レディ・ジョーカー 上 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2223
レビュー : 178
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101347165

感想・レビュー・書評

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  • とある事情で最新刊を読みたいと思ったので。

    三作目にして、多少面白くなってきた。
    作風に慣れてきたのもあると思うが、
    感情移入する対象があったせいだろう。

    といってもコージーミステリーの主人公の境遇に
    一喜一憂するのとは異なる。
    大企業の役員たちや、
    刑事や新聞記者といった大きな傘の下にいる面々ではなく、
    競馬場に吹き寄せられたレディー・ジョーカーたちに
    肩入れしたくなるのは、
    判官びいきの日本人の習いと言うべきなのか。
    いや、作者にうまく導かれているだけなのか。

    (中巻へ)

  • 説明 (Amazonより)
    内容紹介
    空虚な日常、目を凝らせど見えぬ未来。五人の男は競馬場へと吹き寄せられた。未曾有の犯罪の前奏曲が響く――。その夜、合田警部補は日之出ビール社長・城山の誘拐を知る。彼の一報により、警視庁という名の冷たい機械が動き始めた。事件に昏い興奮を覚えた新聞記者たち。巨大企業は闇に浸食されているのだ。ジャンルを超え屹立する、唯一無二の長篇小説。毎日出版文化賞受賞作。


    WOWOWのドラマ化を観て 内容がとても良かったので原作を読んでみようと思いました。
    冒頭の手紙の部分はとても読みづらく 頭に入ってこなくてこの時点ですでに諦めかけましたが その後の内容は登場人物の多さに頭を抱えますが 人間関係が入り組んでいてとても読み応えがあると思いました。
    ドラマを観ていたので その時の俳優さんが頭に浮かんでいました。

  • 2019/08/10

  • 競馬場で知り合った人達、大学院生の息子を亡くした歯科医、全国トップのビールメーカーの社長の話が徐々に絡んでいく。

    個々の話が詳しくて、なかなかそれぞれの繋がりが分からなくて読み進めるのが辛かった。
    でも話が気になるので次もすぐに読みたいと思います。

  • 感想は下巻で

  • カラカラと回る日常に、重く大きな歯車を組み立て始めた男たち。
    その車輪が回り出し、多くの人生をひっかけていく。

  • 面白い。
    設定、ストーリー、素晴らしい。
    個々の人物像が小説を盛り上げる。
    プロローグの旧文体書が名文。
    お金に執着しない犯人達が良い。人生、お金は必要だが、もっと大事なもの、プライドといったものの方が大事だと言っているよう。
    犯人、被害者、警察、新聞記者とそれぞれの視点で物語が進む、斬新な設定が良い。

  • その時代を知ってる方なら、
    間違いなく当時のグリコ森永事件の
    報道を思い出すでしょう。
    「真実は小説より奇なり」とは、よく
    言ったものですが、
    この小説が、そう言わせないのは、
    合田雄一郎をはじめとする登場人物の輝きであり暗さであり。誰も善人でもなければ悪人とも言い切れない。
    それが、リアルに読み手に熱を与えます。
    上中下まとめて購入してからの読み始めを
    おすすめします。

  • 空虚な日常、目を凝らせど見えぬ未来。五人の男は競馬場へと吹き寄せられた。未曾有の犯罪の前奏曲が響くー。その夜、合田警部補は日之出ビール社長・城山の誘拐を知る。彼の一報により、警視庁という名の冷たい機械が動き始めた。事件に昏い興奮を覚えた新聞記者たち。巨大企業は闇に浸食されているのだ。

  • 日の出ビールと犯人たちの関係、合田と半田。被差別部落。濃厚。

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著者プロフィール

高村 薫(たかむら かおる)
1953年大阪市東住吉区生まれ、現在大阪府吹田市在住。国際基督教大学教養学部人文学科(フランス文学専攻)卒業。外資系商社の勤務を経て、作家活動に入る。
1990年『黄金を抱いて翔べ』で日本推理サスペンス大賞、1993年『マークスの山』で直木三十五賞、1998年『レディ・ジョーカー』で毎日出版文化賞、2016年刊行の『土の記』では大佛次郎賞、野間文芸賞、毎日芸術賞をそれぞれ受賞し、新たな代表作となった。
『レディ・ジョーカー』を境として、重厚な社会派ミステリーから純文学に転向。織田作之助賞選考委員を務める。

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