変見自在 スーチー女史は善人か (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101345918

作品紹介・あらすじ

世界は偽善に満ちている。欧米列強は我こそ"正義"という面をしながら私欲のために世界を操り、中国は持ち前の狡賢さでアジア諸国を丸め込む。国民を再教育するために"誠実"な報道をする"一流紙"朝日新聞と、公然と詐欺を働き国家を貶める陋劣な役人ども-日本の行く末はどうなってしまうのか。週刊新潮を巻末から開かせる超辛口コラム文庫化第二弾。世界の見方が変ります。

感想・レビュー・書評

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  • 長らく積読でしたが、スーチー女史の来日で思い出してさらっと。
    痛快かつ爽快で、なんとも小気味の良い一冊でした。

    元は週刊新潮で連載されているコラムを集めたもので、
    こちらには2005-2006年のものが入っています、ちょい古めですね。

    文中ではよく、朝日新聞がやり玉に挙がっていますが、、
    ジャーナリストの方から見ても、彼らの在り様は「変」なのかなと。

    といっても、アサヒに限らず、変に思ったことには徹底的にかみつきます。
    言い様は辛口ですが、内容は非常にわかりやすく筋が通っています。

    言いたいことをわかりやすく伝える、見習わないとなぁ。。

    ちなみに、本のタイトルにも入っているスーチー女史、
    個人的にはどこか違和感を感じる「貌」だったりします。

    自分でも不思議なんですけどね、うーん、謎です。
    でも確かに、二十年も生かし続けたと言われると、そういえばとも感じます。

  • 渡部昇一は40年にも渡って朝日新聞と戦い続けたという。渡部の寄稿を改竄(かいざん)し、あたかも作家の大西巨人と対談したかのように見せかけ、あろうことか「劣悪遺伝の子生むな 渡部氏、名指しで随筆 まるでヒトラー礼賛 大西氏激怒」との見出しを打った。今時のポリコレ左翼と全く同じ手口である。インターネットがなかった時代を思えば、竹山道雄は社会的に葬られたといっても過言ではあるまい。
    https://sessendo.blogspot.com/2018/10/blog-post_18.html

  • もっとアジアの歴史を知らねばならないと思い知った。

  • 自分の書いている文章も全部信じるなよ、とも言っているような気がする。色々と知らなかったことが書かれていた。興味ある分野はもう少し掘り下げたい。

  • 朝日新聞がとんでもない新聞だとしつこいほど繰り返される主張には同感だ。善人であるスーチーさんを不当に軟禁し続けているミャンマーの軍事政権は悪者であるという報道を見ていて、なぜ悪者の軍事独裁政権が何年にもわたってスーチーさんを抹殺せずにいるのか不思議にも感じていたので、著者の説明にはなるほどそういう見方もあるのかと得心した。軍事独裁国家である中国や北朝鮮ならとうの昔にスーチーさんは抹殺されているはずだし。しかし、全般的に余りにも偏った主張だと感じる。これでは正論を含んでいても多くの読者には受け入れられない

  • 高山正之氏のコラム集。
    タイトルの「スーチー女史は善人か」は、やや挑発的な印象をもたれる方もいらっしゃると思うが、スーチー女史を揶揄した内容ではない。
    高山氏の肩をもつわけではないが、内容的には一方的な価値観に対する批判を込めた比喩である。

    例えばアウンサンスーチーの条では、ミャンマーの国情から解説。
    ビルマ人の国であったビルマ(現ミャンマー)は、19世紀にイギリスに征服される。イギリスは大量のインド人と華僑を入れて商売をさせる。さらに周辺の山岳民族をキリスト教に改宗させて警察と軍隊を構成。
    単一民族国家だったビルマは多民族国家に改造させられたという。そして主権者であったビルマ人は農奴に転落させられた。。。

    太平洋戦争後にビルマ人は主権を回復するが、旧支配層だった山岳民族やビルマ人不平分子などが糾合してアウンサンスーチーのもとで政権奪取を狙っているというのが現状らしい。彼らの後ろにはイギリスが旧宗主国として利権を貪ろうと働きかけているという。

    この内容について、私がハッと気付かされたのが、次の一文。
    「ミャンマーが朝日の書くような暗黒国家なら、スーチーなど二十年ものさばらせはしない」

    このように、普段我々がニュースで知る内容とは大きく違う裏側のストーリーを解説してくれる。
    ほかにも、ペルーのフジモリ大統領の功績(日本のニュースでは悪評が目立つ)や、外国人記者の悪意に満ちた日本報道の現実についても解説。

    ニュースを多面的に見つめたい方にはオススメの一冊です。

  • 66

  • 国際的事件、政治情勢、国際情勢から、日本を取り巻く世界各国の建前ではない思惑、大国のエゴ、日本の官僚、大手新聞の困った生態などをさらけ出す。

    そこに書いてあることは、普段の新聞やテレビニュースでは、一生知れないような、それでいて厳然たる事実としか思えない内容である。

    いかにニュースや新聞を鵜呑みにすべきではないか、身にしみる。

  • 偏り具合がすごい。中国は大嫌い、白人もダメ、ひたすら愛国的言動が繰り返し繰り返し。いやーツライ、またそれ~?結局結論それ~?と思ってしまう。
    彼の言ってることも一つの事実、また嘘ばかり言うとこき下ろされてる朝日新聞が述べるのも一つの事実。情報として伝わる時点で伝える側の意思がはいるだけ。
    そう考えると真実を見抜くのはなんとも難しい時代だなぁと。

    ちなみに表題の「スーチー女史は善人か」ミャンマー好きなので、これが読みたくて買ったわけだが、なんとも残念。これ、思い込みで書いてない?
    引用されてる元駐ミャンマー大使の人って、あっちでチヤホヤされて軍政大好きな人だった気が、、、その人の意見が入ってる時点でダメでしょ。

  • 右翼左翼のこと、戦後の諸外国との関係のこと、知らないことがたくさん書いてあり、強烈だった。言葉が厳しくて少しびっくりしたが、コラムをまとめたものなのでサクサク読める。

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著者プロフィール

ジャーナリスト1942年東京生まれ。1965年、東京都立大学卒業後、産経新聞社入社。社会部次長を経て、1985年から1987年までテヘラン支局長を務め、1980年代のイラン革命やイラン・イラク戦争を現地で取材。また、アジアハイウェー踏査隊長としてアジア諸国を巡る。1992年から1996年までロサンゼルス支局長。1998年より3年間、産経新聞夕刊にて時事コラム「髙山正之の異見自在」を執筆。2001年から2007年3月まで帝京大学教授を務める。『週刊新潮』「変見自在」など名コラムニストとして知られる。著書に、『アジアの解放、本当は日本軍のお陰だった!』(ワック)、『変見自在』シリーズ(新潮社)※最新刊は『変見自在コロナが教えてくれた大悪党』、『アメリカと中国は偉そうに嘘をつく』『中国と韓国は息を吐くように嘘をつく』(徳間書店)など多数。馬渕氏との共著には『日本人が知らない洗脳支配の正体 日本を見習えば世界は生き残れる』(ビジネス社)がある。

「2021年 『世界を破壊するものたちの正体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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