レディ・ジョーカー 上 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2216
レビュー : 177
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101347165

感想・レビュー・書評

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  • 面白い。
    設定、ストーリー、素晴らしい。
    個々の人物像が小説を盛り上げる。
    プロローグの旧文体書が名文。
    お金に執着しない犯人達が良い。人生、お金は必要だが、もっと大事なもの、プライドといったものの方が大事だと言っているよう。
    犯人、被害者、警察、新聞記者とそれぞれの視点で物語が進む、斬新な設定が良い。

  • その時代を知ってる方なら、
    間違いなく当時のグリコ森永事件の
    報道を思い出すでしょう。
    「真実は小説より奇なり」とは、よく
    言ったものですが、
    この小説が、そう言わせないのは、
    合田雄一郎をはじめとする登場人物の輝きであり暗さであり。誰も善人でもなければ悪人とも言い切れない。
    それが、リアルに読み手に熱を与えます。
    上中下まとめて購入してからの読み始めを
    おすすめします。

  • 空虚な日常、目を凝らせど見えぬ未来。五人の男は競馬場へと吹き寄せられた。未曾有の犯罪の前奏曲が響くー。その夜、合田警部補は日之出ビール社長・城山の誘拐を知る。彼の一報により、警視庁という名の冷たい機械が動き始めた。事件に昏い興奮を覚えた新聞記者たち。巨大企業は闇に浸食されているのだ。

  • 上巻のみ登録
    グリコ・森永事件を題材に、差別問題や経済、社会の闇などを描いた長篇推理小説。
    城山社長や倉田副社長の言わんとしている事の半分も理解できなかったように思う。
    一生懸命に読んだが難しくてとても疲れた。これだけの疲労感を覚える作品は他にない。
    申し訳ないが正直、会社の話も新聞記者の取材もどうだっていいと思ってしまった。
    犯人グループと、合田と、加納。私が読みたいのはそこだけなんだよ!とヤキモキして
    それでも誰かが亡くなれば茫然とし、必死に物語に食らい付き、何とか読み終えました。
    まず「面白かった」と頭に浮かんだ。こんなに苦労したのに一から読み返したいとすら思う。
    「難しかった~、疲れた~」と言いつつもニコニコ。読了後に帳消しになっちゃいます。

  • 日の出ビールと犯人たちの関係、合田と半田。被差別部落。濃厚。

  • 社会派小説、テーマは企業テロ。
    じっくりと腰を据えて読みたい一冊。
    ストーリーに出てくる住所近辺を実際歩いてみると、著者の観察力や緻密な構想力に感心します。

  • 高村薫さんならではの重厚な滑り出し。
    グリコ・森永事件が元になってるお話。
    続いて中巻を読み始めます。

    合田雄一郎と加納祐介が出てくるんだけど、私は彼らを何で読んだんだろう?
    『マークスの山』かな??

  • 戦時中から続いている日之出ビール。
    そこに手紙が届く。
    元従業員からの意見書。元同僚の解雇理由に異議を唱えるそれは同和問題を孕んでおり、日之出内部で握りつぶされた。
    時は移り現代、テープが届いた。その昔日之出ビールに届いた手紙を読み上げたものだった。
    どこから漏れたのか、何のために送られてきたのか。
    そこから物語が見え始める。

    高村小説に必須(?)の白スニーカー合田刑事が登場します。
    無駄にキれる頭であれこれと職業にそぐわない(失礼)哲学的な思索など悶々とやらかします。

    ちょいちょいと魅力的なキャラが出てきて気になります。
    ヨウちゃん、物井さんの関係が他人であるのに放っておけないという生暖かさを孕んでいてよいです。
    事件がガンガンに起こって展開がスピーディ。

  • 背景描写が長すぎて読むのが辛くて途中で断念...

  • さすがです。

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著者プロフィール

高村 薫(たかむら かおる)
1953年大阪市東住吉区生まれ、現在大阪府吹田市在住。国際基督教大学教養学部人文学科(フランス文学専攻)卒業。外資系商社の勤務を経て、作家活動に入る。
1990年『黄金を抱いて翔べ』で日本推理サスペンス大賞、1993年『マークスの山』で直木三十五賞、1998年『レディ・ジョーカー』で毎日出版文化賞、2016年刊行の『土の記』では大佛次郎賞、野間文芸賞、毎日芸術賞をそれぞれ受賞し、新たな代表作となった。
『レディ・ジョーカー』を境として、重厚な社会派ミステリーから純文学に転向。織田作之助賞選考委員を務める。

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