エイジ (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2004年6月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784101349169

感想・レビュー・書評

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  • 1999年第12回山本周五郎賞

    ニュータウンとして開発された街に連続通魔事件が発生する
    ついに犯人が捕まった翌朝
    登校しないクラスメート
    慌ただしい学校
    担任の不明瞭な行動
    通り魔はクラスメートだった

    その少年がなぜ犯行に及んだかという事よりも
    エイジという少年の言動を通して
    誰にもキレてしまう可能性がある、キレる時があるかもしれないという その世代の不安定さを
    その世代の問題点 イジメ、受験、部活、家庭環境などを含めてリアルに描いているのでは

    犯行を犯人を許せるかは、立場によるところかと
    再び教室へ戻ることになった罪を犯した少年を
    迎えたクラスメートの対応が重松さんの
    望む教室なのかと読みました

    すでに25年経った小説なので
    中学生達の会話等に古さはありますが
    少年犯罪が減る気配がない現状に
    再考されるべき課題なのかもしれません

    • おびのりさん
      ストーリーは、多少違うけれど
      重松さんの文章は 変化ないから
      わからなくなっちゃうよね
      ストーリーは、多少違うけれど
      重松さんの文章は 変化ないから
      わからなくなっちゃうよね
      2024/11/08
    • ゆーき本さん
      私これ意外と好きだった記憶
      …という記憶のみ笑
      私これ意外と好きだった記憶
      …という記憶のみ笑
      2024/11/08
    • 1Q84O1さん
      少年犯罪減る気配なし、増える一方ですね…
      ┐(´д`)┌ヤレヤレ
      少年犯罪減る気配なし、増える一方ですね…
      ┐(´д`)┌ヤレヤレ
      2024/11/09
  • 主人公が住む桜ヶ丘ニュータウンで通り魔事件が発生した。その犯人は主人公と同じクラスの男子だった。その日から僕が家族友達好きになった女子の思いに揺れながら成長していく物語

  • やっぱり重松清はめちゃくちゃいい。
    以前に読んだことあるはずで、
    でももう一回と思って読んだ。
    ほとんど忘れてたし。

    ツカちゃんとプチトマト&レタスのくだりがすき。

    重松清はどうしてこんなに心情描写がうまいんだろう。
    中学二年生の心の動きがとってもリアルに感じられる。
    ぜったいこの頃だったらこんな風に思ってるだろう、って思える。

    嫌な世の中になっちゃった、とか、この子達が大人になる頃はどんな世の中になるんだろう、とか書いてあったけど、当時からもう20年経っちゃってるんだよね。それもなんか信じられないけど、
    当時と今はそんなに変わっていない気もするし、大きく変わった気もするし。
    自分も歳とったなぁとは思うけど。

    キレる、は周りとの関係を断ち切りたい、というのも、納得というか、言い得て妙。
    重松清さんはすごい。
    そればっかり。

    エイジの、言葉にしにくいけれど、色々と思うことがあって、ちょっと想像力が豊かで生々しく想像してしまう場面も、きっとこういう生徒もいるんだろうなと思うし、精神優良児というのも、確かにと思って、やっぱり、いいなぁ、家族を肯定できるのも。
    私の息子もまっすぐ育ってほしいなぁ。
    やっぱ家庭の力と、友達の影響と、色々とあ?んだろうけれど。

    エイジのバスケみたいに、とことん好きになれることが一つでも見つかるといいなあ

  • 主人公は中学2年生の少年。
    大人でもなく子供でもない、でも大人でもあり子供でもある時期。
    今の若者の言葉使いや考え方など理解しがたいものがありますが、この作品には現代の少年の心理がとてもリアルに描かれています。
    この作品は本当にすごい!!と思いました。
    思春期の子供を持つ親におすすめの作品でした。

  • 1998年初版。著者の作品はよく読みます。いつも感想に書いてしまいますが、私と同年代の著者が思春期の少年少女の心の揺れや行動を巧みに描けるのかと感心してしまいます。この作品は評価の高いもので楽しみに読んでみたのですが、どうも私にはハマりません。長いなあと言う読後感。設定は面白い。子供とも言い切れない、大人でもない中学2年生。時代設定は古くなってしまいますが、今の中学生の方々読むと感じ入る部分が多々あるのではないでしょうか。

  • 主人公は思春期真っ只中、中学2年生のエイジ。
    14歳の夏に起きた通り魔事件。犯人は、同級生だった─。

    一線を超えて”向こう側”に行った少年の心を見つめようとする、”こちら側”の少年達。

    いつか”向こう側”に共鳴し同化してしまいそうな、あやうくて脆い心の動きが巧みに描かれている。
    そんな少年達の心の葛藤や怯えは読んでいて少し苦しくなったが、何とかして乗り越えようともがく様子はそれぞれを応援したくなる。

    重いテーマながら、読了後は不思議と晴れやかにもなった。

  • 中学二年生の少年エイジを主人公に、二学期開始からの三カ月を描く。登場人物はどこにでもいそうな普通の男子中学生とその家族、同級生たちである。そこに発生する、連続通り魔事件の犯人がエイジたちの同級生だったことが、彼らの日常生活に波紋を投げかける。

