ナイフ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.40
  • (381)
  • (851)
  • (2010)
  • (188)
  • (28)
本棚登録 : 7437
レビュー : 754
  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101349138

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 10年前に読了。でも今でも十分通用する内容。
    いじめられるということ‥学校へ行けなくなるということ‥
    その当事者に寄せる重松さんの目線がやさしい。
    実際に子ども達と会話を積み重ねてきたんだろうな、
    と感じさせるリアル感。
    立場の弱者に向けられる作者の温かい姿勢に救われます。
    こんな作家がいてもいい。

    坪田譲治文学賞受賞。

    • SSSさん
      こんばんは。

      私は、沖縄本島です。

      今の宮古高校の監督が昔那覇にいたので^^

      野球の不確実性が、楽しいです。

      すっご...
      こんばんは。

      私は、沖縄本島です。

      今の宮古高校の監督が昔那覇にいたので^^

      野球の不確実性が、楽しいです。

      すっごい本たくさんありますね。

      2010/02/01
    • 79kaさん
      お気に入り&コメント、ありがとうございます!
      光栄です~

      「目線がやさしい」、というのが、本当にその通りだと思います。
      やるせない...
      お気に入り&コメント、ありがとうございます!
      光栄です~

      「目線がやさしい」、というのが、本当にその通りだと思います。
      やるせないテーマに息が苦しくなるのに、読み終わるとほぅっと溜め息をついてしまいます。
      大好きな作品です。

      これからもレビュー拝見させていただきますね♪
      本当にありがとうございました☆☆
      2010/02/20
  • 友達に借りて読んだのだけれど、すごく心にきました。
    自分の学校は田舎だからこういうことないけれどすごく共感できるところがたくさんあって嗚呼と思いました。
    何でかわからないけれど、えびすくんの途中で泣き出してしましました(´・ω・`)

  • いじめの描写がつらすぎて読んでてとても心が痛みます。やりすぎなのではないかと思えるぐらいです。しかしこれは必要なことだと思います。『エビスくん』は泣きながら読みました。読んだ後不思議な感覚を味わいました。すがすがしいだけじゃない、哀しいだけじゃない、心に残る作品です。

  • 痛かった。

  • 5編の物語をおさめたこの一冊。
    最初から読んでいって3作、どんどんと気持ちが重くなる。想像しただけで目を背けたくなるような学校での悲しくて切なくて、子どもだからこその残酷な凄惨ないじめ。これが一昔前の小説の単なる描写ではなく、きっと現代の現実にも、もしかしたらさらに”進化”してしまったいじめが存在するのではないだろうか。そう思いながら読むと、背筋が寒くなるような、そして気持ちが重くずっしりと沈んでいく。
    ただ、「いじめ」を中心に描いているが、それだけではないのが重松。それぞれの物語において「両親」と「子ども」の心情が浮かび上がってくる。特に父親像。自分の子は強い。そう思いたいのが父親のこころだと思うが、現実にはそうばかりはいかない。自分が思うより子は弱いのである。それを受け入れられない父親と、受け入れられず苦しむ子ども。しかし、その両者が少しだけ歩み寄ることができる、その余韻を示すことで、物語の読後感は光射すものとなる。救いようがある。
    前3作は同じパターンで描かれているが、4作目「エビスくん」は異なるベクトルから異なる目標にアプローチしている。それは「友達」。転校生にいじめられながらも、もともとの友達に見捨てられながらも、友情を探って葛藤する。しかしながら舞台設定が田舎なことも相まって、徹底的ないじめというよりはそこに達しきれないやさしさが垣間見えることも事実。その優しさは主人公の生き方からにじみ出るものかもしれないが、それが徐々に波及していくような感覚さえ感じられる。そしていじめっ子だった転校生が転校していくときも、最後はいいやつになって消える。すてきな物語ではないか。良い悪いがあっても、数十年後、笑って思い出して、心底懐かしむことができるような過去になっていれば、それはそれでいい。
    5作目「ビタースウィート・ホーム」はまた異なる。今度は父親と母親と学校の先生。父親と母親の間には仕事と人生を天秤にかけた過去への葛藤、母親と先生の間には(元)同業だからこそ感じる指導への葛藤。物事・人生の選択について、「本当にこれでよかったのか」という思いが、物語を通して投げかけられている。人生にたらればはない。何が正しいか間違っているか、その選択を迫られたときに、間違ってはいない。ただ正しい2つを両方ともとることはできない、ということへの後悔を軸にして、物語が深みを持つ。
    痛々しい中に光を見つける3作は、漆黒の暗闇だからこそ差し込む一筋の光がまばゆいばかりに輝き、たとえそれがか細いひかりでも見つけやすい。一方で4作目は暗かったり光ったりが明滅する中で、重松があとがきで言うように「相棒」の可能性を示唆する一作。5作目はどの家族にもある人生の中の選択、その選択の消化法と、現代で言うと誰もが”モンスターペアレント”になりえる、その出来事を通して子育てと選択してきた人生の肯定化を目指している。
    エビスくんは、わたしにとっても”いっとう好きな”物語である。

