噂の女 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1067
レビュー : 148
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101344720

作品紹介・あらすじ

「侮ったら、それが恐ろしい女で」。高校まではごく地味。短大時代に恐るべき能力を開花させる。手練手管と肉体を使い、店員を振り出しに玉の輿婚をなしとげ、高級クラブのママにまでのし上がった、糸井美幸。彼女の道行きにはいつも黒い噂がつきまとい――。その街では毎夜、男女の愛と欲望が渦巻いていた。ダークネスと悲哀、笑いが弾ける、ノンストップ・エンタテインメント!

感想・レビュー・書評

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  • テレビで観て原作を読みたくなりました。
    そのくらいテレビのドラマは面白かったのです。
    しかし原作は違うところで面白かった。
    ドラマの方はまさにエンターテイメントでした。わんさか盛り込んでドタバタな感じがとても良かった。
    そして原作は最後までいかなかところで終わる。それがまた良かった。
    あとは自分で想像してね、ということなのかな?

  • 地方での話。糸井美幸という女の噂。
    数々の男性遍歴を時々の噂で綴られる連作短編小説。明らかにグレーではあるがあくまでも噂の域で真相には辿りつけないもどかしさ。噂をする奴らのキャラクターも噂だけで男好きするエロい女から魔性の女へと変貌していく女も人物の作り方がいつもながらすっごくいい!こんな手法もあったんだと感心するし流石としか言いようがない展開。
    やっぱり奥田英朗氏は最高!!

  • 奥田英朗の本は楽しい。作者が岐阜県出身なのか土地の方言、地名が分かってよかった。
    糸井美幸は全く好きになれない人物だった。
    伊良部先生のキャラのがすき。

  • 面白かった

  • -高校時代はおとなしい目立たない娘だったよ。
    大学に入ってから変わったねぇ。
    決して美人ではないけど、肉感的で“イイ女”だ。「やりまくっとるぞ、あの女」

    中古車店の事務員から、麻雀店のアルバイト。金持ちのじいさんの後妻に入ったと思ったら、そのじいさんはあっという間に死に、その後は高級クラブのママさん。
    彼女には黒い噂がつきまとう。

    周りの噂話で人物を描いて見せるというのも面白い。
    限りなく黒に近いグレー。
    最後の最後までそれを通すのも、結果がわかっちゃうより余韻があって良いかも。

  • 不動産屋で、父の後妻で、カルチャースクールで、大学の同級生で……さまざまな噂の女とさまざまな事件。彼女はやはり噂の通りなのか?それとも噂は当てにならないのか?一話一話はシンプルで、でホントは?気になるが残る。すぐ読めるし良かったです。

  • 主人公の女性の周りに居る人の、
    視点・生活から語られる物語とでもいうのか。

    次はどうやって主人公が登場してくるのか、
    思わせながら各章終わる。

    少し物足りなさはあった。
    「最後はこういう終わり方かー」

    という感じでした。

  • 中古車販売店の事務員から雀荘の店員、資産家の後妻を経てクラブのママになる一人の女性、糸井美幸が『噂の女』として登場し、遠くで、あるいは近くで美幸さんと関わっていく人の話。

    話のどこかに糸井美幸が登場するのに彼女自身の心の内がまったく書かれていないせいか、美幸さんは状況的には真っ黒なのになぜか憎めない。

    ドラマになりそう、と思ったらすでになってた。
    私がキャスティングするなら美幸は誰かなぁ。

  • 他人の噂話のような構成がおもしろい
    ブラックな部分も爽快

  • 全10章の噂話、他人の視点から主人公の糸井美幸を描く。
    テクニカルで実験的な作品。
    技巧を凝らしてはいるが技術に溺れることなく良質な小説として成立しているのは、ロック界で例えるならDREAM THEATER。
    さすがである。
    糸井美幸が金持ちの男を殺って資産を蓄えていることはほぼほぼ確定なのだが、決定的な悪女ではなく取り巻きの女性たちからの信望を集めるキャラとして描かれているのも巧い。
    二次元なら峰不二子、三次元なら福田和子といったところか。
    各章の背景として描き込まれている地方都市のゲスで下世話な社会システムというか、地場に根差した腐った因習があけすけにてんこ盛りされているのもいい。
    おれ達ってこういういやらしい社会で生きているんだよねぇ。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『家日和』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』『ヴァラエティ』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。

「2017年 『新装版 ウランバーナの森』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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