きみの友だち (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 1038
  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101349220

作品紹介・あらすじ

わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる-。足の不自由な恵美ちゃんと病気がちな由香ちゃんは、ある事件がきっかけでクラスのだれとも付き合わなくなった。学校の人気者、ブンちゃんは、デキる転校生、モトくんのことが何となく面白くない…。優等生にひねた奴。弱虫に八方美人。それぞれの物語がちりばめられた、「友だち」のほんとうの意味をさがす連作長編。

感想・レビュー・書評

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  • 由香ちゃんの「中学に入ってからも、一緒にいてもいい?」「わたし、途中でいなくなっちゃうかもしれないけど、一緒にいてくれる?」「思い出がたくさん残って、死んじゃうと、嫌かもしれないけど…いい?」という言葉。
    こんな言葉を友達にかけなければいけない由香ちゃんの気持ちを想像するだけで辛い。自分達より早く死ぬと分かっている由香ちゃんの親の気持ちも苦しくなるほどよく分かる。
    足の悪い恵美ちゃんを救う由香ちゃんの優しさが胸に染みた。

    この本すごいいいでと娘に言ったら、「そうそう、小学生の時に読んでむっちゃ感動した」と言われた。

    • hiromida2さん
      レビュー最後の言葉(๑˃͈꒵˂͈๑)
      なんて微笑ましい*ˊᵕˋ)੭グッと心を鷲掴みにされました。
      raindropsさん、もしかして…初めま...
      レビュー最後の言葉(๑˃͈꒵˂͈๑)
      なんて微笑ましい*ˊᵕˋ)੭グッと心を鷲掴みにされました。
      raindropsさん、もしかして…初めまして!
      かもしれません(・・?)
      ずっと、本棚レビューを読ませて頂いてるので…≧︎∀︎≦︎
      はじめましての気分でもなくてm(。-ω-。)m 
      長いレビューではないのに、いつもそこに、
      温かいお人柄が滲み出ていて、ホッとしちゃうんです♪
      ありがとうございます。
      今回もハッとして感動♪︎(〃▽︎〃)ゞ
      思わずコメントしました•̑‧̮•̑
      2023/01/08
    • raindropsさん
      hiromida2さん、こんにちわ。
      コメント頂いていたのに気付いてませんでした。
      ありがとうございます。嬉しいです。

      私もhiromid...
      hiromida2さん、こんにちわ。
      コメント頂いていたのに気付いてませんでした。
      ありがとうございます。嬉しいです。

      私もhiromida2さんのレビュー読ませてもらっています。映画のレビューが生き生きしてて、読むのが楽しいです。映画が大好きなんだろうなあというのが伝わってきます。

      私も映画が大好きで、たくさん見ていたのですが、最近は時間がなくてほとんど見ていません。なのでhiromida2さんのレビューで少しですが見た気分に浸らせてもらっています。

      これからも宜しくお願いします。
      2023/01/15
    • hiromida2さん
      raindropsさん、返信ぁㇼゕ̎と੭່ごㄜ¨ぃまਭෆ❛ั◡❛ั
      今は亡き母の影響か?
      小さい頃から映画を観る癖がついてしまい、だけど、今...
      raindropsさん、返信ぁㇼゕ̎と੭່ごㄜ¨ぃまਭෆ❛ั◡❛ั
      今は亡き母の影響か?
      小さい頃から映画を観る癖がついてしまい、だけど、今はなかなか映画館に行き観ることは叶わない
      映画のレビュー読むのが楽しいなんて言って頂けて
      ‧⁺◟︎( ᵒ̴̶̷̥́ ·̫ ᵒ̴̶̷̣̥̀ ) 嬉しすぎる♪

      私も本が大好きで読み漁ってた時期がありますが…
      今は遅読で積読本増え、レビューは難しい(◞︎‸ლ)
      raindropsさんのレビューがいつも優しくて♡︎✩︎*
      こちらこそ、癒されてます♪

      今後ともよろしくお願いします┌︎|-.-|┐︎
      2023/01/15
  • 交通事故で片足が不自由になってしまった少女。生まれつき腎臓が悪く入退院を繰り返している少女。二人の寄り添う様な信じ合う友だちを中心に、小学校高学年から中学校あたりの、複雑で理不尽な、逃げ場の無い人間関係を10話の連作短篇で、本当の友だちを考えさせてくれる。
    ストレートに表現してくるので、過去のいろんな気持ちをえぐられますね。
    と、思ったりしますが、読み易く、理解し易く、答えは自分で探すというスタンスは、今を学校というコミュニティで過ごしている子供達に大切なことを届けてくれると思います。

