- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101347202
感想・レビュー・書評
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ちょっと不完全燃焼感が残る。
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全ての伏線が回収されたと思えず、もやもやが残らないといえば嘘ですが、最終章の怒濤の展開は圧巻です。
少々固い文体(私は好きです)も、ここまで読み進める価値があります。
やはり推理小説ではありません。
登場人物も多過ぎると思います。
それでも楽しく読めました。
合田警部補は他の本にも登場する様ですので、また読みたいと思います。 -
あああ
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もっとマークス視点で読みたかった。
テーマや隠された秘密など、特に遺書が見つかるシーンなんかのハラハラ感は面白かったのですが、だからこそ終盤のマークス、あるいは裕之の心情がどんなものだったかを見たいと思いました。 -
再々読了、やはり傑作。
解説で「ドストエフスキーというよりバルザックあるいは藤村」なるほど。
ラスト「天空に浮かぶ富士山一つの姿を、今、見ていた」
作者はおそらくこの一文を目指して書き紡いだのでしょう。 -
山とは何だ…。というのを私も考えさせられた。
何者にも曝け出されることのない暗い山はこの世の中に頑然と存在する地下茎のなんたるかみたいなものを感じたが、明るい山もあってそれが同時に存在するのが人なんだろうと思ったりもしました。
恐怖や麻痺と共にある至福感。
なんでこんなやるせない気分になるんだろうか。
唯一の救いとすれば、「可笑しいな。なんでこんなふうなんだろう」という元義兄弟の間柄だけど、登山靴を磨く加納に声をかけることで、最後なのではなくまた始めればいいのだという少しだけ前向きな感情を垣間みれた気がしました。 -
マークスの山 下巻に突入。
謎は深まるばかりです(^^;; -
続きが気になって読むのを途中でやめられず、結局一晩で読了してしまった。
息もつかせない展開を祈るような気持ちで読んだ。どう転んでも後味の悪いオチかと思っていたがそれなりに綺麗な締め方で満足した。
精神異常の犯罪者や学生運動や山など自分にとって取っ付きやすい事柄で組み立てられていたので、初めての刑事ものを挫折することなく、むしろ予想以上に楽しく読めた。
直木賞作品で映画にもなってるくらい有名なら、もっと早く読んでおくべきだったかもしれない。