デンデラ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.41
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本棚登録 : 465
レビュー : 76
  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101345536

作品紹介・あらすじ

斎藤カユは見知らぬ場所で目醒めた。姥捨ての風習に従い、雪深い『お山』から極楽浄土へ旅立つつもりだったのだが。そこはデンデラ。『村』に棄てられた五十人以上の女により、三十年の歳月をかけて秘かに作りあげられた共同体だった。やがて老婆たちは、猛り狂った巨大な雌羆との対決を迫られる-。生と死が絡み合い、螺旋を描く。あなたが未だ見たことのないアナザーワールド。

感想・レビュー・書評

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  • フルネームで呼び合うところが気になりはじめたらもうダメだ

  • バトル・ロワイアルぽい…
    いやーな話。
    読み終わったあとも、読んでる間も、どんよりした気分になります。
    生きるのも死ぬのも、辛くて怖いことが沢山、というやりきれなさが終始。

  • 婆さん版「蝿の王」のような話が、少年探偵団シリーズにおける江戸川乱歩調の語りで進んでいく、そんな話だった。
    間違っても「おばあちゃん」ではなく、「婆さん」もしくは「婆あ」と呼ぶのがふさわしいモノノケじみた女たちの物語は、たやすい感情移入を許さず、おぞましい感じもあり、決して読んでいて気持ちのいいものではない。
    でも不思議と続きが気になって、読みはじめるとあっという間だった。他人にオススメするのは難しいが。。。

  • 書割の上を動く書割の登場人物たち。筆者も書割であることを隠すことなく、「これは書割です」と開き直っている節がある。その徹底ぶりは称賛に値するし、物語もまずまず面白い。人物造形は幾分物足りないが、書割を批判できるほど今の私たちは厚みある存在でもあるまい。
    解説によれば、深沢七郎の『楢山節考』と吉村昭『羆嵐』にインスパイアを受けているらしい。佐藤友哉のツイッターで今村昌平監督の「楢山節考」を観たときの顛末が語られている。

  • 2011-4-23

  • 古い小説かと思ったら、案外と新しかったのでちょっとビックリでした。姥捨て山と熊嵐の合体したような設定でしたが、面白かったです。

  • 再読。荒唐無稽な内容で読む人をかなり選びそうなこの作品、自分は結構好き。デンデラの老婆たちの老いてなおギラギラ燃えたぎる凄まじい生命力やぶつかり合う各々の死生観に、自分の中に眠っていた生きる本能のような熱い何かが呼び起こされる。羆との生存競争だけでなく、デンデラの過去の秘密に迫っていくミステリー性も意外な醍醐味。
    定めた大目標に向かって走り続ける70歳のカユの姿もさる事ながら、「誇りとは自分で勝ち取るもの」そう言い切る100歳もカッコよくて仕方ない。

  • 解説にもあるけど、どうにも女子学園?モノのよう。
    昔の山奥ながら訛りはなく、肉体を酷使しているにしてはハツラツな老人たち。
    女性だらけを強調する割には、女だなと実感出来る基準はゼロ。
    異様だしリアリティはないしのん気だし。
    けどそれもあえてならば、自分には楽しめる余地がなかったよう。

  • 図書館で。
    読み始めて楢山節考のその後かな、と思いそのうち昔ジャンプで連載してた流れ星銀とかいう犬と熊が戦う話みたいだと思いました。あまりにアリエナイ感がありすぎて逆にギャグ?とか思ってしまいました…

    それにしてもばあちゃん達タフ過ぎるだろ(笑)片腕切断されてあのバイタリティはありえない(笑)ここまで動けるおばあちゃんたちを追いだす村って…よっぽど労働力が余っているのか?働かせろよ、老人を!熊と戦えて一昼夜山をすきっ腹で行軍できる体力あるんだぞ?(笑)
    食中毒であれだけ動けるのもスゴイ(笑)大体、嘔吐って普通血じゃなくて消化物とか消化液が先だろうし、嘔吐と下痢してる人はあんなに動き回れないと思うんだけど。それで脱水症で死に至ると思うんだけどなぁ。この作者さん、あまり怪我とか病気とかしたことない人なんじゃなかろうか?
    クマもスゴイ。一撃で人の首が切断されるってクマの爪は刀なのか?(笑) 確かに動物は利口だけどヒトと同じような知恵ではないんだと思うんだけどな。

    というわけでコレはファンタジーなんだろうなぁなんて思いながら読み終えました。村に対する恨みも、男性に対する憎しみもなんだかうすぼんやりしているし、クマとの対決もなんでいきなり?という気がしないでもないし、食中毒の辺りはいきなりミステリ調だし…なんか突拍子もない話だな、と思いながらもオチは気になるので駆け足で読み終えた、というか。
    個人的にはクマを出すならコミュニティのもめごとはナシにするとか、内輪もめの話ならそれをメインにするとか絞ればよかったんじゃなかろうかと思ったり。

    小説だからこそ、ここぞという所のリアリティがないととペラッペラになるよなぁという良い例のような。
    まあ、何言ってもなって感じの作品でした。

  • ユ、ユリ羆嵐。
    AKB48より過酷な生存競争DDR50!サドンデス!……サドんdeath。

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著者プロフィール

さとう・ゆうや:2001年 『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』で第21回メフィスト賞受賞してデビュー。05年 『子供たち怒る怒る怒る』で第27回野間文芸新人賞候補、07年 『1000の小説とバックベアード』で第20回三島由紀夫賞受賞、同年 『灰色のダイエットコカコーラ』で第29回野間文芸新人賞候補。ライトノベル、ミステリ、純文学と独特の世界観とスタイルで活躍中。

「2017年 『俳優探偵 僕と舞台と輝くあいつ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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