  • 電車の中で読む小説ではなかったな。笑


    自分の過去を振り返る。
    私自身が「みんな」であり「きみ」であった。

    友達を増やそう、作ろうとしていた自分に
    そうじゃないよと伝えたい。

    今日そう思えたから、
    今日からまた新しい自分に出会える様に、
    ゆっくり少しずつ変わっていきたいな。

  • 他の本を読んで知った作品。
    この作者の本はいままでも何冊か読みましたが、この本が1番になりました。
    子供達それぞれが主人公になる、連作長編です。
    中でも、自分で自分を励ますシーンにこちらも胸がどくどくします。明日、学校へ行くだけなのに。
    子供達の現実の世界が見えます。
    誰もが自分も同じだったと思う子供達に出会うのではないかと思う。
    友達のほんとうの意味、大人になっても分かるかな。

  • 子供の時に同じ悩みを持ったから、この本で泣けてしまうんだろう。
    子供の頃に読んでたとしても、やっぱり悩むかもしれない。だけどこの本がもこもこ雲になってくれるだろうな。

  • 魔法の薬屋 魔法の小瓶さんの紹介です。ありがとうございます。

    最初は、中学高校生の学生生活を綴ったものかな、若いな、と思って読む進めていました。

    若いころ、学生だったころ、誰でもおなじような思いで青春時代を過ごしたこととと思います。いまではそのころを思い出すと、なぜかじりじりと暑かった夏の日を匂いと音が蘇るだけなのですが。。。

    それぞれみんなに思い出もあるでしょうが、実は一瞬なんですね。
    思い出はその人にとってはかけがえのないものです。
    一瞬一瞬、そのときしかないからいいのでしょうね。

    そんなときを共有していたともだち。
    ともだちが集まります。

    +++

    読後感は、「にじいろガーデン」にどことなく似ています。
    (そう感じました。他人からどう見えるかは関係なく、とにかく本人たちはそれぞれとてもかけがえのないもの、そう思っている、そんな感じですね。)

  • 重松さん最高です。

    私はブンが好きだなぁ。
    もう少し言葉遣いが良いといいんだけど。
    恵美ちゃんももう少し愛想良いといいんだけど。
    でも、こんなストーリーを描けるのも、子どもの等身大の視点で描けるのも、とっても素敵。

    子どもが大きくなったら読ませたい。

  • タモリだったか「1年生になったらぁ…ってあの歌嫌いだ、友だちなんて100人もいらない、友だちなんてのは人数を競うものではないだろ」って。

    人間関係なんてのは。じっくり時間をかけて熟成して、その中で自分も相手も選択淘汰を繰り返して、選んだり選ばれたりして、そうして残ったり磨かれたりするもんや。ずっと一緒に遊ぼうね…なんてのはまだまだ真の友情じゃなく、まして「トイレ行くのも友だちと一緒」なんてのは友情なんてものじゃない。って言うてる人もいた。

    この連作短編集はそういうことを描いている。本当の友だちなんてのは「本当の友だち」なんて言わなくてもつながっているものだし、距離や時間に関わりなくつながり続けているものだし、当然ながらたくさんなんてできないもので、ひょっとしたら人生に一人も現れないかもしれない。

    意見や立場が食い違っても、お互いの個を尊重しあえる友達。意見や立場が一緒の「みんな」の中に友達はいないかもしれない。

    「みんながいってる」「みんながそうだから」のが行動方針になるのは怖いし稚拙なんだと思う。「自分はこうしたい」をしっかり持つこと、その中で共感できる、できなくても自分を認めてくれる人がいて、その人との関係をじっくり熟成させることで友達は生まれるんだと思う。

    この小説はそういうことを書いている。SNS疲れのおっさんには、ちょっと耳が痛く、かつ救われる物語だった。

  • 大好きな作家の一人 重松 清氏。
    今回は映画化もされている「きみの友だち」を読みました。
    少年・少女の一人一人を主人公にした連作長編です。
    心が疲れたときには重松氏の作品を読むと癒されます。
    重松氏は作品によって対象を絞っています。
    この本は少年・少女が舞台です。
    作品中では周りの人間の一人、友だちの一人ではなく、あくまでその人の人間自身を尊重しています。
    また、死を通して「生き方」「その瞬間の大切さ」を感じました。
    このような作品は学校でも是非活用してもらいたいと思いました。
    おすすめの本です。

  • 涙無くしては読めない作品。

    短編がいくつも連なって、緩い長篇になっている。
    色々な人の視点で書いてあるが、必ず松葉杖の恵美とふっくらとした由香が登場する。

    友だちならずとも人間関係に疲れたら読んでみるのがいいかも。ある意味で痛快です。

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著者プロフィール

1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務を経て、執筆活動に入る。1999年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木賞、2010年『十字架』で吉川英治文学賞、2014年に『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞をそれぞれ受賞。小説作品に『流星ワゴン』『愛妻日記』『カシオペアの丘で』『赤ヘル1975』など多数。

「2022年 『旧友再会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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