ナイフ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.39
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  • (1996)
  • (185)
  • (28)
本棚登録 : 7190
レビュー : 741
  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101349138

作品紹介・あらすじ

「悪いんだけど、死んでくれない?」ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。僕たちの世界は、かくも脆いものなのか!ミキはワニがいるはずの池を、ぼんやりと眺めた。ダイスケは辛さのあまり、教室で吐いた。子供を守れない不甲斐なさに、父はナイフをぎゅっと握りしめた。失われた小さな幸福はきっと取り戻せる。その闘いは、決して甘くはないけれど。坪田譲治文学賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 「いじめ」をテーマにした短編小説集。

    個人的には「ワニとハブとひょうたん池で」の「ワニはいる。ひょうたん池に、棲んでいる。元気だ。元気にみんなから嫌われながら生きている。うん」というところに何だろう、無意識に今の自分と重なったのか、凄くグッときた。

    自分で言うのもあれだけど、過去にいじめられていた身としては、自分のプライドだとか、親、先生らとの距離感だとか、色々共感出来る箇所が多々あって、正直昔を思い出して泣きそうになった。

    僕はこの小説はどちらかと言うと、いじめにあっている本人より、その周りの大人達、親や先生らに是非読んでもらいたいと思った。

  • 今も昔も人間の本質は変わらない。ハブられる、なんて使わなくなったかもしれないが、今でもきっと目の前でそんな光景は至るところにある。
    みんな弱くて、みんな強い。

  • 桜沢エリカの表紙にひかれ手にとり、何の気なしにレジへ持っていった。「重松清」という人がどんな作品を書くのかなんてまったく知らずに。家に帰って折り返しの著者略歴を読んだ。

    ・・・あちゃー。。。

    「現代の家族を描くことを大きなテーマとし」とあったのだ。「学校」「いじめ」「家族」がキーワードになっている作品はどうも敬遠してしまう。あまりにも予定調和的なイメージがまとわりついていて、読む前から一歩引いてしまうのだ。

    あろうことか、この短編集はそれらのキーワードが三役揃組で登場。むむむ。と思いつつも読み進んでいくにしたがって、「予定調和的」だったのは私の思考回路のほうだったということに気づかされる。

    子供の世界は残酷である。これまた使い古された言い回しだけれど、残酷なのは彼らのやっている行為そのものではなくて、それが「日常」だということ。しかし、その「日常」を生き抜いているのも彼ら自身なわけで。そういった彼らの強さやしたたかさがとてもリアルに描かれている。

    おすすめの一篇は「エビスくん」かなぁ。一人称で語られる関西弁がいい。

  • 10年前に読了。でも今でも十分通用する内容。
    いじめられるということ‥学校へ行けなくなるということ‥
    その当事者に寄せる重松さんの目線がやさしい。
    実際に子ども達と会話を積み重ねてきたんだろうな、
    と感じさせるリアル感。
    立場の弱者に向けられる作者の温かい姿勢に救われます。
    こんな作家がいてもいい。

    坪田譲治文学賞受賞。

    • SSSさん
      こんばんは。

      私は、沖縄本島です。

      今の宮古高校の監督が昔那覇にいたので^^

      野球の不確実性が、楽しいです。

      すっご...
      こんばんは。

      私は、沖縄本島です。

      今の宮古高校の監督が昔那覇にいたので^^

      野球の不確実性が、楽しいです。

      すっごい本たくさんありますね。

      2010/02/01
    • 79kaさん
      お気に入り&コメント、ありがとうございます!
      光栄です~

      「目線がやさしい」、というのが、本当にその通りだと思います。
      やるせない...
      お気に入り&コメント、ありがとうございます!
      光栄です~

      「目線がやさしい」、というのが、本当にその通りだと思います。
      やるせないテーマに息が苦しくなるのに、読み終わるとほぅっと溜め息をついてしまいます。
      大好きな作品です。

      これからもレビュー拝見させていただきますね♪
      本当にありがとうございました☆☆
      2010/02/20
  • 友達に借りて読んだのだけれど、すごく心にきました。
    自分の学校は田舎だからこういうことないけれどすごく共感できるところがたくさんあって嗚呼と思いました。
    何でかわからないけれど、えびすくんの途中で泣き出してしましました(´・ω・`)

  • 学校内でのいじめをテーマにしている。なぜ、いじめられている側は他人に助けを求めないとか、もどかしく、心苦しい。幸い、最後にいじめられっこは救われる展開。

    いじめがいかに人の心を壊すかがわかる。小学生からでも読んでもらいたい本。

  • いじめの回は入り込みすぎて自分がいじめられてれている気分になってしまった

  • 中学生の頃に読みましたが、テーマが少々重く、その分印象に残っています。

  • あまりに重くて、苦しい。
    でも読む手が止まらなかったです

  • 重松作品の最初の作品。

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著者プロフィール

重松 清(しげまつ きよし)。1963年、岡山県生まれの小説家。早稲田大学教育学部卒業。
出版社勤務を経て、フリーライターとして独立。ドラマ・映画のノベライズなどを手がけたのち、1991年『ビフォア・ラン』で小説家デビュー。
1999年『エイジ』で山本周五郎賞、2000年『ビタミンF』で直木賞、2002年『流星ワゴン』で「本の雑誌年間ベスト1」、2010年『十字架』で吉川英治文学賞、2014年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞をそれぞれ受賞。
山本周五郎賞、講談社ノンフィクション賞選考委員を務める。2017年、早稲田大学文化構想学部客員教授に就任。
『とんび』、『青い鳥』、『流星ワゴン』をはじめ、多くの代表作がドラマ化、映画化されている。

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