神の火〈上〉 (新潮文庫)

著者 : 高村薫
  • 新潮社 (1995年3月29日発売)
3.60
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  • レビュー :104
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101347127

作品紹介・あらすじ

原発技術者だったかつて、極秘情報をソヴィエトに流していた島田。謀略の日々に訣別し、全てを捨て平穏な日々を選んだ彼は、己れをスパイに仕立てた男と再会した時から、幼馴染みの日野と共に、謎に包まれた原発襲撃プランを巡る、苛烈な諜報戦に巻き込まれることになった…。国際政治の激流に翻弄される男達の熱いドラマ。全面改稿、加筆400枚による文庫化。

神の火〈上〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 東北の大災害で、大問題になった原発。

    かなり前に読んだが、原発のセキュリティーを
    危機管理の視点から?問題視しての小説。

    「黄金を抱いて・・・」と同じく、侵入不可能の原子炉の
    炉心部分に潜入を企てる青年の物語…。

  • 高村薫さんの本はディテールが細かい。時にそれが苦痛になって読み飛ばしてしまうときが多い。
    しかし、この人の書く大きな流れが好きでお気に入りの作家の一人だ。

    この本はなぜか手を出していなかったのだが、
    多くの人が書いているように 福島第一原発の事故がおこって 読まなきゃと思った。

    『純粋な理論と人間の良心を信じた原発の存在が、現実世界の悪意と暴力の前でどれほど矛盾に満ちているかを、見つめるべきだ』
    この本の本質を一行で描くとすればこの文章になるだろう。

    911テロ・第一原発事故をみれば、人間が“神の火”を完全に制御できるわけなど無いのだ。仮に津波から完璧に防御できたとしても911のようなテロも前にはなすすべもない。

    そうした人間のおごりを今回の地震で万人がかんじたことであろうが、
    広瀬隆「東京に原発を! 」ほど理屈っぽくなく
    エンターテイメントの枠組みの中で、それを理解させてくれる小説だ。

    それにしても、一流の作家の取材力には舌を巻く。

  • 島田は原発の技術者として働きながら、諸国を相手にスパイ活動を行っていた。
    突然の父の死。葬儀で再会した男たちをきっかけに、彼の日常は再び謀略にまきこまれていく。

    圧倒的なリアリティと全編に染みとおる緊張感。
    「どうでもいいことにこだわってしまう」と作者が公言するとおり、大阪の町の様子や断崖絶壁、はては原発にいたるまで、細密な描写に嘆息してしまいます。
    主人公の謎めいたところや変に人間臭いところも、殺し屋や工作員による殺伐とした雰囲気に一興を添えています。

    福島の原発事故について、思いを巡らせずにはいられません。天災にせよ人災にせよ、原発はエネルギーの強大さも政治的な意味も含めて、本当に恐ろしいものだと思いました。

  • 何か、苦しみと哀しみが全体から伝わってくる話。
    良の日野に対する献身的な思いがこの話の救いのように感じる。

    p385引用≫
    理想いうのは、中身のしっかり詰まった心身に育つもんやろ。大穴開いてる俺の人生には、ちょっとな…。

  • お借りした本で、下巻がなく(笑)
    これからが、色々と解ってくるんだろうと・・・
    下巻を読んでみたい・・・

  • 面白くない

  • 30年前に書かれた小説ですが、舞台の設定に古さを感じない不思議な小説でした。

  • これ映画と全然話ちがぁうと思ったら、映画になったのは東野圭吾の天空の蜂でした。失礼しました。本の感想は下巻のほうに書く。

  • 高塚良なる外人青年、原発技師だった元スパイ島田浩二、その先生の江口彰彦、旧友日野草介を中心に物語は展開する。
    若い高塚良にほぼ一目惚れして何でも買ってあげたいって思う島田、離婚された元奥さんに同じことしてたのに学習しねえ。
    原発とか今じゃタブーだろうから、よく書けたな、と時代を思います。

  • 難しすぎる。何が言いたいのかさっぱりわからない。
    専門用語が多すぎて、情景が思い浮かばない。
    やっとの思いで読了。
    あー、疲れた。

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