおもしろかった。

  • カネボウは紡績から身を起こし、化粧品事業で世に知られる。だが長年にわたる粉飾決算のため、その屋台骨は蝕まれていた。常務取締役・番匠啓介の孤軍奮闘も虚しく、カネボウはその両翼をもがれてしまう。やがて、彼は東京地検特捜部にある疑惑を抱かれ―。経済界を揺るがせた企業崩壊、その渦中にいた者にしか描きえなかった、迫真の人間ドラマ。

    カネボウの崩壊した理由がほんとわかります。当時のカネボウに関する、テレビや新聞からの情報、あるいは勝手なイメージで想像したカネボウとこの本を読み終えた後の真実。
    こんなにギャップがあったなんて・・・・
    我々はいかに、偽造された事実をあたかも、真実のように、何でもわかった気で生活しているのだろうか。

    この本を読んでみると、地検が作者の不起訴となる決め手の証拠を掴んでくるではないか。改ざんという証拠隠滅で、犯罪者に仕立てあげようとした地検とは全く逆のケースである。
    地検はどちらの顔が真実なのか。

  • 筆者本人がモデルのようだが、粉飾を疑われたことへの自己弁護のように感じてしまう。主人公は仕事ができて女性にもモテて部下を守って。そこまでのスーパーマンにしなくても良かったのでは?

  • 粉飾関連の事件が立て続いたけど、組織として粉飾を引き起こす背景が分からなかったので読んでみた。カネボウの事件のフィクション小説。
    良くも悪くもCash is fact. Profit is opinion. なんだな、と再認識。

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