ポニーテール (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 630
レビュー : 62
  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101349329

作品紹介・あらすじ

小学四年生のフミと、六年生のマキ。ふたりは、お互いの父と母の再婚できょうだいになったばかり。おねえちゃんと仲良くなりたいフミだったが、無愛想なマキの心がわからずに泣いてしまうことも。マキはマキで、新しくできた妹に戸惑っていた。そして、姉妹を見守る父と母もまた、「家族」になるためにがんばっていて……。四人家族ひとりひとりの歩みを見つめた、優しさあふれる物語。

感想・レビュー・書評

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  • かぎしっぽを持つ猫は、幸せをかき集めてくれるという。そんな猫のいる一家のお話。気弱な女の子、お父さん、お父さんと再婚したお母さん、そのお母さんの子で、ポニーテールの似合うお姉ちゃんのお話。
    思わず「お姉ちゃん…!」と泣けた。お姉ちゃんのポニーテールに憧れてる妹ちゃん可愛いよ妹ちゃん。お母さんも包み込んでくれる優しさ!素敵!お父さんは空気読め。お母さんの元旦那は二度と出てくるな。男はしょーもない話です。全く。
    大人になった後、姉妹はどんな二人になるのかなあ。読んでる方まで見守っててあげたくなる感じ。

  • 重松作品のなかで一番好きかもしれません。


    「大切なひとと気持ちがすれ違ったり、ぶつかってしまったり、誤解したりされたりして、たくさん悲しい思いをしなくてはいけない。」

    そうやって少しずつ、ちょっとずつ人との絆を強めていくこと。大人になってからはそれが難しかったりします。


    相手を想う気持ちがお互いに通じなくても、いつかそのやさしさが通じるときがくると信じて前に進んでいく。

    そんな難題が「はじまりの日々」として描かれた時間に、とてもせつなくなり涙しそうになりますが、その分たくさんの優しさに溢れている家族に心が温められます。

    ゴエモン二世が「前のお母さん」なのか「ゴエモン」なのか、そんな謎さえ心を明るく潤してくれる気がします。

  • 2時間くらいで読了。
    小学4年生のフミと6年生のマキは両親の再婚で姉妹になります。ピュアで泣き虫なフミと、口数が少なくてぶっきらぼうなマキ。主にフミの視点から、再婚をして直ぐの二人と家族のお話が描かれます。

     家族の絆や問題をテーマにした作品は重松清さんが色々な作品で描いていますが、女の子が主人公になったお話は久しぶりです。過去の女の子が主人公の作品では、心情や言動に違和感があって内面が感じ取りにくいこともありましたが、今作では女の子の考えていることや感情が分かりやすかったです。氏自身も娘さんが二人いたと思いますので、成長と共に分かってきたのでしょうか。

     妹のフミは小学4年生で、猫が好きで感情が目まぐるしく変わる、かわいらしい子です。お姉ちゃんのマキと仲良くなりたいと思い積極的に話しかけますが、気難しいマキにいつも冷たくされて泣いてしまいます。一方の姉であるマキは感情をあまり表に出さず口数も少ないために、つい妹のフミに厳しく当たってしまいます。性格の違う二人が姉妹だけでなく、それぞれの再婚相手と戸惑いながらも関係を築いていくお話です。
     
     他人と家族として暮らす、というのはどのような気持ちでしょうか。私は今まで両親から生まれ、両親と過ごしてきたために、そのあたりの感情は正直言って分かりません。ただ、いつもと違う毎日が急に始まるのは、とても怖いです。フミとマキは再婚についての話題はあまり話そうとしません。けど、色々な気持ちが頭の中でぐるぐるしていて、つい涙をこぼしてしまうのがフミで、イラついてしまうのがマキで、彼女たちも幼いなりに葛藤を繰り返しています。
     
     人生に正解は無いのだと思います。けれど、再婚という形で始まった新しい人生を懸命に生きる二人の姿はとても強く見えるのでした。

  • *図書館の所蔵状況はこちらから確認できます。*
    http://opac2017.lib.kitami-it.ac.jp/webopac/BB50110081

  • このほん、ほんと好き。

  • フミとマキの心 ❤️

  • 泣きたくなるほどじわじわ感動。実に良かった。両親の再婚で姉妹となったマキとフミ。ぶっきらぼうな姉とストンと入り込む妹と。単純に姉のことが好きな妹と付かず離れずの距離感で妹を大切に思う姉と。朝、登校するときの距離感。お母さんが妹のクリスマスのプレゼントを間違えてしまったことに気づかなかったときに、ハッと視線を合わせてお互い何も言わず、後で代わりのものでフォローしてあげる信頼と優しさ。素敵な物語でした。

  • それぞれに、娘がいて、再婚する。
    新しい4人の家族がスタートするが、
    それぞれには死別した母親と生き別れた父親がいる。
    比較して、比較され、複雑なそれぞれの気持ちが手に取るようにわかり、心にしみてくる。

    重松清氏の作品には、この手の作品が多いが、それでも彼の作品はいい!!

  • 久しぶりに重松清さんのを
    読みました。

    中学入試も出された事のある
    題材なので
    流れは知っていましたが
    最後まで読むと
    なかなか良いもんですね。

    主人公のフミや
    姉のマキを中心に
    読んできてたのですが
    亡くなったフミの母の
    立場で書かれた所に
    グッと来るものがありますね。

    さすが重松ワールド
    と思いました。

  • 2016.10.25

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著者プロフィール

重松 清(しげまつ きよし)。1963年、岡山県生まれの小説家。早稲田大学教育学部卒業。
出版社勤務を経て、フリーライターとして独立。ドラマ・映画のノベライズなどを手がけたのち、1991年『ビフォア・ラン』で小説家デビュー。
1999年『エイジ』で山本周五郎賞、2000年『ビタミンF』で直木賞、2002年『流星ワゴン』で「本の雑誌年間ベスト1」、2010年『十字架』で吉川英治文学賞、2014年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞をそれぞれ受賞。
山本周五郎賞、講談社ノンフィクション賞選考委員を務める。2017年、早稲田大学文化構想学部客員教授に就任。
『とんび』、『青い鳥』、『流星ワゴン』をはじめ、多くの代表作がドラマ化、映画化されている。

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