    神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇事件)の翌年である1998年の新聞連載小説で、おそらく事件に影響を受けて書かれた作品だろう。あとがきでは、テレビなどで報道される少年犯罪のニュースから、同級生として事件を体験した少年少女たちがどのような心境だったかを想像したことが創作の動機として明かされている。作品内に登場するゲームソフトタイトル(『XI』)などからも、連載当時の時代を舞台としていることがわかる。

    家族、学校、友だち、恋愛、部活、勉強、性、イジメなど、中学生らしいテーマが一通り盛り込まれている。通り魔を扱ってはいるが、前述の神戸連続児童殺傷事件のような残虐性は低く、サスペンス的な要素も薄い。学校内で起こるイジメも極端に陰湿なものではなく、基本的には平和な中学校生活がベースになっている。主人公と家族との関係性も非常に良好で、両親とテレビゲームに興じるような温かい家庭生活が描かれている。このように総じて微温的で、小中学生も含めて多くの読者が読んで支障のないソフトな小説になっている。一方、心の闇に深く切り込み考察するといった、踏み込んだ内容ではない。

    例えるなら、『中学生日記』に連続通り魔事件を織り込み、教師の活躍を削いだぐらいか。作品の時代的に、「キレる」「うざい」といった言葉がまだ新鮮だった頃を思い返す。本作が当時、どのように受け取られたかわからないが、20年後の今読んでかなり長閑に感じた。

  • 中学生って、こんな感じ?
    もはや思い出せないが、自分の当時の感覚と、エイジの感覚には大きなギャップがあるように思う。こんな事件に巻き込まれなくても、こんな考え方や行動はしなかった。
    今はネットで何でも情報が入ってくるから、中学生という時期は、こんな感じになりそうな気もする。そういう多感で難しい時期であることは間違いないし、そういう世界観が、上手く表現されている。

  • これも誰かの書評を読んで読んでみた本。
    自分のクラスメートが通り魔で捕まった中学生のお話。
    読んでる間は中学生ならではの苛立ちとかに共感してたけど、あとがきを読みながら「自分の中学生時代にこんな苛立ちとか感じてたっけ?」と思ってしまった。
    最後までフルネームな相沢志穂は実写版の映画になればどんなイメージなんだろう?とか、ひとりひとりの登場人物描写もよかった。

  • 山本周五郎賞受賞作というのを見て買った一冊。

    中学生の日常を書かれた話だった。

    主人公の心情が細かく書かれていた。
    共感できる部分もあれは、理解できない考えなんかもあったが、この主人公は同級生の事を深く考えてるなと思った。

    この話しを読んでいてなにかちょっとイライラする
    所があったが、それは多分おっさんになった自分が中学時代の事を忘れているか、自分も主人公と同じような行動をとっていたからイライラするんじゃないかと思った。

    世間でいう「難しい年頃」の中学生をリアルに書いているなと感じた小説でした。

  • 通り魔事件で同級生が逮捕された...。
    そんな中学二年生の主人公エイジの心の変化を描いた。少年犯罪、友情、恋愛を経て子供から大人へ成長する少年の心が上手く表現されている。
    自分にもこんな心の成長があったっけ?子供から大人になるってどういうことなんだろう。もっと子供の時に読みたかった。

  • 私が今まで読んだ本にない設定。中学生の通り魔がいて、その周りの中学生の心の葛藤が上手く描いていて成る程なーと思う。家庭環境に左右される事がこの本で読むと理解できるかな。
    それぞれの立場からアイデンティティを確立する様は、私達社会人にも通じるもの。今の私には感慨深い本になった。また自分の信念を確認できた。ツカちゃんいいわ!

  • 同級生が通り魔だった!
    どうして通り魔になったんだろう。
    ぼくもいつかキレてしまうんだろうか。

    中学2年生のいちばん危うい時期。
    誰にでもある中学生のリアルな感情が見事に描かれている。

  • あらすじを読んだ印象は、(いじめ系の怖い話かな?)と思ったが、読み始めると先が気になって仕方なかった。残酷なシーンもあるが、とても考えさせられた貴重な一冊!

  • 巷を賑わせていた連続通り魔の犯人が、クラスメイトの中にいた。

    「キレる十代」という言葉が、ニュースでしばしば見られるようになったのは、いつ頃だったか。多感で敏感、その時期特有で、独特な感情を持つ14歳の少年少女たちが、「クラスメイトが通り魔だった」という衝撃的な事実を前に、何を思うのか、どう行動するのか。

    クールかつ客観的に物事を捉える、成績トップのタモツくん。
    被害者のことを考えてパンク寸前の、お調子者だけど優しいツカちゃん。
    そして「少年A」である、タカやんのことを考えるエイジ。

    それまでのエイジには、通り魔の気持ちなんて1ミリも理解できなかった。テレビやニュースを見ても、遠い世界の話のように感じていたものが、今は隣に佇んでいる感覚。
    そして、エイジにも「その気」は存在した。

