黄金を抱いて翔べ (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101347110

感想・レビュー・書評

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  • 終始引き込まれる事がなかった。

  • 大阪の住田銀行を襲撃し地下に保管してある金塊約10億円を強奪する話。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file5/naiyou6704.html

  • 金塊強奪!
    敢えて現金でなく金塊に魅入られた男たちの物語です。
    どの登場人物も魅力的ですが、特に幸田とモモがいいですね。
    ページ数が少なくなるまでなかなか話しが進まず、どうやって終わるのだろうと思いましたが、きっちり伏線も回収されています。
    「天気は快晴。師走の大阪を、世紀の大泥棒が駆ける日だった。」
    この件が最高です。

  • もっと爽快な男たちの、金塊強奪が読めると思っていたのに期待ハズレだった。
     
    一体いつ実行に移るのか、とにかく待った。
    緻密な計画なんだろうけど、後半は分刻みのシュケジュール。
    いろいろ考えながら読むのに疲れた・・・

  • 約20年ぶりに再読。読後の感想を一まとめにすると、幼少期に抱いた父不在と言う欠落を抱えたまま生きている、精神と肉体が離反したままの、現実に自分の存在を感じられなかった幸田と言う男の救済の物語、と言う印象が強い。犯罪者の背景、同性愛的な要素も絡み合うが、物語の主軸はここにあるのではないか、と言う気がしている。それでも髙村薫を読み解く力が不足している様で(笑)全部は頭に入りきってない。それは髙村薫と言う作家の手法をきちんと理解していないことになるのでは、と自分では思っている。人間の行動(主に金塊強奪と言う一つの目標に向かって人間と言うコマが動く様)は至極緻密に書かれるので、行動を映し取っている様に思える。反して、人間の感情が生む行動に関しては、私個人的にはあくまでも「心情比喩」として書かれているものと理解して読んでいた。「やった」と書かれてない限りはどんなにいかがわしく書かれていようと、それはその行動を行っている人間の内面の情景描写だと思って読んでいたが、この部分も深読み出来るとなると、やはり20年くらいを経て読んだ今も、読むのに気力を搾り取られる作家さんだなぁ、と言う印象は変わらずだ(笑)。とりあえずハードカバーを読み始めるとしよう。

  • 2014.1.8
    テンポ良く読み進めた。
    でも、どの人も悲しすぎる。辛い過去を背負ってる。明るい未来はあるのだろうか?

  • 映画きっかけで、手に取りました。

    なので、登場人物は全て映画の配役に引っ張られましたが、それでも違和感なく読めたので良かったです。

    ただ、幸田さんは北川と同級生なのは無理があったかなぁ…

    でも、楽しく読めました!

  • どんよりとした独特の雰囲気で淡々と進んで進んでいきます。終盤の盛り上がりはあったけど、中盤まではちと退屈。
    面白くはあったけど読後感が微妙。。。

  • 細かく描写されているが、情景が頭に描けない。細かすぎてかえってごちゃごちゃしている感じで、テンポ良く読み進むことができなかった。
    この作風に慣れないと、この作者の作品は読めないかもしれない。

  • ネットオフで買って読み。
    高村薫作品を読むのは初めて。

    ・大阪の地理を知ってる人ならもっと楽しめる
    ・途中から幸田さんのアッー!が気になって仕方なかった
    ・幸田さんの教会と神父と火事のエピソード、金塊強奪の計画・実行、左翼ゲリラ(青銅社)、公安、北朝鮮の工作員、KCIA、吹田連合などなど、いろんな話・立場が複雑に絡み合っているので、一気読みしないとなかなか辛い…。
    ・映画版はどうやってコンパクトにまとめたのだろう
    ・表紙に映画版のキャストの顔写真が載っていたので、脳内でもそのキャストで再生された

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著者プロフィール

●高村薫……1953年、大阪に生まれ。国際基督教大学を卒業。商社勤務をへて、1990年『黄金を抱いて翔べ』で第3回日本推理サスペンス大賞を受賞。93年『リヴィエラを撃て』(新潮文庫)で日本推理作家協会賞、『マークスの山』(講談社文庫)で直木賞を受賞。著書に『レディ・ジョーカー』『神の火』『照柿』(以上、新潮文庫)などがある。

「2014年 『日本人の度量 3・11で「生まれ直す」ための覚悟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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