リヴィエラを撃て〈下〉 新潮文庫

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  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101347158

感想・レビュー・書評

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  • 骨太な人物たちに引き込まれ、それぞれのを宿願が遂げられることを祈った。
    自分の後を託せる者を見つけることが、彼らが最後に抱いた最大の願いだったのだろう。

    託したい、託されたい、その重要な思いはどこで生まれるのか。
    深い信頼と、直感、その瞬間、この人しかいないとなる。
    伝える言葉は、
    これをやってくれ、
    ではなく、
    「お前の思う通りにやってほしい」。

    人生は複雑、普通の幸せ、体に染み込む言葉じゃ伝わらない何か、本当の自己犠牲
    こんなことを考えた。

    時代が違うなんて思わない。
    「次を託された者」の姿が心に刻まれた。

  • つ、疲れた…
    これは傑作だー

    日本・アイルランド・イギリスで展開される諜報戦のスケールのでかさはあくまで設定であり、真の魅力は登場人物たちの鬼気迫る濃厚な心理描写にあると思います。

    展開は結構複雑で、上巻の半分くらいまではなかなか全体像がつかめず読みづらいです。でもあきらめないで!それ以降は目眩く展開に一気読み必至です。
    下巻のピアノシーンは圧巻です!

    ラストのある人物の独白は若干拍子抜けでしたが、この作品の良さを削ぐものではありませんでした。

    ミステリー・サスペンスとして一級品であり、文学性も高く素晴らしい作品でした。

  • 二回目読んでてもハラハラドキドキ。これ読んでから千鳥ヶ淵のイギリス大使館を見に行った事あるのは私だけではないはず。とにかく素晴らしいの一言。

  • スゴイ‼この人ほんとスゴイ‼
    なかなかどっぷり感から抜け出せなかった…なんかせつなくて。

  • 何十回読んだか知れない。
    ぼろぼろになった文庫を、これからも何十回も読むのだと思う。

  • 元IRAテロリストのジャック・モーガンは東京で斃れる際、誰と会い何を見たのだろう。伝書鳩ことケリー・マッカン、ギリアム、キム・バーキン、手島、皆があれほど惹きつけられ、全力疾走の後、みなが消えた闇は何だったのだろう。そして、ジャックの遺児はどんな人生を歩むのだろう。終章で、手島をして、この静けさは平和ではなく苦しみの沈黙だと語らしめ、たちまち辺りを覆い隠すような春の雨が降る大地。アイルランドの歴史を学ばないと、この小説の本当のところは理解できないかもしれませんね。
    それにしても、映画化されないのでしょうか。大ヒット間違いなしですよ!

  • 文庫の改訂に慣れないけど、やはり髙村作品でいちばん、かなしい話だとおもう。

  • 何度も読み返し、その度に泣いてしまう。
    今回は北アイルランド及びロンドンの地図を見ながら読んでみた。とても面白かった。

  • 男の友情かあ。最後ちょっと切なかったなあ。

  • 合田刑事ものほどスレスレの人は出てきませんが、構成といい国際諜報の舞台設定といい北村先生の中で一番好きな作品。

    リビエラが、ああいう人物だということがかえって、諜報戦の得体の知れなさを感じさせてよい。

    荒涼感と希望が両立するラストも大好きです。

著者プロフィール

高村 薫(たかむら かおる)
1953年大阪市東住吉区生まれ、現在大阪府吹田市在住。国際基督教大学教養学部人文学科(フランス文学専攻)卒業。外資系商社の勤務を経て、作家活動に入る。
1990年『黄金を抱いて翔べ』で日本推理サスペンス大賞、1993年『マークスの山』で直木三十五賞、1998年『レディ・ジョーカー』で毎日出版文化賞、2016年刊行の『土の記』では大佛次郎賞、野間文芸賞、毎日芸術賞をそれぞれ受賞し、新たな代表作となった。
『レディ・ジョーカー』を境として、重厚な社会派ミステリーから純文学に転向。織田作之助賞選考委員を務める。

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