- Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101347110
感想・レビュー・書評
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高村薫といえば日本のサスペンス会の至宝であるが、どうしても日本文学に特有の陰が顔を出す。本作品は、銀行地下3階の金庫の奥底に眠る金塊を奪取する大泥棒の小説であり、愉快痛快に書こうと思えば書けるテーマである。しかし、これがドライに仕上がらないのだ。完全に読者個人の好みの問題ではあるが、人間の心の襞を表現してなおかつドライで読み応えのあるサスペンスを提供まてはいってない。ヒギンズなどとは、なにか決定的に違うのである。もう少しなんだが…,。
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読むのが苦しかった…。文体が合わないのか私には難解なのか。。。普段の倍くらい時間かかった。。。
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高村さんは、なんか肌に合わない。
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作品のレベルすごいなあ、というのは分かったのだけど、残念ながら、好きではなかった。
多分、こういうオトコの裏社会ものが苦手だからだと思う。感情も行動も、紙の上でだけ進んでいって、置いてけぼりにされてしまった。 -
ほぼ、1カ月かかった。もともとこの人の時間かかるけど。
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金塊強奪シーン、彼らの緊張と興奮にシンクロしながら読みました!
圧巻!!
主要登場人物にごひいきができなかった稀な作品。
みんな好き~~~! -
DVDを見て確かめたくなって読んでみた。高村さん作品は重厚な雰囲気とか緻密さとかは好きだけれど、人物の背景とか、人の部分はもっと書いて欲しいとか知りたいとか思うかなぁ。想像を掻き立てるのが作者の意図なのかな。
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20130821読了
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最後に向かってのドライブ感はあるけど、途中はよくわからないエピソードが重なって中だるみしたのか、読みづらかったけど、おもしろい。ただところどころに出てくるホモ描写はぼかして欲しかったような…