  • 最近いじめ問題がまた取り上げられはじめました。意図せず買ったのですが、いじめに関連する短編集でした。ただ、やっぱり重松作品、暗く陰湿な物語ではなく、弱いなかにもある隠れた強さが引きだだれる物語など読んでて心が温かくなる物語がイッパイです。いいおっさんが電車で号泣しそうになった(汗)

  • 初版は今から十年以上前。
    なのに、まるで未来予想図と言わんばかりの現在の状況は何だ。
    重松作品には、恐ろしいまでのリアリティがある。
    いじめを題材にした五つの短編。
    いじめを題材にしているけれど、その根にあるテーマは、家族。
    12年前、親になる以前の私なら、どう読んだかな。さらに12年前、登場人物達と同世代だった私なら、どう感じたかな。
    現在の私には、ひたすらに重く、目を背けたくなるような描写もあった。
    もし、これが自分の子供達に起こったら…。
    恐ろしくて、恐ろしくて、想像しただけで体調を崩しそうな、救いのないいじめ描写は流石です。
    ハッピーエンドなんて、いじめには存在しない。
    都合の良い結末など、期待するほうが間違ってるのかも知れません。

  • 予備校生のときに初めて読んだ重松清。
    表紙を見てなんとなく手に取ったが、その内容に衝撃を受けた。人生観が変わったといっても大袈裟ではないくらいに。
    救いの無いような絶望的な状況の中にも、最後はほんの少し光を見せてくれる。
    そんな重松さんの優しさに惹かれます。

  • 重松清さんを知ったきっかけでした。もどかしい弱者の気持ちがすごい分かってるって感じでした。

  • ちょっと過去の自分と重なって苦しくなった。「冗談、だけど半分本気」には衝撃を受けた。ちょっと言葉は間違ってるかもしれないけど、これをたまに思い出して心を軽くする。ある意味私のバイブルです。

著者プロフィール

重松 清(しげまつ きよし)。1963年、岡山県生まれの小説家。早稲田大学教育学部卒業。
出版社勤務を経て、フリーライターとして独立。ドラマ・映画のノベライズなどを手がけたのち、1991年『ビフォア・ラン』で小説家デビュー。
1999年『エイジ』で山本周五郎賞、2000年『ビタミンF』で直木賞、2002年『流星ワゴン』で「本の雑誌年間ベスト1」、2010年『十字架』で吉川英治文学賞、2014年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞をそれぞれ受賞。
山本周五郎賞、講談社ノンフィクション賞選考委員を務める。2017年、早稲田大学文化構想学部客員教授に就任。
『とんび』、『青い鳥』、『流星ワゴン』をはじめ、多くの代表作がドラマ化、映画化されている。

ナイフ (新潮文庫)のその他の作品

ナイフ 単行本 ナイフ 重松清
ナイフ(新潮文庫) Kindle版 ナイフ(新潮文庫) 重松清

重松清の作品

ツイートする