    見えないナイフを振り下ろすことで、根っこは繋がっているのだと実感し、
    同じなのだと噛みしめることで、同じにはならないのではないか。

    じわりじわりと描かれる主人公の成長と、思わず
    ふふっと笑ってしまうような表現が面白かったです。
    題材自体は重いものではあるけど、たいへん爽やかでした。
    ツカちゃんはほんといいキャラしてる。

  • 私は自分の反抗期をあまり覚えていない。あったとしても厳しい父が怖かったせいで、たいした反抗も出来ずに終わったことだろう。3姉妹のため年頃の男子のイメージがいまいちわかない。しかし旦那や知人男性に聞くと親に暴力的な振る舞いをしたことが少なからずみんなあったらしい。それがどんな風に訪れるのか、まだ幼い我が息子からは想像つかないけど、この作品を読んで少しわかった気がした。
    男の子の親って大変だなぁ。エイジ目線というより、親目線で読んでしまった。
    息子が反抗期迎える頃にまた読み返したいと思った。

    でも、ラストは理想的ではあるけど、現実ではちょっとなさそうな感じかな。事件を起こした子を受け入れるのも、元の学校に帰るのも難しそう。

  • 重松先生の作品に没頭した中学生の頃、一番多く読み返した作品(表紙がボロッボロになるまで何度も何度も読みました)
    私が田舎住まいだからか、「え、こんなことまでしちゃうの?」なんて思う場面もありましたが、中学生特有の答えがないモヤモヤ感や不器用な友情、恋愛感情、そして吹っ切れた時の疾走感が堪らなく好きでした
    少年犯罪問題の絡みや成長期の怪我の絡み方も良い
    やりきれない感情を無理に抑えて強がってみたり、なんとなく正しいことをしたくなかったり、そういうものを全部投げ出したくなったり…中学生の頃って感情が激しく右往左往する時期ですから、急に何かを好きになったり嫌いになったりしてしまいますよね
    だからきっとエイジのように「キレ」てしまいたくなる
    「キレ」てしまった自分を再び繋ぎ止めてみても良いんじゃないかな、と思うのは家族や先生、友達なんかの影響もあるけれど、やっぱり自分で出す答えなんだなと思えます

    10代の、特に中学生にはおすすめです

  • クラスメイトが通り魔として逮捕されたことで自らの生活を顧みる中学生の少年、エイジの物語。

    思春期特有の多感さというか、さまざまな事象から自分の立ち位置を俯瞰して考える感じがすごくリアリティがある。通り魔になったタカやんと自分との違いはなんなのか、自分もそっち側になる可能性があったのではないか、自分の中に悪意はゼロか…色々なことを自問自答し続け、時に悩み、時に暴れといった感じがとても眩しい。

    自分には失われつつある無限の可能性や危うさが存分に描かれていて面白い。

  • 久しぶりの重松清さんの作品

    重松清さんの作品は、思春期のころの、
    あの時特有の心情が書き出されてる。

    今回は、中学生の主人公エイジの同級生が、
    通り魔事件を起こしてしまう話で、
    あまりにも身近で起こり過ぎて、
    エイジの中で色んな葛藤が起きる。

    中学生の頃って、実はみんなこんなのだったのかなぁ?
    って思ったり
    意味もなくイライラし、そして八つ当たり。
    わたしもそうだったり、にぃーちゃんもそうだった気がする。
    思春期や反抗期は、たぶんとても大切で必要なことなんだろうけど、
    一番大人が大変なのかなぁ?
    一歩間違えれば大きな事件にもなるし、
    こうゆうのを今28になって読むと、
    親や大人が子ども共に生きていくには、
    結構な大きな責任がある気がして、
    生まれたばかりの赤ちゃんは、本当に可愛くて、
    でも、こうゆう本を読むとなんかぞっとすることもある。
    子どもに関わらず、大人も深刻なことが多いけど…

    この本で好きなことは、
    エイジは本当に優しい。すごい思いやりがあって、
    今回の事件のことを、他人事に本当に思えなくて、
    それで心がゆがいたりしたときでも、
    いつもエイジには家族がいて、
    何か起きてもお父さんとお母さんは、
    エイジをいい意味で信じてくれてる環境だったりして、

    わたしは、お父さんとお母さんの大嫌いなところもあり、
    それのせいにしてしまうこともあるけど、
    よく育てて頂いたと思うけど、
    なんかこんな子どもで申し訳ないなぁと思う。

    それぞれの家庭環境は、見えそうでも見えない部分もあり、
    何がいいのかわからないけど、
    わたしにとっての家族は、
    一番安心できて、大好きで大切なものだけど、
    大切なものほど、なんか大切に出来ない。

    エイジの周りのお友達も、 みんなそれぞれ色々あるんだろうけど、
    とてもよかった。

    中学の頃の全てが、すごい懐かしくなりました。

  • 中学時代の同級生を何人か思い出した。あの頃、心身共に混沌としてたなーエイジ、ツカちゃん相沢ちゃん…みんなみたいに私はりっぱじゃなかった。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

重松清の作品

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