レディ・ジョーカー 下 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.91
  • (171)
  • (203)
  • (138)
  • (37)
  • (3)
本棚登録 : 1722
レビュー : 161
  • Amazon.co.jp ・本 (449ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101347189

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 単行本含めて3回目くらい。面白いです。以前読んだ時は事件を追うのが精いっぱいだったかもしれないけど、文庫はかなり書き直されているようだし(どことはわからないのだけど)、半田や合田の心情がより深くわかる。確か映画化されていたと思うけど、根来や半田は誰がやったんだろう。

  • 人間の悪意にまみれた濁流は、人々を狂わせていく。都会にその膿はたまり、何が正義か分からない世の中は、闇の色を濃くする。贖罪は死をもって雪がれるのみで、残された人は、その罪を背負い生きていく。
    何が勝ちで、何が負けかわからないまま、いや全員が負けたまま、何も生み出さず、人間の恐ろしさが世界を支配するなか、それぞれの真実を求めてもがく登場人物達が行き着く先は、救いなのか。一方的に始まり、一方的に終わったジョーカーゲームは、様々な世の闇を暴きながら、その存在を悠久の歴史の中に潜めていく。

  • 長かった。登場人物が非常に多かった。
    しかし人物は密かに、あるいは本人たちが関知しないところで
    絡み合っていている、きっかけはレディ・ジョーカーで
    その波紋が広げる影響。
    Butterfly Effect 。

  •  読んで良かった。終章が良かった。「レディ、トマトだぞ!」ここが!
     ここが!ここが!良かった。不思議な黄昏感が相まって、あぁ、終わるのか、
     というか、なんというか、変な涙が出てしまった。
     齋藤和義さんの「やさしくなりたい」が、たまたま終章入って5頁位してから
     流れ出して、とても良くって、この歌、万能ですね。

  • 終章がばっさり改稿されていてびっくりしました。
    ラストシーンは文庫版の方が鬼気迫るものがあり、私は好きです。

  • オチが気になり、貪るように読みました。
    企業、警察、新聞社のせめぎあい、闇の部分というんでしょうか、引き込まれました。
    半田と合田、お互い引きつける何か。
    そして成長したヨウちゃん。
    根来の失踪により、久保が変わっていく様子と、最後の終わり方。
    主人公がたくさんいるようなストーリー運びも良かった。
    でも気になるのが城山は誰に撃たれてしまったのか…
    とにかく大作でした。

  • 高村薫の理路整然としたプロットはすごいなあ。よくもまあこんな沢山のテーマを違和感なく詰め込めるなあ。
    ハードカバーとはちらほら違うところがあって、読み比べるのも良し。私はこっちのほうが好きかもしれない。特に、最後の合田刑事。
    ところで、この小説でちゃんと書かれていない大きなジョーカーがもう一つあるよね。それは、社会の中で女性であると言うこと。女は大概の場合、バカを演じる方が都合がよい。
    そしてタイトルを見ると…なんとも皮肉。

  • レビューは上巻。

  • 期待したほど面白いとは思わなかった。

    ストーリーは巧みなんだけど、ひとつひとつが、長かった。

  • 結局、いろんなモノを追い過ぎなんじゃないの?
    証券疑獄への発展と新聞記者の失踪までは、まぁわかるけど、城山や合田の心理描写はちょっと唐突でやり過ぎのような気がするんだけど・・・
    そらに、ラスト近くの合田と加納のあたりは、なぜこのエピソードが必要なのか理解できなかったな。

全161件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

高村 薫(たかむら かおる)
1953年大阪市東住吉区生まれ、現在大阪府吹田市在住。国際基督教大学教養学部人文学科(フランス文学専攻)卒業。外資系商社の勤務を経て、作家活動に入る。
1990年『黄金を抱いて翔べ』で日本推理サスペンス大賞、1993年『マークスの山』で直木三十五賞、1998年『レディ・ジョーカー』で毎日出版文化賞、2016年刊行の『土の記』では大佛次郎賞、野間文芸賞、毎日芸術賞をそれぞれ受賞し、新たな代表作となった。
『レディ・ジョーカー』を境として、重厚な社会派ミステリーから純文学に転向。織田作之助賞選考委員を務める。

高村薫の作品

ツイートする